大学受験は合格と不合格の2つで明確に結果が出ます。
どんなに頑張っても第一志望校に落ちてしまう場合があるのはもちろん、中には滑り止め含めすべての大学受験で失敗してしまった方もいるでしょう。
大学受験に失敗してしまうと、人生が終わったかのように感じられる方も多くいるようですが、そんなことはありません。
実は、第一志望の大学へ進学できる人は10%程度で、後の方は第一志望校以外の学校へ進学したり、浪人や就職・留学をしたりと別の選択をしているのです。
そこで今回は、「大学受験に失敗した時にすべきこと」と「大学受験に失敗した場合の選択肢」、そして「大学受験失敗後の選択肢の選び方」をご紹介します!
大学受験に失敗し、どうすべきか分からず悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
大学受験に失敗した時すべきこと
大学受験に失敗したら、自分がダメな人間に思えてしまったり、人生そのものが失敗したかのように感じてしまったりする人がとても多いです。
しかし、大学受験に失敗しても人生は終わりではありません。まだまだ逆転できます。「大学受験の失敗から立ち直れない…」というお気持ちになってしまうのも分かりますが、一生のうちの挫折の一回に過ぎないので、結果を受け止め、挽回するための力にすることこそ必要です。
そこで、まずは大学受験の失敗から立ち直り、乗り越えるためにすべきことをご紹介します!
①大学受験に失敗したとしても、自分が頑張ったことを認める
はじめに、一番大切なのは頑張った自分を認めることです。
大学受験失敗=人生終了と考えられるほど落ち込んでいるのは、それだけ受験のために頑張って来た証拠。
まずは受験に向け打ち込んできた自分の努力を認め、「大学受験の失敗は人生の失敗ではないこと」そして「自分がダメな人間ではないこと」をしっかり理解し引きずるのはやめましょう!
②大学受験失敗の原因を考える
頑張ったことを認めたうえで次に考えるべきことは「なぜ失敗してしまったのか」です。
例えば、大学受験失敗をきっかけに浪人や別の進路へ進んだとしても、しっかりと失敗の原因と対策を考えておかなければ第二の挫折につながりかねません。落ち込みすぎる必要はありませんが、反省点を洗い出すのは大切です。
- 志望校のレベルはあっていたか
- 勉強の方法に問題はなかったか
- 共通テストや志望校の問題に対する対策はできていたか
- 一般選抜や推薦入試などの受験方法は自分に合っていたか
- 国公立の場合、前期後期の出願の仕方は適切だったか
などを見つめ直し、どこを改善すれば良いのかを考えましょう。
ネットでは、過去に大学受験失敗を経験した先輩の失敗談をまとめたサイトやブログもあるので、他の人が失敗したと感じたポイントを参考にしながら考えてみるのもよいかもしれません。ただし、参考程度にとどめ、情報を鵜呑みにはしないようにしましょう!
③大学受験失敗後の次の選択肢を知る
大学受験に失敗した後も人生は続きます!
第一志望校に進学できなかった時、どんな選択肢があるのかをまずは知りましょう。
次の項目で考えられる選択肢をご紹介していますので、しっかり目を通してみてくださいね。
④したいことを明確にして目標を決める
また、受験に失敗したことで自分がどうしたいのかがあいまいになっている人も中にはいるのではないでしょうか。
場合によっては大学に拘らず、そのまま専門学校へ進んだ方がかえって夢への近道になる場合もあります。
「大学で何を学びたいのか」や、「なぜ大学へ行きたいのか」「将来何になりたいのか」など、大学受験をしていた動機や、今の自分がどうしたいのかをしっかり見つめ直し、目標を設定しましょう。
選択肢は6つ
大学受験に失敗してしまった場合、選択肢は大きく分けて7つあります。
具体的な選択肢をご紹介します!
