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【学校紹介】管理栄養士になるには?なり方や栄養士との違いを解説!

管理栄養士は栄養のスペシャリスト。栄養に関する幅広く深い知識を用いて、栄養管理をしながら様々な場所で献立を作ったり、指導をしたります。

国家資格であり将来性も高いことから、今人気の仕事の一つで、「なるにはどうすればいいの?」といった質問も多く寄せられています。

今回は「管理栄養士と栄養士の違い」「管理栄養士の仕事内容」「なるにはどうすればいいのか」「向いている人の特徴」をご紹介!

最後に管理栄養士になるにはおすすめの専門学校も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

栄養士との違いは?

管理栄養士と一緒によく耳にする栄養系の資格が「栄養士」です。

同じ栄養に関する資格ではありますが、管理栄養士と栄養士では詳細な仕事内容や、なるにはどうすればいいのかは異なります。
この項目では、管理栄養士と栄養士の概要をそれぞれ解説します!

■栄養士

栄養士になるには、厚生労働省が指定する栄養士養成施設を卒業すれば認定されるため、特に試験はありません。
栄養士の仕事は、病院や学校などで献立を作ったり、栄養指導を行うこと。栄養のスペシャリストとして主に健康な人に対して指導を行います。
なるには通う必要のある養成校は専門学校・短大・大学それぞれに用意があります。
栄養士になるには2年制~4年制度の課程を卒業しても同じ栄養士の資格取得が可能ですが、管理栄養士を目指す際に実習期間が変わってくるので、注意が必要です。

■管理栄養士

管理栄養士は、栄養士の上位資格です。
なるには厚生労働省が指定する養成校を卒業し栄養士の資格を取得して国家試験を受験する方法と、栄養士の養成校を卒業し実務経験を積んでから国家試験を受験する方法があります。

仕事内容は献立つくりや栄養指導など共通する部分も多いものの、管理栄養士になるにはより深い知識が求められる分、活躍のフィールドは広がります。
管理栄養士は健康な人はもちろん、傷病者や障害がある人に対しても献立を作ったり、栄養指導を行います。他にも、近年増えつつある生活習慣病の方への特定保健指導なども担当するため、現代社会には欠かせない仕事となっています。
管理栄養士養成施設はすべて4年制で、大学や専門学校の養成課程で栄養科目を中心に学んで資格取得を目指します。さらに、管理栄養士になるには資格取得のため、毎年2月に行われる国家試験に合格しなければなりません。

このように、管理栄養士は栄養士の上位資格に位置づけられており、指導できる対象の範囲や資格の取得方法、なるにはどうすればよいのかなどが異なります。
また、管理栄養士の方がより資格取得までの難易度が高く求められる知識も深いことから、栄養士の年収が約280~410万円であるのに対し、管理栄養士の年収は約322~500万円と、年収にも大きく差が生まれています。

また、管理栄養士になるには年齢制限もありません。
18歳以上で高校を卒業して入れば養成校へ入学できるため、中には30歳を超えてからキャリアチェンジを目指して学ぶ社会人の方や主婦の方もいます。

ただし、栄養士・管理栄養士になるには、通信制や夜間の養成課程はないため、日中に学校へ通えることが条件となります。

職場別の管理栄養士のお仕事

管理栄養士の仕事は、大きく分けて「献立作り」「栄養指導」などがあげられますが活躍の場は様々で、どこで働くかにより詳細な仕事内容は違ってくるのです。

この項目では、職場別に管理栄養士の仕事内容をご紹介します!

