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声優になるにはどうすればいいの?必要なスキルや習得方法を解説!

声優ってどんな仕事?なるにはどうすればいいの?

近年、声優は年齢を問わず大人気の職業になっています。アニメや洋画のキャラクターを演じている声優を見て、憧れている人も多いですよね。

ですが、声優になるにはどんな学校で、何を勉強をすればいいか知らない人もいるのではないでしょうか。

他にも、「アニメや洋画の吹き替え以外にはどんな仕事があるのか」「なるにはどんな練習をすればいいのか」「なるにはどんな適性が必要なのか」そんな疑問を持っている方も多いはずです。

この記事では声優の仕事について、声優になるにはどうすればいいか解説します。

仕事は大きく分けて8種類

多くの人が、「声優」という職業に対し「アニメキャラクターや海外映画やドラマの中の人」というイメージを持っています。しかし、声優の仕事は多岐に渡り、大きく8種類に分けられます。

1-1アニメキャラの声

最も多くの方がイメージする声優の仕事です。キャラに様々な声や表現で命を吹き込む仕事です。役はオーディションで決まることがほとんどで、一番声が合う人が選ばれます。
30分のアニメの場合、拘束時間は約4時間で共演者と一緒に収録を行います。

1-2 洋画や海外ドラマの吹き替え

アメリカをはじめ、フランスやドイツ映画から韓国ドラマまで、声優は様々な言語の吹き替えをします。アニメでは想像力がより求められるのに対し、海外作品の吹き替えでより求められるのは再現力です。
海外の俳優さんの会話のテンポや口の動きに合わせる必要があるため、吹き替えで活躍する声優になるには忠実に声を吹き込む高度な技術が求められます。吹き替えの仕事はオーディションで決まることもありますが、監督や音響担当、制作会社から指名で仕事が来ることも多いです。

1-3 ゲーム

近年需要が高まっているのがゲームのキャラの声を担当する仕事です。

アニメや海外作品の吹き替えの仕事は共演者とスタジオへ入り掛け合いをしながら収録するのに対し、ゲームは一人でスタジオへ入り淡々と音声素材を収録します。
ゲームの仕事は丸一日かかるハードな現場もあるため、声優になるには体力作りも欠かせません。

1-4 ナレーション

バラエティやドキュメンタリーなど、様々なテレビ番組やCMのナレーションも声優の仕事の1つです。
また、ラジオCMや商業施設のナレーションなど、声だけで情報を伝える仕事でも声優は活躍しています。CMナレーションはスポンサーがついているため、ギャラが高いのが特徴です。ただし、ナレーションで活躍できる声優になるには、その作品にあった声質や表現方法と分かりやすく情報を伝える技術が求められます。

1-5 ラジオ出演

ラジオ番組でトークをする仕事です。
ラジオは声だけで情報を伝える媒体のため、声優の活躍の場となっています。しかし、自身が出演する作品や声優自身の認知度アップを目的としていることが多く、出演料は安いです。
また、複数人でトークを回すこともあり、パーソナリティを担当する声優になるにはコミュニケーション能力やアドリブ力、会話の引き出しの多さも求められます。

1‐6 イベントの司会

イベントの司会やMCも担当することがあります。
声優は、アニメやゲームの制作発表といったリアルイベントに関わる機会もあります。MCの仕事は会場の観客や出演者の雰囲気を見て臨機応変にイベントを進行する柔軟な対応力が求められます。

1-7 舞台役者

中には舞台で役者として活躍する人も多く、声優になるには養成所や専門学校のカリキュラムに含まれる舞台演技やダンスの授業もこなす必要があります。
舞台は、体全体を使用した演技が求められるためより多くの技術が必要になります。しかし、舞台の経験で得たものはすべて声の演技に活きてきます。

1-8 歌唱

アニメのオープニングテーマやエンディングテーマを声優が担当することも多くなっているほか、キャラクターソングの歌唱が発生することもあり、歌唱力が認められればそのままアーティストとしてデビューすることもあります。

また、近年はアイドル声優の人気も高く、歌唱力やタレント性も求められることが多くなりました。
音楽活動により仕事の幅を広げることができますので、マルチに活躍する声優になるには歌唱スキルも習得しておくとよいでしょう。

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雇用形態と給料の仕組み

声優になるには知っておきたいポイントの1つが雇用形態や収入です。「声優はお金にならない」「声優になるにはアルバイトを掛け持ちしなければならない」という話を聞いた方もいるのではないでしょうか。実際の声優の給与や雇用の仕組みについて解説します。