①滑り止めの大学に進学する
複数の大学を受験し、第一志望校の大学受験には失敗したけれど、滑り止めの大学には受かっている場合は、そのまま滑り止めの大学に進学するのが最善かもしれません。
浪人をしても、翌年の大学受験に失敗しない可能性がゼロになるわけではありません。もし気持ちを切り替えて学べるのであれば、滑り止めの大学でも自分の姿勢次第で十分に将来につながるような学びが可能です。
前向きに滑り止めの大学を検討してみましょう。
②大学受験のために浪人する
滑り止めの大学や専門学校へ進学しても志望校への後悔が強く、気持ちを切り替えて学べなさそうだったり、強い学歴コンプレックスを感じてしまいそうなら、浪人するのも選択肢の一つ。
ただ、自宅で独学で浪人する場合、やる気の維持やスケジュール管理の難しさや、気軽に質問できない環境がデメリットとなりますし、予備校や学習塾に通うなら費用もかさみます。さらに、高校生の頃と異なり、浪人は周囲からの圧を感じながらの孤独な戦いになります。
現役生のころより、浪人の時の方が結果が出ないという人も多くいますので、よく考えてから決断しましょう。
また、東大や美大・医学部といった一部の二浪以上が当たり前の大学・学部以外、2度目の大学受験に失敗した場合は、滑り止めの大学や専門学校に行くなど、「やるだけやってダメなら諦める」というような覚悟を持って臨むのが大切です。
③仮面浪人する
経済的に余裕がある場合は、仮面浪人という方法も。
仮面浪人とは、滑り止めに進学して大学の授業を受けつつ、もう1年浪人する方法です。
2度目の大学受験に失敗しても、そのまま滑り止めの大学に在学し続けられるというメリットがあります。
また、入学後滑り止め校を気に入ってしまえば、そのまま大学受験はやめて大学生になることもできます。
しかし、大学の授業や人間関係と受験勉強を両立するのは大変ですし、成功したとしても滑り止め校の入学金&1年の授業料が追加でかかることになるという大きなデメリットがあるのも事実。
メリット・デメリットをよく考えてから実行しましょう。
④専門学校に進学する
意外と見落としがちなのが専門学校に進むという選択肢。特に在籍している高校が進学校の場合、周囲で専門学校に進む人も少ないので、全く考えていなかったという方も多いのではないでしょうか。
専門学校は就職をゴールとして見据え、その職業や業界に特化した知識や技術を学べるという特徴があります。。
したい仕事が明確な状態で大学進学していた人や、将来働くためにとりあえず大学へ進みたかったが受験に失敗してしまった…という方は専門学校を考えてみるのもおすすめです。
専門学校は業界とのパイプが太く、直接求人が届いたり、就職支援が手厚かったりするので、大学以上に就職しやすい場合もあります。
また、「どうしても大学生になりたかったけど、浪人はできない!」という人は、編入学コースのある専門学校を検討してみてはいかがでしょうか。
実績のある専門学校では多くの有名大学へ編入学を目指せます。
ただ、大学によっては短大や大学からでないと編入を受け付けていない場合もあるので、自分の絶対に行きたい大学がある場合は事前に編入条件を確認する必要があります。
専門学校から編入を目指す場合、万が一編入試験に失敗しても、そのまま専門学校卒として就職が可能になるのも安心できるポイントとなるでしょう。
途中で編入ではなく、就職したくなった場合も、専門学校は強いのでおすすめです。
AO入試の受付は終わってしまっていても、一般入試であれば3月いっぱい受験が可能な専門学校もありますので、自分の希望する分野やコースのある専門学校がないかを確認してみてくださいね。
⑤留学する
大学受験に失敗した場合、留学を目指す人もいます。
海外の大学は秋入学かつ、入学自体はしやすい傾向にあるので、うまくいけばその年の秋に海外の大学へ入学できる可能性も。
今の時代、英語を話せる人材は重要ですから、海外の大学をきちんと卒業すれば就職も有利になるでしょう。また、大学院への進学まで希望している場合、海外の大学でも卒業すれば受験資格を得られます。
しかし、留学は費用が掛かるほか、大学に入れない場合には最終学歴が高卒のままになってしまう点にも注意が必要です。
何か海外に行く目標が明確でない場合には、浪人したり専門学校で学んだりする方が安全かもしれません。
⑥働く
経済的に浪人が難しい場合には、そのまま就職したりパート・アルバイトで学費を稼いだりしてから再度目標に挑戦する場合も。
受験にブランクが出来てしまうものの、大学に年齢制限はないので十分にチャンスはあります。
ただし、高卒の場合大卒や専門学校卒と比べ待遇が悪かったり、正社員としての就職が難しくなります。可能であれば、専門学校で手に職をつけてからの就職しましょう。
また、特に目的もないままフリーターになってしまうのもおすすめできません。特に目標がないけれどとりあえず働くという人も、専門学校などで何か専門的な技術を持ってから正社員を目指すのがおすすめです。
選択肢の選び方
全項までに、大学受験失敗後にすべきことや、大学受験失敗後に考えられる選択を紹介してきました。
どの道に進むにしても、自分の中で目的を明確にしたうえで、状況に合わせて選択しなければなりません。
そこで、最後に大学受験失敗後の選択肢を選ぶ際の基準を解説します!