①病院や介護施設で働く管理栄養士

病院や介護施設で働く管理栄養士の主なお仕事は、患者さんや利用者さん一人一人の健康状態にを把握し、栄養管理や指導をすることです。
一人で租借し嚥下するのが難しい人もいたり、食事に制限がある人もいたりするため、病院や介護施設で働く管理栄養士になるにはそれぞれの状態に配慮して必要な栄養を献立や調理方法に落とし込む必要があります。

また、一部の病院には患者さんの生活の質(QOL)を上昇させるために最適な栄養状態を提供する「NST」という栄養サポートチームがある場合も。
このチームは医師や看護師・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士などからなり、管理栄養士はその中心となって栄養状態を管理します。
栄養状態が向上すれば治療効果も高まるため、患者さんの回復に役立てるのが魅力となっています。

ただ、患者さんや利用者さんとはもちろん、様々なポジションの方と関わることになるため、病院や介護施設で働く管理栄養士になるには、高いコミュニケーション能力も求められます。

②学校などの教育現場で働く管理栄養士

学校や保育園で働く場合、給食の献立の考案する仕事を想像しますよね。
しかし、学校によっては調理師と一緒に給食を調理したり、発注に関わったり、食育の授業も担当したりと、学校や保育園の管理栄養士になるには様々な業務を担当する必要があります。
そのため、教育の現場で活躍できる管理栄養士になるには、調理を専門とする調理師免許やクラス単位で栄養についての指導を行う栄養教諭の免許や資格も取得しておくと役に立つでしょう。
また、子供たちに美味しく楽しく給食を食べてもらうため、季節や行事に合わせた献立を立てるスキルも重要です。
さらに、アレルギーのある生徒にはしっかりと配慮したメニューを同時に用意する必要もあります。

給食の味を褒めて貰ったり、成長する姿を見守ったりできるのは大きなやりがいになること間違いなし。こどもの教育に関われるのも学校や幼稚園・保育園で働く管理栄養士の仕事の魅力の一つです。

③行政で働く管理栄養士

行政で働く管理栄養士は「行政栄養士」と呼ばれ、地方自治体や保健所に公務員として勤務します。
主な業務は地域の人へ向けた食育イベントの企画立案や実施をはじめ、栄養に関する相談を受けることなど様々です。
行政機関で活躍する管理栄養士になるには通常の社会人としてのスキルやコミュニケーション能力に加え、行政能力も必要不可欠。
なるには食品や栄養に関する法令などをしっかりと身につけねばばりません。

また、公務員のため給与は勤続年数が長くなるにつれ上がってきます。
最初は病院勤務と比べると低い給与からのスタートとなるものの、勤め上げることで年収がアップするので、高収入を得られる管理栄養士になるには行政機関での活躍を視野に入れるのも良いでしょう。

④一般企業で働く管理栄養士

管理栄養士が一般企業で働くで働く場合、研究職のように新しい食品を研究し開発するイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
もちろん、食品開発が主な事業の管理栄養士になるには、食品の企画や開発も仕事に含まれます。
しかし、売れる商品を作る必要があるため、栄養面についての知識を活用するだけではなく、市場調査などの業務が含まれる場合も。
病院や学校・保育園などと比べると管理栄養士らしさはないものの、多くの人のことを考え、喜ばれる仕事といえるでしょう。商品が売れた際には喜びもひとしおです。

また、管理栄養士は社員食堂で働く場合も。
社員食堂は自分で作る手間を省きつつお手頃に昼食を済ませたい方が多く利用します。社員食堂の管理栄養士になるには価格や栄養を加味するのはもちろん、毎日通って食べても飽きない工夫を凝らした献立を作る力が必要といえるでしょう。

他にも、一般企業の保健事業部に所属して社員の健康状態を管理する場合もあり、務める先により業務は異なります。
また、一部の大手企業については求人への応募資格が大卒以上となる場合も。入社したい企業の管理栄養士になるには、事前に求人を確認したうえで大学と専門学校どちらに進むかを考えましょう。

⑤フリーランスの管理栄養士

管理栄養士の中には、上記以外で活躍する方も多くいます。
例えば、様々な献立を考え書籍を出版したり、スポーツチームやスポーツ選手の食をサポートする管理栄養士になったりと、様々な選択肢があります。
いきなりフリーランスを目指すのは難しいものの、様々な現場で実績を積んで実力を身につければ、より多くの場所で活躍できる色々な可能性のある資格といえそうです。

