- 働きながらキャリアアップを目指したい
- 国家資格を取るのに大卒資格が必要である
- 仕事と両立しながら大学を卒業したい
このような理由から、社会人であるけれど大学へ通いたいという方は一定数いらっしゃいます。
通信制大学は、仕事や家庭の事情などで一般的な4年制大学へ通うことが難しい場合でも、自宅で高等教育を受けながら大学卒業を目指せることが大きな魅力です。
一方で、通信制大学への入学を検討する際に気になるのが「入試」の有無や入試内容、出願手続きではないでしょうか。
「通信制大学にも入試はあるの?」
「入試対策は必要?」
「出願から合格まではどのような流れになるの?」
このような疑問を持つ方も多いでしょう。
通信制大学の入試内容や入試対策が分からないままだと、不安になるのも無理はありません。
そこで今回の記事では、
通信制大学の入試の有無や入試内容、出願から合格までの具体的な流れについて分かりやすく解説します。
通信制大学は入試がある?入試の内容は?
通信制大学の受験を検討するときに、まず確認しておきたいのが「入試の有無」と「入試内容」です。
通信制大学の入試は学力試験を行わないケースが多く、書類選考を中心に実施される傾向があります。
ここでは、通信制大学の入試内容や選考方法、入学資格について詳しく見ていきましょう。
ほとんどの通信制大学は入試がない
通信制大学は、原則として入学試験(一般的な学力試験)がありません。
そのため、通信制大学の入試は受験勉強をして筆記試験に挑むというよりも、必要書類を正しく揃えて出願することが重要になります。
選考方法
通信制大学の入試は基本的に書類選考が中心になるため、学力試験のような選考はありません。
書類審査による選考のみ、
または書類審査と面接での選考が行われることが多いです。
そのため、通信制大学を受験する場合は、指定された書類を揃えて出願することになります。
ただし、
全ての通信制大学で入試がまったくないわけではありません。
一部の通信制大学の入試は、面接や小論文の提出などが必要になる場合もあります。
通信制大学の入試内容は大学ごとに異なるため、出願前に必ず志望校の募集要項を確認しましょう。
入学資格
まず大学卒業(大卒資格)を目指すには、通信制大学の正科生(正規課程の学生)として入学する必要があります。
正科生の入学資格は、
【高等学校卒業者もしくは入学する年の3月に卒業見込み】となります。
ただし、中学卒業や高校中退等の場合は「高等学校卒業程度認定試験(旧大検)」に合格することで通信制大学の受験が可能となります。
そのため、高校卒業もしくは卒業見込みではない場合でも「高卒認定試験」に合格していれば、入学資格を得ることができます。
出願期間
通信制大学は「春期」や「秋期」のように、年に複数回の入学機会を設けていることがありますので、一般的な4年制大学よりも入学する機会が多い場合があります。
入学時期は4月が多いですが、出願する時期によっては9月または10月の入学が可能な大学もあります。
大学によって入学可能な時期が異なりますので、事前に確認しておくと安心です。
また大学によって異なりますが、出願期間は「3ヶ月程度」と比較的長く設定されており、「一次募集」や「二次募集」等の数回に分けられているケースもあります。
大学によっては、志望理由書のほかに小論文の提出を求められることがありますが、 出願期間は長く設けられていますので、焦らなくても問題ありません。
ただし、出願期間を過ぎてしまうと出願できなくなり不合格になりますので、志望校の出願期間を確認したうえで余裕をもって受験の準備を進めましょう。
編入学方法
通信制大学に編入学する場合も入学試験(入試)はなく、一般的には書類審査や面接のみの選考となることが多いです。
大学によっては特定の条件を満たすことで、修得済みの単位が「単位認定制度」により認定される場合があります。
その場合は短期間で卒業できる可能性がありますので、事前に募集要項を確認することをおすすめいたします。
学費の免除制度
通信制大学によっては、一定の条件を満たすことで学費が免除される場合があります。
免除を希望する場合は、条件を確認したうえで出願時に必要な書類を提出しましょう。

通信制大学の受験方法、入試から合格までの流れ
ここからは受験方法と、入試から合格までの流れを解説していきます。
自分に合う大学をしっかり比較・検討して選ぶ
まずは自分が行きたい大学を選ぶことが大切です。
最初に「何を学びたいか」もしくは「大学に行きたい理由」を考えて明確にしてみるといいでしょう。
次に、自分が学びたい学部・学科がある希望校をいくつか絞り込みます。
そしてホームページや入学案内パンフレット等を活用して、出願資格や募集要項を確認します。
この時に募集要項とあわせて、スクーリングの有無や授業形態・学費などの必要な情報も集めておくと安心です。
出願時に必要な志願書(願書)、大学の入学案内に付随している場合が多いため、
資料請求から到着するまでに日数がかかる場合もあります。
そのため、余裕をもって準備を進めましょう。
なお毎年、春と秋には【私立大学通信教育協会】による合同入学説明会が全国で開催されています。
この説明会では、大学や短期大学の教職員に直接相談ができる、貴重な機会になります。
さらに、各大学でも説明会や相談会が開催されています。
オンラインによる説明会や個別相談が可能な大学も多くなっていますので、遠方の方も気軽に参加できるようになりました。
