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通信制大学の特修生制度って?高卒認定を受け大卒になれる裏技を紹介!

通信制大学には特修生制度がある!

「中卒や高校を中退したけど大学に行きたい!」という方は多いですよね。
一般的な方法として、大卒や専卒を目指すには高卒認定試験を受験してから進学する方法がありますが、高卒資格を取得しなくても大学進学ができる裏技も。

それが通信制大学の特修生制度です。
このページでは「通信制大学の特修生制度について」「通信制大学の学習の進め方」「特修生制度を利用するメリット」「特修生制度の注意点」について解説します!

大学進学を検討している方はぜひご覧ください!

特修生制度って?

通常大学や短大、専門学校に進学するには高卒資格を取得している必要があります。
しかし通信制大学は受験資格を持たない人でも、1年間以上在学し所定の科目を履修し単位を修得すれば入学資格が得られる「特修生制度」を設けている場合があります。

特修生として学ぶ期間は基本1年ですが、単位が修得しきれなかった場合はもう1年かけて学べる場合も。
最長年限が何年かは通信制大学ごとに異なりますので、パンフレットなどの資料で募集要項を確認しましょう。

特修生として無事単位を修得しきれば、特修生として学んだ通信制大学へ、正科生として入学する資格を得られます。

正科生とは、4年かけて学び、
大学卒業を目的とする生徒のことです
特修生を経て通信制大学へ入学した後は、特修生として取得した分の科目の単位を認定してもらえるため、卒業までの必要単位が少し少なくなります。


出願条件は入学年度の4月1日時点で満18歳以上
としている場合が多いですが、東京通信大学や放送大学・産業能率大学など、一部の通信制大学では満15歳以上から特修生として入学できる場合もあります。
ただし、特修生として所定の単位を修得しても、通信制大学へ正科生として入学できるのは満18歳以上となりますので注意が必要です。
18歳以下で特修生で必要な単位を取り終えた場合、科目履修生として学び、18歳以上になったら科目履修生から正科生になる方法も。
しかし、大卒資格を取るには正科生として4年在籍する必要があるので、特修生から大卒を目指す場合は年齢と在籍年数からタイミングを考えましょう。(また、通信制大学によっては聴講生という名称だったり、単位が修得できる科目履修生と単位が修得できない聴講生に分かれていたりと名称が異なりますので要注意です。)

高校を中退していた場合には、特修生の際に取得が必要な単位数が減免される場合もありますので、まずは希望する通信制大学へ問い合わせてみてください。

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通信制大学の学習の進め方

通信制大学は自宅でテキストや動画を利用して学びつつ、指定された日時のみスクーリングに参加します。
学べる分野も福祉系や言語系、理系から芸術系まで幅広く、学校や学部ごとに様々な資格取得も目指せるので、大卒の学歴と同時にスキルアップが目指せるのも嬉しいポイント。

通学制の大学のような華やかなキャンパスライフはありませんが、生活に合わせ好きな時間に学習できるので、仕事を続けながら学習可能です。
通信制大学は通学制と比べ学費が安いのも大きなメリットとなっています。

ただし、スケジュールもやる気も自分で管理する必要があり、卒業の難易度は高いです。覚悟を決めて入学しましょう。

制度を利用するメリット

最終学歴が大卒になれば、選択肢は大きく広がります。

高卒認定試験を受けて高卒資格を得てから大学を受験するのが一般的ですが、高校の勉強を改めて一人でやり直すのは気が重いという人も多いですよね。
そこで、この項目では通信制大学の特修生制度で大卒資格を取得するメリットを解説します。


・いきなり大学に入れる

正科生ではなく、特修生ではありますが、高卒認定を飛ばして通信制大学へ入学すれば時間は短縮できます。
特修生として履修した科目の単位は正科生になった後認定されますので、無駄にならないのも嬉しいポイントです。


・通信制大学は入試がない

高卒資格を取得し大学を目指す場合、立ちはだかるのが受験です。
総合型選抜や社会人選抜を利用すれば受験勉強の負担は減りますが、受験のために何ヶ月もの時間がかかります。
さらに、高卒認定を取得しても、大学への受験資格を満たすだけで最終学歴が高卒にはなりません。
通信制大学の場合書類審査のみで入学が可能なため、受験のハードルを下げて大卒資格取得を目指せます。


・通信制大学は、通学制に比べ立地的・時間的制約や必要資金が少ない。

通信制大学は基本的に自習がメインのため好きな時間に学べます。さらに、スクーリング会場も全国に用意されている場合が多いので、全国各地から自分の好きな大学へ入学できます。
通信制大学は学費も通学制と比べ安いほか、正科生になれば日本学生支援機構など様々な団体の奨学金も利用可能です。
通信制大学によっては学校独自の奨学金や、優秀な生徒に対し一部学費免除する学費補助制度がある場合も。

高卒認定試験を受けられなかった方や、受けずに大卒を目指したい方は特修生制度を利用してみてはいかがでしょうか。

注意点

特修生になるにあたり注意すべき点もあります。


・特修生を終えた後、受験資格があるのは特修生として学んだ通信制大学だけ

特修生で必要な単位を修得しても、特修生として学んだ通信制大学以外の受験資格は得られません。
特修生から大卒を目指す場合には、必ず学びたい事を明確にし、無理なく通える通信制大学を選ぶようにしましょう。


・特修生から正科生になり中退しても、学歴は大学中退にならない

通常通信制大学に入学し中退した場合、最終学歴は「大学中退」になりますが、特修生から正科生になった場合の最終学歴は中卒のままになります。(特修生から通信制短大で短大卒を目指す場合も同様で、中退すると最終額で気が短大中退にはなりません。)
他の通信制大学に入りなおす場合は特修生からやり直しになりますので、注意しましょう。

・特修生入学からの場合、途中で別の大学に3年次編入や転学はできない

通常2年以上在籍し一定数以上単位を修得すれば、編入試験を受けて通学制の大学へ編入したり、手続きをして他の通信制大学へ編入や転学したりできます。しかし、特修生から通信制大学の正科生になった場合、一度卒業するまでは編入制度や転学制度の利用もできません。

必ず卒業する意思を持ち、卒業したい通信制大学の特修生に出願しましょう!
通信制大学は、スケジュール管理もモチベーションもすべて自分で行うため通学制と比較し卒業が難しいという特徴があります。
特修生から入学すると進路変更ができないため、「学びたい内容や取得したい資格」「スクーリングの有無や開催頻度と場所」「どこまでオンラインでできるか」などを必ず明確にすることが大切です。

まとめ

高卒資格がないまま大卒を目指すには、特修生として通信制大学で学ぶ方法がありました。

すべての通信制大学に特修生制度があるわけではありませんが、東洋大学や近畿大学・サイバー大学などのネームバリューのある通常の大学から大阪芸術大学や京都芸術大学(旧 京都造形芸術大学)といった美術系の大学まで、様々な通信制大学で特修生を募集しています。

中には教育学部をはじめとしたさまざまな大学で教員免許を取得を目指したり、他にも様々な資格取得を目指したりできるのも大きな魅力です。
(注:教員免許や様々な資格について、特修生からでは取得できない場合もあります。必ず各大学の資料をご確認ください。)

特修生を募集しているかや、どんな資格を取得できるかは各通信制大学の学校案内やHPで閲覧が可能ですので、ぜひ概要を確認してみてくださいね!
説明会を開催している通信制大学もありますので、特修生として願書を提出するか悩んでいる人は合わせてチェックがおすすめです。

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この記事を書いた人

なるには進路相談室スタッフ

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