通信制大学で保育士の資格をとるには?メリットや取得可能大学を紹介!

社会人から保育士を目指したい方へ。働きながら目指せる?学費はどれくらいかかる?など、社会人や主婦から目指す場合、仕事や家庭のことや費用面など不安に感じる事もあるかもしれません。

そんな社会人におすすめの方法の一つが通信制大学(通信教育課程)で保育士の資格を取得すること。保育士になるルートは様々ある中で、通信制大学に通うことはどのようなメリットがあるのでしょうか?

そこで今回は進路アドバイザーナガサキが、通信制大学で保育士を目指すメリットやデメリット、学ぶ上での注意点、資格を目指す上で、おすすめの通信制大学をご紹介します!

そもそも、どのようなルートでなれるの?

そもそも保育士になるにはどのようなルートがあるのでしょうか。保育士の資格を取得するには、大きく2つの方法があります。

資格を取得するための2つのルート

1)厚生労働省の指定する養成学校(大学・短大・専門学校等)を卒業する
2)国家試験の保育士資格試験を受験し、合格する

学校に通わずとも、独学で国家試験に合格し資格を取得すれば保育士になることができます。この場合、費用も安く抑えられます。ただし保育士は子供とのコミュニケーションが必要な資格ですので、ただ勉強だけ出来てもいけません。

指定の養成学校(大学・短大・専門学校等)で学び卒業する

このルートの一番のメリットは、必要な単位を修得して卒業することで、国家試験を受けなくても卒業と同時に保育士資格を取得できることです。確実に保育士資格を取得したい方にとっては、実践も積める養成学校で学ぶルートがおすすめです!

養成学校であれば実技も充実しているので、実際のコミュニケーションや音楽(ピアノ実習など)・美術などにも触れられ、保育士の実技試験対策も出来ます。独学よりも保育士として就職した後に役立つ学びが多いでしょう。

<おすすめ① 専門学校>
保育士を目指せる養成学校として、専門学校も多くあります。

道灌山学園保育福祉専門学校、東京こども専門学校、東京未来大学福祉保育専門学校など、卒業と同時に保育士の資格や幼稚園教諭の資格を取得できる、幼児教育を実践的に学べる学校も。大学と比較して求人なども豊富でサポートも充実しているのが特徴です。

ただし通学制の養成学校の場合、日中に授業が行われることが多いため、仕事や家庭との両立が難しいこと。学費や交通費など費用面での負担が大きいデメリットがあります。

<おすすめ② 通信制大学>
働く社会人や主婦の方におすすめなのが通信制大学。自分の都合の良いタイミングで学ぶ事ができるため、働きながら学ぶことも可能!またスクーリングを通して実技を学ぶことや、先生に相談することもできます。次の項目では、通信制大学で保育士資格を目指すメリットとデメリットをご紹介いたします。

ただし通信制大学であればどの大学、どの学部でも保育士になれるというわけではありません。

1)にあるように、指定する養成学校でなければ、卒業しても保育士資格を得られません進学を検討している通信制大学が指定の養成学校かどうか事前に確認しましょう

【幼稚園教諭の方向け】保育士資格取得の“特例制度”

2012年より認定こども園法の改正により、
幼稚園教諭免許を持っていて幼稚園教諭として「3年以上かつ4,320時間以上」の実務経験がある方を対象として特例制度があります。

特例制度の対象者は、保育士養成施設において最大8単位(2単位4科目。学校にもよりますが、要する日数としては通学制の場合、20日間程度と見込まれます。)の特例教科目を修得した後に保育士試験によって資格を取得します。【3年特例】(こども家庭庁HPより)

この特例制度は法令改正により令和11年度まで延長されています。(2026年時点)

これに伴い、特例措置用の講座を「科目等履修生」として設置し、幼稚園教諭から保育士になれるルートを設置している通信制大学もあります。

育児イメージ

通信制大学で保育士を目指すメリットは?

