日本に来る留学生や国内外問わず日本の企業で働く海外の人に対して日本語を教える「日本語教師」は、近年も需要が高い仕事の一つになっています。
海外で就職する場合は大卒でなければいけないことや、国内でも大卒を条件とした求人が多いため、社会人の方が日本語教師になるには通信制大学がおすすめです。
通信制大学であれば日本語教師になる要件を満たすのと同時に大卒資格も目指せるほか、既に別の大学を卒業している人は1年という最短期間で日本語教師を目指せます。
この記事では「日本語教師になるには」「通信制大学の学習方法」「通信制大学で日本教師を目指すのがおすすめの理由」をご紹介！
最後におすすめの日本語教師を目指せる通信制大学も掲載しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
日本語教師になるには
日本語教師は母国語が日本語でない人を対象に日本語はもちろん、日本の文化や歴史、日本人の習慣や価値観、マナーなども教えるのが仕事です。
日本語教師は日本に来る留学生や日本で働きたい人に日本語を教えるだけでなく、海外に進出する企業で働く人への日本語の指導も行っています。
また、海外から日本に来て暮らす方の中には、習慣や考え方の違いから、日本での生活に暮らしにくさを感じている場合も。そういった人々に日本語や日本の文化や習慣、考え方を教えて疑問を解消して行くのも、日本語教師の仕事の一部となっています。
近年は、アジア圏から日本への就職をめざす留学生の受け入れや、日本の企業の海外進出により、日本語教師の需要が急増。
さらに、日本の文化への興味から日本語を学びたい方なども多いことで、日本語教師の活躍の場は広がり、日本語教師の需要は今後も増えていくと考えられています。
現在、日本語教師には小学校教諭や中高の国語の教員免許のような国家資格はなく、文化庁が出しているガイドラインに沿ったカリキュラムを修了することで日本語教師の資格を持っていることになります。
日本語教師の資格を得るためのガイドラインの概要を簡単に要約すると、
- 日本語能力試験に合格した者
- 大学か大学院で日本語教育に関する教育課程を履修し、所定の単位を修得して卒業した者
- 学士の学位を持ち、文化庁が認定している約420時間程度の日本語教師養成講座を受講し、修了した者
となっています。
日本語教師になるには、国家試験などの資格試験に合格する必要や、必要な学歴などはありません。
しかし、海外で日本語教師として働きたい場合、就労ビザの取得条件に学士の学位(大学卒業資格)が含まれているほか、日本の日本語教師の求人でも同様に大卒以上の学歴が応募条件になっている場合も多いです。
大卒資格を持たない社会人の方が日本語教師を目指す場合は、書類選考のみで入学可能な通信制大学がおすすめです。
日本語教師養成課程のある通信制大学を卒業すれば、日本語教師の資格取得と同時に、学士の学位も取得可能、
さらに、通信制大学にはキャリアアップを目指す社会人の方が多く在籍しているほか、生涯学習の場として活用する方もいるなど、幅広い人経歴を持つ仲間ができます。
日本語教師には年齢制限がありません。教師と聞くと、若い人が有利に感じる方も多いと思いますが、日本で活躍する日本語教師のうち最も多い年代は60代。
日本語教師の仕事の一つである「日本の文化や価値観を伝える」という部分において、人生経験の多さや深さは日本語教師にとって必要な要素となっています。
通信制大学で日本語教師をめざす利点には、最短で日本語教師になれることのみでなく、色々な価値観や人と出会えるという一面も含まれるでしょう。
通信制大学の学習方法
通信制大学は自習＋年数回のスクーリングで単位を修得し卒業を目指す正規の大学教育課程です。
施設利用料などを抑えられることから学費が安く、さらに基本的には自宅での自習がメインとなることで、費用を抑えて大卒資格(学士)を取得したい方や、立地的に通学が難しい方から人気を集めています。
中でも、キャリアアップを目指す社会人が多く在籍しているため、スクーリングも土日やまとまった休暇期間に合わせたスケジュールで設定されており、学びやすい環境になっています。