このように管理栄養士と一口に言っても、職場ごとに仕事内容は異なります。
専門学校では目指す業界に合わせてコースが分かれている場合も多いので、自分がなりたい管理栄養士なるにはどんな場所で就職すればいいのかを明確にしておくと、学校選びや就職活動の指標になりますよ。

>>管理栄養士になれるおすすめの専門学校を見る
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なるには2つの方法

管理栄養士になるには、大きく分けて2つの方法があります。
1つ目は厚生労働省が指定する管理栄養士を養成する課程で学び、実務経験を積まずに国家試験に挑戦し合格する方法。
そして2つ目は、栄養士の資格を取得した後、既定の年数の実務経験を積んでから試験に挑戦する方法です。

管理栄養士・栄養士はともに夜間部や通信課程では目指せないため、上記の方法を満たせる専門学校、大学・短大などへ進学する必要があります。

①4年制の管理栄養士養成課程で学ぶ

管理栄養士になるには高校卒業後、管理栄養士を養成することを目的とした4年制の専門学校・大学へ進学するのが近道です。
管理栄養士の国家試験を受験する場合、栄養士の資格を取得している必要があります。管理栄養士の養成課程では栄養士の資格を取得した後、さらに管理栄養士に必要な知識を学び、国家試験に合格すれば卒業と同時に管理栄養士の資格を取得できます。

大学・専門学校共に4年制の管理栄養士養成課程がある学校があります。
栄養系の学部で専門科目を学びつつ幅広い分野も学びたい場合には大学、管理栄養士に特化し実践的に学びながら国家試験の合格サポートや就職斡旋を受けたい場合には専門学校で管理栄養士を目指すのがおすすめです。

4年制の大学・専門学校から管理栄養士を目指す1番のメリットは国家試験の合格率です。
管理栄養士の国家試験の合格率は約60%が目安となっていますが、現役生の合格率は90%程度と非常に高い合格率を誇ります。
もちろん、管理栄養士になるには、栄養士として現場経験を積みながら目指す方法も大きなメリットがあります。
しかし、国家試験に着目して考えると、「より確実に管理栄養士になりたい!」という場合は、4年制の大学や専門学校から目指すのがおすすめです。

②栄養士の資格を取得した後、実務経験を積んでからなる

管理栄養士になるには栄養士の資格を取得した後、一定期間の実務経験を積み国家試験に挑戦する方法もあります。
実務経験を得てから管理栄養士になるメリットは、給料をもらい働きながら目指すことで費用を抑えられる点。そして何より、実際の現場で実務経験を積みながら目指せる点です。

栄養士になるには、栄養士養成施設として指定された2年制か3年制の短大や専門学校を卒業する必要があります。
卒業後は2年制の場合は3年、3年制の場合は2年、4年制の場合は1年の実務経験がそれぞれ必要になります。
栄養士も国家資格ですので、学費を節約して実務経験を積みながら管理栄養士になるには栄養士になれる短大や専門学校から目指しましょう。
実務経験をしっかり積んでから管理栄養士になれば、現場でも即戦力になれること間違いなしです。

ただし、実務経験を積んだ後国家試験を受験し管理栄養士になるには、現役生と比べ合格率が落ちる傾向にあります。
国家試験は年に一度で、実務経験期間&不合格の場合の再チャレンジ期間により管理栄養士養成課程と比べ何年か余分に時間がかかってしまうほか、働きながら一人で試験対策を行う大変さもありますので、強いこだわりを持ち管理栄養士になるには、初めから管理栄養士の養成施設へ進む方法も。
ですが、一部の栄養士を育成する専門学校では、卒業後管理栄養士になるためのサポート制度がある場合もあります。実務経験を積みながら管理栄養士になるには、学校選びの際にサポート制度に注目してみるのも良いでしょう。

向いている人の特徴

管理栄養士になるには、大学や専門学校などの管理栄養士養成校を卒業するか、栄養士の資格取得後実務経験を積んでから国家試験に合格すれば、年齢に関わらず誰でも資格を取得できます。

ですが「管理栄養士になるにはどんな人が向いているか」も気になるポイントですよね。
この項目では、管理栄養士になるには向いている人の特徴をご紹介します!