2-1 声優の給与制度と雇用形態

声優は個人事業主として事務所に雇われており、給料は歩合制でボーナスなしの場合がほとんどです。

中には声優の生活安定を目的に月給制をとっている事務所もありますが少数派で、ほとんどの場合は受けた仕事に応じて給与が支払われます。
同じ声優でも年収に大きく幅があり、人気声優以外は声の仕事だけでは生活が成り立たずアルバイトを掛け持ちしている人がほとんどです。

しかし、有名声優になれば声優一本で十分生活できます。有名声優になるには、技術と演技力に磨きをかけていく必要があります。

2-2 声優という仕事の実情

有名になれなければ一本で食べていくのは難しい現実があり、なるには覚悟となりたい気持ちを強く持つ必要があります。

アニメは30分作品の場合1万5千円~、海外作品は1時間あたり5万円程度と高額に見えますが、拘束時間と収録までの準備を考えると割に合わないことが多いです。
また、目指している人が多いためオーディションの倍率が高く、駆け出しのうちは声優の仕事がないということもざらにあります。

両立する大変さはありますが、他にやりたいことや取得したい資格がある人は声優と並行してしてできる仕事をして金銭面を支えるのも良いでしょう。

声優になるには4つの方法がある

声優になるには大きく分けて4つの方法があります。
それぞれ「専門学校」「養成所」「事務所オーディション」「作品オーディション」と分けられます。

3-1専門学校

専門学校は声優の心構えや挨拶の仕方を基礎から教えてくれるため、初心者から声優になるには検討すべき方法の1つです。

週5回で全日制かつ、クラスの人数も多いので学校のような雰囲気です。様々な声優事務所から現役で活躍する講師やゲストが来校するため多方面から話や情報を得られ、知識がないところから声優になるには嬉しい環境です。また、複数の事務所が来る学校主催のオーディションがあり、デビューのためのサポートも存在します。
専門学校は学歴として履歴書に記載できるという利点もあり、高校卒業後に大学の代わりに専門学校に通う人も多いです。

3-2 養成所

新人育成を目的に設けている育成機関で、養成所から声優になるにはオーディションを受ける必要があります。事務所が設立していることからデビューの機会が多いです。ただし、学校ではないため専門学校と異なり学歴として記載はできません。

週に1回~2回程度かつ授業時間は2時間~5時間程度。1年~2年かけて基礎と実践的な内容を学び、カリキュラム終了後に運営する事務所のオーディションを受けることができます。授業時間が短く学業や仕事との両立も可能なため、大学生や社会人の人も多く通っています。大学で学びたいことがある場合には養成所を選ぶと良いでしょう。

また、専門学校と違い入所できる年齢もそれぞれです。中学生や高校生で学業と両立させ声優になるには養成所に通うのがおすすめです。
ただし、学校や仕事に行きながら通えるほど授業時間が短い分、専門学校以上に時間外に個人で練習する必要があります。

3-3 事務所

オーディション活躍する声優になるには事務所に入る必要があり、直接所属を狙う場合もオーディションを受ける必要があります。フリーランスで声優を名乗ることもできますが、事務所に所属しないと受けられないオーディションがほとんどです。声優になるには専門学校や養成所の卒業後に事務所オーディションを受けるのが一般的ですが、個人で練習して直接事務所オーディションに挑戦することも可能です。

ただし、勉強をしていない場合はまず所属できないため、所属声優になるには入りたい事務所が運営する養成所や、その事務所のオーディションを受けられる専門学校へ通うことをおすすめします。

3-4 作品オーディション

いきなり声優になるには、新作のアニメや映画、ゲームなどの一般人でも参加ができる公募オーディションに参加する方法もあります。特に近年は、広報を目的にSNS上で様々な一般公募オーディションが開催されています。

有名声優になるには有効な手段ですが、参加者が多く、受かってもすぐに現場で仕事をすることから、程役に当てはまっていない限り合格する確率が低いのが現実です。また、詐欺もあるため、参加する場合は主催が信頼できる企業かどうかを確認しましょう。

目指すルートの選び方と飛び込むための準備

声優は実力主義の世界です。
基礎的な技術と知識がなければ事務所にすら所属できません。「発声や滑舌、アフレコ練習など、なるには自分で調べて努力すればよいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、自分でやるには限界があります。多くの場合、1人で練習していると変な癖がついてしまうのです。活躍する人気声優になるには、プロに直接習うことができる環境で勉強するのがおすすめです。