大学受験に失敗した後の選択肢は、「経済的な余裕の有無」「大学進学の目的は何だったか」「もう1年受験勉強をしたいかどうか」で選びまましょう。
・経済的な余裕はあるか
経済的な余裕があるかどうかはもう1年そのまま浪人して大学受験をできるかどうかに直接的に関わってきます。
経済的に余裕があり、どうしても第一志望校にまた挑戦したいのであればそのまま浪人しましょう。
「どうしても大学受験に失敗した第一志望校に行きたいけど、経済的に余裕がない」という場合は、滑り止めや専門学校に進学するのがおすすめです。
それでもあきらめない場合は、浪人できないのを親のせいにするのではなく、自分で働いて学費を貯めてから再挑戦する方法もあります。
・大学進学の目的は何か
大学進学の目的も明確にしましょう。浪人をする場合、目的を明確に持っていないとモチベーションを維持し続けるのが大変です。
第一志望校に拘る理由はなんなのか。その理由は滑り止めの大学や専門学校で叶えられないかをよく調べ、考えてみてください。
それでもなお、大学受験に失敗した第一志望校でしかできないことがある場合には、浪人を目指しましょう。
逆に、滑り止めや専門学校でいい場合は、大学受験失敗を受け入れ、次の道に切り替えましょう。
ただ大学生になることを目標とする場合で、滑り止めも含め全落ちだった場合には、編入実績のある専門学校から逆転を目指すのもおすすめです。
・失敗する可能性があっても、もう1年受験勉強をしたいか
大学受験に失敗した場合、「もう1年受験勉強をしたいと思えるか」も重要な要素。
浪人は大学受験失敗の記憶を抱えながら1年間勉強します。現役の受験生の頃以上に孤独な闘いになるほか、周囲からのプレッシャーも感じます。さらに、大学受験に挑戦したからと言って絶対に失敗しない保証もありません。
強い意志がなければただ勉強が辛くなってしまう可能性もあるのでよく自分の気持ちに向き合ってからの決断がおすすめです。
「また同じように勉強をするのは辛い」「やり切れる自信がない」という気持ちが強いなら、無理に浪人をしても、翌年の大学受験でまた失敗してしまう可能性も高いです。
その場合は、滑り止めの大学への進学や、専門学校で手に職をつけるor編入を目指すことを検討しても良いのではないでしょうか。
ご自身の気持ちや環境にあわせて、その後の選択をどうするか考えてみてくださいね。
大学受験に失敗しても専門学校はまだ間に合う!
大学受験に失敗して、すべて落ちてしまったとしても人生が終わるわけではありません。
希望の大学に行けなかった悔しさをばねに次の環境で頑張れれば必ず道は開けます。落ち込む気持ちも分かりますが、引きずりすぎずに頑張りましょう。
就職のために大学を目指していた方や、浪人をしたくない・できない人には専門学校がおすすめです。
各職種に特化した知識や技術を学べるのはもちろん、編入を目標にしたコースを設置している専門学校もあるので、それぞれの目的に合わせて学べます。
専門学校は3月いっぱいまで受験が可能な学校も多いので、ぜひ挑戦してみてくださいね!