①食への興味

管理栄養士になるには、食や栄養の知識を身につけます。さらに、管理栄養士の主な仕事の中には毎日の献立作成も含まれます。
色々な人達の栄養や状態に配慮しつつもおいしく食べてもらう必要がありますので、「食べることが好き」「食事に興味がある」という人は、管理栄養士に向いていると言えるでしょう。

②人と関わるのが好き

管理栄養士になるには、人と関わることが好きな人が向いているといえるでしょう。
病院や施設では、患者さんや利用者さん一人一人に配慮した献立を作る必要があります。そのためには患者さん、利用者さんはもちろん、多くのスタッフの方とコミュニケーションを取りながら献立を考える必要があります。
また、病院以外の職場でも、調理師やそこで働く人たち、発注先など、多くの方と関わる機会がありますので、少なくとも人と話すのが嫌いでない人におすすめです。

食べることや人と関わるのが好きな方はぜひ、管理栄養士を目指してみてはいかがでしょうか。そしてなるには何より、「管理栄養士になりたい!」という気持ちも大切です。

おすすめの専門学校

管理栄養士になるには、大学や専門学校などの4年制の養成施設を卒業、もしくは栄養士として必要な実務経験を積んだ後、国家試験を受験し資格を取得する必要があります。

大学では栄養系の学部などで専門科目や一般科目を幅広く学びながら目指すことができますが、専門学校では様々な実習を交えつつ実践的に即戦力を目指せます。
中には調理師など同時に資格取得を目指せる専門学校も大く、就職後の実務にも役立つでしょう。

最後に、管理栄養士になるにはおすすめの専門学校をご紹介します!
栄養士の資格を取得しいち早く現場で実務経験を積みながら目指したい高校生や社会人の方は栄養士課程のある専門学校、しっかり実習で学びながら学校で試験対策をして管理栄養士になるには管理栄養士養成課程のある専門学校がおすすめです。

ぜひ、自分に合った専門学校を探してみてくださいね。

学校情報

服部栄養専門学校

所在地:東京都

特徴:栄養士から管理栄養士になるにはおすすめの専門学校!資格取得に向けた勉強はもちろん、調理ができる栄養士を目指せるよう実習も盛りだくさん。調理師とのWライセンスを目指せるコースも。


学校情報

東京栄養食糧専門学校

所在地:東京都

特徴:管理栄養士なるにはおすすめの専門学校!充実の設備はもちろん、国家試験での合格率もトップクラスです。医療・福祉コースと健康・食育コースに分かれ資格取得を目指します。


学校情報

佐伯栄養専門学校

所在地:東京都

特徴:栄養士から管理栄養士になるにはおすすめの専門学校。実験や実習を含む授業が魅力で、就職率も100%を誇ります!栄養や食文化に関する知識をしっかり学べます。


学校情報

武蔵野栄養専門学校

所在地:東京都

特徴:栄養士から管理栄養士になるにはおすすめの専門学校。病院・福祉栄養コース・スポーツ栄養コースなど、細かくコースが分かれているので、なりたい管理栄養士像が定まっている人におすすめです。


学校情報

辻学園 栄養専門学校

所在地:大阪府

特徴:栄養士から管理栄養士になるにはおすすめの専門学校!大阪の栄養専門学校で唯一のコース選択制なので、自分のなりたい管理栄養士像を目指せます。卒業後も無料で管理栄養士資格取得サポート制度があるのもうれしいポイント。


この記事を書いた人

なるには進路相談室スタッフ

なるには進学サイトでは皆さんの進路相談にお答えしています。
2017年10月よりLINEを通じた進路相談を開始し、2022年1月にはLINEの友だち登録数は5,000人を突破。
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