早稲田の通信制大学ってどうなの?
私学の雄である早稲田大学にも通信制大学「eスクール」があります。
以前、KAT-TUNの中丸さんが通っていたことでも話題になりました。
早稲田大学の通学制は言わずと知れた難関校ですが、通信制大学の場合はどうなのでしょうか?
そこで日頃から通信制大学選びの相談にお応えしている進路アドバイザーのナガサキが、早稲田大学人間科学部eスクールについて、特徴や学部学科、入試情報、卒業後の進路などについてお伝えします!
早稲田は通信制大学初のeスクールを実現!
早稲田大学の通信は「eスクール」の名の通り、ほとんどの課程をeラーニングで行うことが出来る日本最初の通信教育課程です。
今でこそスクーリングなしで卒業ができる通信制大学が増えましたが、その先進的な取り組みから、充実したカリキュラムがオンラインで受講できます。
基本的な学習の進め方は、オンライン上にアップされた講義の動画を見ながら学習を進めていきます。授業は基本的に1週間単位で進行し、インターネット環境とデバイスがあれば、いつでもどこでも授業を受けることができます。
また分からないことがあれば、BBS(電子掲示板)で質問や議論が可能で、小テストやレポートの提出もインターネット上のシステムで可能です。
設置している学部学科
設置している学部は「人間科学部」のみで、その中で3つの学科でわかれています。
◆人間環境科学科
人間を取り巻く様々な環境、自然や身体、人工、文化、社会など、さまざまな次元の環境を学びの対象としています。複雑で多面的な環境と人との関わりを、文系理系にとらわれず学習します。
◆健康福祉科学科
健康と福祉について、今日的なテーマを深く学ぶとともに、両者を合わせて「新たなる健康福祉」のあり方を考えていく学科です。
◆人間情報科学科
情報科学、認知科学、教育工学、コミュニケーション学、人間工学の5つの領域を設置し、人間を「情報」という観点から理解していくことを目指します。
また早稲田大学人間総合学部eスクールには学年という考えがなく、レベル別に学習を進めていきます。必修科目以外の科目はレベルや学科に関わらず履修が可能で、各個人の仕事や都合に応じて履修科目を選択することが可能です。
学費については入学金が200,000円で、授業料が35,200×登録単位数になります。また学費サポートとしての奨学金も充実しています。
入試がある?!内容と難易度について
多くの通信制大学では書類審査のみで入学できる場合が多いですが、早稲田大学人間学部eスクールは入試があります。(同じく私立大学の雄・慶應大学の通信も入学試験があります。)
必要書類のほかに、3,000字程度の「志望動機書」を提出する必要があります。この志望動機書が合格になった人のみ、二次試験の面接があります。二次試験に合格してようやく入学することができます。
入試の難易度について、学校HPに掲載されているデータをみると、一次選考二次選考を合わせた倍率は1.3~2.0、平均すると1.6倍ほどとなっています(2019年度入学試験結果)。
倍率を見る限りでは、そこまで高い難易度という印象はありません。志望動機・面接をしっかりと準備して試験に挑みましょう!
卒業率は高い!その後の進路は?
卒業率について、学校HPによると、「2019年3月までで卒業生は1,400名以上で、入学者の約6割弱」ということで、約60%の卒業率だと思われます。
全国平均が約20%と言われていますから、それを大幅に上回る卒業率です。
また専門ゼミのテーマで卒論を発表する「卒業研究発表会」が年2回実施されており、発表内容は収録され、在校生や教員だけでなく、卒業生などに広く視聴されるようです。
卒業後の進路については、約2割の方が大学院に進学をしています(2019年3月)
就職については、通学過程と同様にキャリアサポートセンターを利用することが可能です。体育などのスクーリング時や、勉強や仕事の合間をみて大学に訪れてみてください。
(※通信制大学からの就職についてはコチラの記事もチェック!)
気になった方は学校説明会や資料請求をして、より詳しい話を聞いてみましょう。
またもし進学の相談や学校選びについて、いつでもご連絡ください!