そして大学を選ぶ際に出てきた疑問はそのままにせず、大学に問い合わせて解決しておくことが大切です。
このように大学へ入学する動機を明確にし、それぞれの条件をしっかり比較・検討することで、自分に合った大学を見つけることができるでしょう。
出願書類の準備
受験する通信制大学を決めたら、出願書類を準備します。
一般的には、「志願書」「最終学歴の卒業証明書」「顔写真」等の書類を用意する必要があります。
主な書類と準備は下記のとおりとなります。
主な書類
- 志願書(願書)
- 卒業証明書など
- 住民票または戸籍抄本
- 写真
準備すること
- 出身校などから卒業証明書などの必要書類を取り寄せ(コピー不可)
- 住民票または戸籍抄本の取得(コピー不可)
- 必要書類の取得(各種証明書類はコピー不可)
- 入学諸経費(学費など)の振込
なお大学によっては、インターネット上での出願登録手続が必要な場合もあります。
手続の漏れがないようにしっかり確認しましょう。
出願書類を郵送する
次に、必要な書類を揃えたら志望する大学で指定された封筒に入れ、簡易書留で郵送します。
一度書類を提出してしまうと入学の可否に関わらず、書類の返却や開示はされません。
必要に応じて、コピーを取ってから郵送するように留意しておくと安心です。
出願した後は出願書類に基づいて選考されますが、必要に応じて面接が行われることもあります。
注意点
書類に不備があった場合は選考が保留され、大学から連絡が来る場合があります。
そのため、出願期間中は必ず日中に連絡がとれるように準備しておきましょう。
合否連絡、選考結果の通知
出願書類を送付してから、数週間〜1か月程度で合否結果が通知されるケースが多いです。
ただし大学によっては面接試験が行われることがあります。その場合は大学の指定会場やオンラインで受験することになります。
合否の結果は、入学許可・不許可の通知発送日に送られます。書類を受け取る時に対面でのサインや受領印が必要な形で送られてくる場合もあります。
合否結果が通知されたら、履修科目・学習方法・スクーリングの案内等の書類が同封されています。
大学生活を送るうえで大切な書類ですので、必ず確認しましょう。
授業開始までの期間を活用して、教材や学習環境の準備を進めることで、通信制大学の学習がスムーズに始められます。
残念ながら入学不許可になった場合、大学によっては選考料を除く入学諸経費が返金されます。
以上が出願および入試から合格までのおおまかな流れとなります。
詳細については、志望大学の入学案内書(パンフレットや願書)を確認したうえで、余裕をもって手続きを進めておくと安心です。
後悔しない大学の選び方
学部やカリキュラムが自分に合いそうか?
通信制大学は、一般的な4年制大学と比べて入試および受験・入学が比較的易しいですが、自宅学習が基本となりますので、逆に卒業率は低い傾向があります。
そのため、卒業までの学習をスムーズに継続するには、自主的に学ぶモチベーションが欠かせません。
そこで、「自分が本当に学びたいこと」が学べるような学部やカリキュラムがある通信制大学を選ぶことが非常に大切です。
スクーリングを受けやすい環境か
通信制大学は時間や場所を選ばずに学べるのが大きな魅力の1つですが、一方で定期的なスクーリングや単位認定試験の日程に合わせて指定会場で講義や試験を受ける必要があります。
ですが、スクーリングの頻度や会場が自分に合わないと要件を満たせず、単位認定に落ちる・・などで卒業が難しくなる場合があります。
そのため、自宅から通いやすい場所でスクーリングができる、もしくはスクーリングが不要なwebを活用した完全オンラインの通信制大学を選ぶといいでしょう。
なお、まだ多くはありませんが、最近は全ての講義や試験をインターネットで受講できるオンライン大学もあります。
また、スクーリングの一部をインターネットで受講できる大学もあります。
そこで、ある程度はスクーリングを受けたいか?一切の通学なしでネットで完結したいか?
について事前にしっかり考えたうえで、自分に合った大学を選びましょう。
ここで注意点があります。
通学が全く必要ない場合、交通費や宿泊費は不要ですが、PCの購入費や維持費、学習期間中のネット環境を構築する費用などが必要になります。
学費の他にかかる費用もあらかじめ計算して、大学を選ぶ参考にしたほうが良いかもしれません。
サポート体制が整っているか
通信制大学は自宅学習が基本となりますので、疑問や不明点等が出てきても解消が難しい場合があります。
不明な部分を解決できないままだとカリキュラムについていけず、卒業が困難になる可能性があります。
大学によってサポート体制は異なりますが、サポート制度が充実している大学は卒業率も高い傾向にあります。
そのため、
- 学習のサポート体制が充実しているか?
- サポートの手厚さがあるかどうか?
も通信制大学を選ぶ際の重要なポイントになります。
質問制度や担任制度
例えば、学習上の疑問は基本的にメールや郵便で質問することになりますが、質問内容に対して非常に丁寧に対応してくれたり、電話や対面形式でリアルタイムに対応してくれる大学もあります。
顔の見えない人ではなく、自分の担任やアドバイザーに相談できるのはやはり心強いですし、学習を続けるモチベーションの維持にもつながることになるでしょう。
また、大学によっては勉強だけでなく、PC操作の疑問点なども教えてくれるところもあります。
一人での学習に不安がある方も、上記の質問制度(オンラインサポート)や担任制度を活用すれば、安心して学びを進めていけるでしょう。