社会人が通信制大学で保育士を目指す場合のメリットをご紹介いたします。

通信制で資格取得を目指す4つのメリット

1.通学制より学費が安い
まず一番に挙げられるのは学費が安いことです。通学制の場合は年間約100万円程度の費用がかかるのに対し、通信制大学であれば、年間30~50万円程度の費用で学習できます。しかも通信制大学も通学制と同様に大卒資格を取得できます。

社会人にとって働きながら生活費や学費を稼ぎ、安い学費で学べることは大きなメリットです

さらに大卒・短大卒の学歴を持っている場合には、編入して単位互換出来れば、1年次で入学したよりも早く卒業出来る場合があります。通信制大学によって編入を認める場合とそうでない場合があるので、事前に確認しましょう。

2.入学試験なし!社会人でも始めやすい
通信制大学には入学試験が無いため、必要書類を揃えて出願をすることで入学ができます

通学制の大学や短大の場合は受験勉強の必要がありますが、通信制大学であれば入試無しで入学できるため、勉強から遠ざかった社会人でも無理なく保育士の学びを始められることは大きなメリットです。

3.自分のペースで学習出来る
通信制大学はスクーリング期間や実習を除けば、自分のペースで学習を進める事ができます。そのため仕事や家事をしながら保育士を目指せます

自宅学習のため通学時間が無い事もメリット。朝の時間や家事の合間など、都合の良い時間に集中して学ぶことができます。

4.大卒資格を取得!学校によっては幼稚園教諭も目指せる
高卒の場合、通信制大学で大卒資格も取れることは大きなメリットになると思います。保育士は大卒の方が就職に有利ということはありませんが、その後のキャリアチェンジ・転職などを考えると大卒資格を取っておく選択もアリです。

また通信制大学によっては、幼稚園教諭の資格も合わせて取得することができます。キャリアの選択肢を広げられるのが魅力です。

認定こども園に就職を希望する方は、保育士と幼稚園教諭の両方の資格を持っていることが必須となるケースが多いので、両方の資格を取得できる通信制大学をおすすめします!

通信制大学で学ぶデメリットは

働きながら通信制大学で学ぶ場合、勉強時間の確保や仕事や家事などのバランスが重要です。スケジュールや体調管理を自分で行い実行し続けなければならないので覚悟が必須です。

また、スクーリングや実習など自宅だけでは出来ない学びもありますので、年間スケジュール等を把握して調整することも大切です。次の記事では、通信制大学で学習する際の注意点を紹介いたします。

学習時の注意点

通信制大学で保育士を目指すには、大変なことや気をつけるべき注意点もあります。

1.モチベーション維持が重要!
通学制のような強制力がない分、自らのモチベーション管理・学習計画と習慣化が鍵になります。

仕事との両立を目指す場合、学習時間を余裕を持って確保する。スクーリングや試験日程から逆算して学習計画を立てる。朝や夜、休日の使い方など、自分の生活リズムやパターンを見つめ、無理なく進められる学習のリズムを作ることも大切になってきます。

各通信制大学もモチベーション維持のための工夫は凝らしており、WEB学習の拡充や学習質問、進路カウンセリングなど様々なサポート制度があります。学校ごとに独自のサポートがありますので、自分に合ったサポート制度がある通信制大学を選びましょう

2.一般的に卒業率が低い
一般的な通信制大学の卒業率は10~15%程度と言われています。卒業の中には6~8年かかる人も含まれます。

卒業が難しい理由はモチベーション問題。入学当時は高かったモチベーションが、学習をしていく中で次第に萎えてしまうことが原因のようです。

学習計画など相談しやすくサポートが充実している学校、スクーリングや試験をオンラインでも受けられる学校など、自分の希望やライフスタイルに合った通信制大学を選ぶことで、継続的に学習していける環境に近づけるのではないでしょうか。

通信制大学で学修し卒業すれば確実に保育士資格を取得できるのに、卒業できなかったら残念ですよね。

「なぜ保育士になりたいのか」学ぶ動機を定期的に思い出す、通信制大学で保育士を目指す人と意見交換するなど、保育士を目指すモチベーションを維持する工夫を取り入れましょう。