また、通信制大学は編入制度や科目履修生の募集も行っているため、既に大卒資格を持っている人は1年程度で日本語教師を目指せます。
最終学歴や短大卒や専門学校卒の方も3年次編入を利用できるので、日本語教師の要件を満たしつつ最短2年で学士の取得も可能です。
ただ、通信制大学は学習の進行はもちろん、スケジュール管理ややる気の維持も1人で行う必要があることから、通学制の大学と比べ卒業率は低い傾向にあります。
とはいえ、「日本語教師になる」という明確な目標があれば、挫折する可能性は低くできるでしょう。
通信制大学で目指すメリット
日本語教師を通信制大学で目指すメリットは大きく分けて3つあります。
1つ目は、大卒資格を取得しながら日本語教師を目指せる点です。
大学を卒業しなくても、文化庁の指定する日本語教師になるためのカリキュラムをクリアすることはできます。しかし、海外で働く場合に取得する就労ビザは大卒以上でなければ発行ができないほか、国内の求人でも大卒が応募の条件になっている場合が多いです。
そのため、最終学歴が専門学校卒・短大卒や高卒の方は、通信制大学で学び、日本語教師を目指しながら大卒資格も取得するのがおすすめです。
2つ目は編入制度が充実している点です。
通信制大学によっては4年次編入を受け付けている学校もあるため、既に大卒の方は最短一年で日本語教師を目指せます。
専門学校や短大を卒業済みの方も3年次編入が可能なため、2年間で大卒資格を取得しつつ日本語教師という夢も叶えられますよ！
3つ目は大学よりも費用が安く、立地的・時間的制約が少ないため、社会人の方も学びやすい点です。
社会人が再進学するにあたりネックになるのは学費と時間ですよね。
通信制大学であれば、費用を抑えて大卒資格と日本語教師の資格を取得可能です。さらに、通信制大学のカリキュラムは自習がメインかつ、数回のスクーリングも社会人の人が学びやすいカリキュラムに設定されています。
スクーリングも実習や一部科目を除きオンラインで学習のみで卒業可能な通信制大学もあるので、無理なく日本語教師を目指せるでしょう。
また、スクーリングでは様々な経歴を持ち、同じ日本語教師という夢を持つ仲間と出会って切磋琢磨していけるのもうれしいポイントかもしれません。
日本語教師を目指せる学校をご紹介！
資格試験なしで条件を満たせばなれる日本語教師は、母国語を日本語としない方を指導することでサポートできるお仕事。
そんな日本語教師になるには、日本語教師養成課程のある通信制大学がおすすめです。
最後に、おすすめの日本語教師養成課程がある通信制大学をご紹介します！
人によって自分に合う通信制大学は異なります。
口コミや評判などで判断するのではなく、通信制大学のHPや資料などの内容を比較したうえで進学するとよいでしょう。
なるには進学サイトでは、複数の通信制大学の資料を無料で同時に取り寄せが可能です。
ぜひ、あなたの進路選びにご活用くださいね！
学校情報
星槎大学［通信教育課程］
スクーリング：北海道・埼玉・東京・神奈川・愛知 ※一部スクーリングは横浜事務局または大磯キャンパスでの開講のみ
特徴：学士が不要の場合は最短1年で日本語教師をめざすことが可能な通信制大学。充実の教育実習指導や実践力が身に付く魅力的なカリキュラムで日本語教師を目指せます！
学校情報
創価大学 ［通信教育課程］
スクーリング：東京
特徴：日本語教師として地域のボランティアから国内外の日本語学校等で活躍する、多くの卒業生を輩出している通信制大学！オンライン授業やWEB試験なども実施しています。
大手前大学
スクーリング：オンラインでOK ※実習は兵庫・東京・大阪・福岡等
特徴：日本語教師の資格に加え、心理学分野やマーケティング分野なども学べるカリキュラムもある通信制大学。ご自身の目標に向けて必要な知識をつけられます。
学校情報
愛知産業大学短期大学
スクーリング：東京・愛知・大阪・福岡・オンライン
特徴：国際コミュニケーション学科の日本語教育コースでは、外国人を学習者役として行う模擬授業で実践的な学びながら日本語教育を目指すせます。
この記事を書いた人
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