4-1 ルートの選び方

専門学校を選ぶ基準は「プロの排出率」「どこの事務所を受験できるか」「授業内容が自分に合うか」「在学中のオーディションの有無」の4つです。

専門学校経由で声優になるには、特に卒業生の声優、卒業の時のオーディションで受験できる事務所を調査しましょう。授業内容は資料で確認するだけではなく、実際に体験授業に足を運んでみるのがおすすめです。また、学校によっては在学中にオーディションがあります。オーディション数=チャンスの回数ですので、要チェックです。

養成所・事務所オーディションから声優になるには事務所内で回っている「仕事の傾向」と「案件数」に注意しましょう。アニメで活躍する声優になるには、洋画ではなくアニメがメインの事務所に入る必要があります。また、そもそも事務所に仕事が回っていない場合、卒業後やオーディション合格後に所属しても仕事がありません。やりたい仕事をできる声優になるには事務所の「仕事の傾向」と「案件数」は必ず確認すべきです。
作品オーディションから声優になるには「主催元の企業」は必ず確認してください。声優になりたい気持ちへ漬け込む詐欺や、実際は合格者の出ない悪質なオーディションもゼロではありません。一般公募のオーディションから声優になるには、事前に調査しましょう。

4-2 声優業界へ飛び込むための準備

声優になるには最低限実践しておきたい習慣が4つあります。それは「オーディション対策」「腹式呼吸」「滑舌強化とアクセントの修正」「読書」です。
作品オーディションはもちろん、声優になるには養成所の受験の際にも自己PRと質疑応答に対応しなければなりません。自分の魅力を簡潔に伝える練習とポジティブな受け答えをできるようにトレーニングしておくと役立ちます。

また、声優になるには絶対欠かせない基本が「腹式呼吸」です。鼻から大きく息を吸い、腹に空気を溜めて吐き出す呼吸法です。マイク前や舞台上では常に腹式呼吸が求められるため、声優になるには常に心がける必要があります。

「滑舌とアクセント」も声優になるには必要なしゃべりの基礎。声優の仕事は感情や情報をセリフに乗せて相手に届けることです。声優になるには、明瞭な滑舌と正しいアクセントが必要です。マイク前では映像やセリフの尺など複数のことに意識を配ります。声優になるにはフラットなしゃべりの習得し、余裕を持つ必要があります。

そして、声優になるには「読書」も大切です。声優は活字の台本から情報を読み解き、場面を想像して演技をしなければなりません。声優になるには必要不可欠な練習が読書です。

また、想像力だけではなく、初見の台本で試される漢字力も身につくため、初見台本に対応できる声優になるにはとにかく活字に慣れる必要があります。
小説はもちろん、声優になるには先輩声優が出している本や演技の解説本など、幅広い種類の本を読んでみましょう。
声優になるには、授業や仕事以外の場所でどれだけ努力できるかが試されます。基礎のトレーニングは目指す段階から実践する習慣を身につけておくとよいでしょう。

向いている人の特徴は4つ

よく、「声優になりたいけど声が可愛くない」「声優になるには男の場合声が低くないとダメ?」といった悩みや質問を知恵袋やネットで見かけることがあります。

しかし、全然そんなことはありません!
女性はカッコいい女性キャラや少年役を担当することもありますし、男性が中性的なキャラや可愛い男性キャラを演じることもあります。

最後に、声優になるにはどんな適性が必要かを解説します。

5-1 やりたい気持ちがある
声優になるには気持ちが一番大切です。現場はハードでギャラも割に合わないことが多いですが、それでも人気が高いのは「やりがい」があるから。好きだから、やりたいからこそ続けられる職業が声優ですので、声優になるには気持ちが一番重要になります。

5-2向上心がある
声優になるには向上心も絶対に必要です。作品をよくするため、キャラクターを魅力的に演じるための方法を考え、実践し続けましょう。また、毎日の練習も声優になるには欠かせません。

5-3 コミュニケーション能力
共演者や監督、プロデューサー、その他の大勢のスタッフと共に作品を作るため、声優になるにはコミュニケーション能力が不可決です。また、イベントやラジオでも必要なスキルになります。

5-4 気持ちを素早く切り替えられる
オーディションに落ちることはもちろん、現場ではダメ出しを受けます。声優になるには、ミスしてもすぐに気持ちを切り替え、仕事に臨むメンタルが必須です。

険しい道のりではありますが、声優は夢のあるとてもやりがいのある仕事です。
目指したい気持ちがある人はぜひ、進路の1つとして検討し、挑戦してみてください!