3.スクーリングは必須!日数や形式を必ず確認しよう
通信制大学でスクーリングなしで保育士資格を取得することはできません。編入学の場合を除き、通信制大学において卒業までにスクーリングは必須になります。数日まとまった時間が必要な場合や、オンラインか対面かは、大学や学部、学科によって異なりますので事前に確認しましょう。

スクーリングの一部がオンラインで受けられる通信制大学や短大もあります
聖徳大学・東京福祉大学・佛教大学など、一部をオンライン学習で対応している学校もありますので、チェックしてみてください。

スクーリング(通学)をする際に、通信制大学やスクーリング会場が通える場所か、日数などは仕事や家事と両立するには大きなポイントとなりますので、事前にしっかり確認しましょう!

おすすめの通信制大学はこちら!

保育士を目指す社会人や主婦の方におすすめな方法として通信制大学を紹介いたしました。しかし通信制大学ならどこでも保育士になれるわけではありません。行きたい学校が卒業と同時に保育士資格を取得できる課程なのかを確認することが大切です。

最後に、保育士を目指せるおすすめの通信制大学を紹介いたします。通信制大学選びの参考にしてください!

<関東>

・聖徳大学 通信教育課程

千葉県松戸市。「保育の聖徳」として幼児教育で高い評価があります。幼稚園教諭1種免許の同時取得が可能。既に大学・短期大学を卒業した方は3年次編入ができ、最短2年で保育士資格の取得が可能です。比較的費用が安いのも嬉しい通信制大学です。

幼稚園教員採用数が全国2位の聖徳大学通学課程と同じ教諭が担当のスクーリングが魅力!採用試験や実践の現場で活用できる実技を修得できます。また児童学研究の大学院もあり、さらに保育士を極めたい人にオススメです!

・東京福祉大学 通信教育課程

東京都。保育児童学部保育児童学科では「こどものスペシャリスト」である保育士と幼稚園教諭を養成!保育士の資格を目指すだけでなく、社会福祉学や医療、臨床心理など隣接した分野も学べる通信制大学。

保育現場で実践される技術が、レポート作成・スクーリングなどを通して身につけられるようにカリキュラムが組まれています。追加履修で幼稚園教諭一種免許状や小学校校教諭一種免許状なども取得可能!包括的に学びたい方におすすめの通信制大学です!

<関西>

・佛教大学 通信教育課程

京都府。通信制大学の歴史が古く、保育士等の教育系資格・免許取得が充実。幼児教育学科でプロフェッショナルな保育士を目指せる。スクーリングではグループワークや実技など充実しており、実践的な学びができます。

保育士資格や幼稚園教諭免許状のほか、教育学科と連携することでや小学校教諭の免許なども取得が可能。関西圏に住んでいる場合は検討してみてください!

<幼保特例制度対応の通信制大学>

幼保特例制度に対応している学校をご紹介します。幼稚園教諭免許状を持っていて、3年かつ4,320時間以上、幼稚園教諭として実務経験がある方は、最短半年で保育士資格を取得できます。※正科生として入学の場合、保育士資格は取得できないのでご注意ください。

・東京未来大学 通信教育課程(東京都)
・日本福祉大学 通信教育部(愛知県)

最近では幼稚園教諭や保育士の採用に、小学校教諭の免許があるといいとの話もあります。通信制大学で学ぶなら、小学校教諭や特別支援学校教諭の免許の取得を視野に入れて学ぶのも良いかもしれません。詳しいことは各学校の募集要項を確認していきましょう。

通信制大学で保育士を目指すメリットやおすすめの学校を紹介いたしました。保育士を目指す皆様を心より応援しています!

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この記事を書いた人

進路アドバイザー ナガサキ

なるには進学サイトにて進路相談を担当。
2017年10月よりLINEを通じた進路相談を開始し、2026年1月にはLINEの友だち登録数は13,000人を突破。
高校生から社会人、保護者まで、さまざまな人たちの相談に答え続けている。

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