高校生にとって進路選択は大切な行事の一つ
「将来の夢がない」「進路が決まらない」「文系?理系?どうしたらいいの?」「そもそも進路選択の方法がわからない」
進路選択をする際、このようなことを考えたことはありますか?
高校生にとって進路選択は、自分の人生を決める大切なイベントの一つです。
高校生は1年生の時期に進路調査を配布されるでしょう。アンケート調査の際に迷った時よりも、実際に「進路をどうするか」を具体的に考える時の方があれこれ悩む人もいます。周りが進路を決めていくことで焦る高校生もいますよね。
高校生の卒業後の進路選択は大きく分けて「進学」と「就職」です。さらに進学を細かくわけると、大学・短大・専門学校がありますよね。進路選択は、どうすればいいのかわからない状態だと、どこから手をつけたらいいのか分からなくなるのは当然です。
今回は高校生が進路を決める上で大切なことを「進学と就職のメリット・デメリット」「高校生の進路選択の方法」「進路選択のときに気を付けた方がいいこと」のポイントから解説します!
進路選択に悩む高校生の皆さん、ぜひ参考にしてみてくださいね。
これはNG!高校生の進路選択
「親や先生がこう言っていた」「迷うなら理系と言われた」という進路選択の悩みを抱えている高校生が多くいます。
この項目では、高校生のあなたが自分の意思で決められるように「これはNG」という進路選択の方法を紹介します!ぜひ参考にしてみてください。
進路選択でNGな方法3選
・周りの意見を聞いて自分では調べない
親・兄弟を含む家族から「○○大学にしなさい」と言われた高校生も少なくありません。人生の先輩からのアドバイスは参考してもいいですが、その通りにする必要はないですよ。
進路選択は、いま高校生のあなたの「今後の人生」を決める重要なイベントです。勧められたとしても、進路選択は自分で決めるもの。話し合うこと・調べることは必ず行いましょう。そのうえで、納得出来れば勧められた道に進む選択肢もありです。
また、進路選択の際にネットで調べた情報を鵜呑みにしてしまう高校生もいます。友達との会話もそうですが、「○○専門学校は評判が悪い」が本当なのかは自分の目で確かめましょう。自分の目で確かめる方法は、公式サイトを見る、資料を取り寄せる、オープンキャンパスに行くなどがあります。進路選択は周囲の意見を参考にしつつ、自分でも調べましょう。
・「なんとなく」役に立ちそう
「将来、役に立つ」と言われている資格や仕事を知ることは大事なことです。高校生のうちに取れる資格もあるので、勉強している人もたくさんいるでしょう。しかし、進路選択をする上で「なんとなく」は危険。これから先の人生、その仕事と向き合っていく必要があります。「なんとなく」で進路選択をすると、やる気の低下も早まると言われています。役に立つけど、興味のあることや苦手ではないことかどうか考えましょう。
・とにかく有名な大学
誰もが知っている大学を卒業することは、自信にも誇りにもなるでしょう。高校生もしくはもっと早いうちからネームバリューを意識している人もいます。しかし、このような場合は大学に入学することや有名企業に就職することがゴールになることが多いです。ゴールが有名大学の入学や有名企業の入社になることで、その後のモチベーションが一気に下がることがあるのです。
高校生が進路選択をする上で大切なことは大学名や企業名ではなく、自分が何のために何をしたいのかという目的や目標、理由です。例えば「○○大学に行って、教員免許が欲しい」「△△会社で開発の仕事をするために○○大学に行きたい」など、大学名で選ぶなら明確な目的も考えましょう。
高校生の進路選択の方法はこれ!
高校生はまず1年生に文理選択をしますよね。この時点で、どのような方向に進むかをある程度決める必要があります。2年生だと科目選択、3年生の時には進路が決まっていた方が安心です。
また、専門学校進学の場合は人気校だと募集開始直後に締め切られる場合も。大学も様々な入試方法があり、3年の夏には進路が決まっている人もいるでしょう。就職も業界によっては3年の夏に動いておく必要があります。では、何から考えればよいでしょうか?
高校生の進路選択の方法は3つ!
今回は、「好きなことから探す」「将来をイメージする」「自己分析する」の3つを紹介します。
まずはこの3つに取り組むことで、自分の進路選択の方向性を見つけることができますよ。
・好きなことから探していく
好きなことや関心のあることを書き出していきます。進路選択で何が大切かというと、自分の興味関心を知ることです。例えば、「映画が好き」「キャンプが好き」「YouTubeが好き」などの趣味に関することもや、「プールに通っていた」「サッカー部だった」など高校生になる以前のことも含め、たくさん書いてみましょう!
それらを書き出したら、次は「なぜ好きなのか」「どうして続けられたのか」「どんなところが好きなのか」を書き出します。
例:映画が好き
どんな映画が好きか洋画が好き→○○という映画を見てからハマった→字幕で見ることが好き→映画の世界観や英語が好き書き出せたら、映画を作る仕事や宣伝する仕事、英語関連の仕事を調べてみることで「興味のある仕事・業界」が見えてきます。
・将来をイメージする
仕事だけではなく、どんな生活をしたいか?どんな暮らしをしたいかも考えてみましょう。高校生のうちから将来のことをイメージすることは大切です。たとえば将来、田舎で暮らしたい場合は家を買うために余裕を持って貯金ができるような仕事を探すという方法があります。また、バリバリ働きたいのであれば、ベンチャー企業や一人ひとりの個性を大事にしている企業を目指すのもいいですね。
仕事を軸にしなくても、「好きなアイドルのライブ費用が欲しい!」という人は自分に負担のない仕事で、シフトの融通が利くところを探すという方法もあります。仕事から絶対に探さなくてはならないというルールはないのです。
・高校生のうちから自己分析する
文理選択・進路選択をするためには、自分のことをもっと知ることも大切です。生まれてから高校生である今までの人生を振り返り、価値観や興味のあること・ないこと、得意なこと・不得意なことに気が付いていきます。高校生のうちにやっておくことで進路選択だけではなく、将来進学の際の面接や就職面接にも役立ちますよ。
ほかにも、心理学に基づいた性格診断や適職診断などもオススメです。強みが知りたい高校生は、ポジティブ心理学に基づいた「VIA」などをやってみると、自分では気が付かない自分を発見できるでしょう。
ここまでできた高校生は、いよいよ具体的な進路選択を考えます。例えば、大学に進学する場合は学部を決める、大学を複数絞る、受験科目を確認するなどです。志望大学を絞る際は、資料請求とオープンキャンパスにいくことがオススメですよ!
大学や専門学校を絞る際のポイントは、「学びたいことが学べるか」「サポートなど制度が充実しているか」「施設設備が整っているか」「アクセスがよいか」「理念や方針があっているか」など様々です。
今回は大学選びを例にしましたが、どの進路選択を考えるときも何を大事にしたいのか考えることは大切!
進学?就職?進路に迷う高校生へ
これまでの項目では、進路の決め方を解説しました。それでも「大学がいいの?」「専門学校がいいの?」「就職じゃだめなの?」と考える人は多いのではないでしょうか。この項目では、進学(大学・短期大学・専門学校)のメリット・デメリットと就職のメリット・デメリットを紹介します。進路選択の参考にしてみてください!
高校生の進路選択で知っておきたいこと
大学・短大・専門学校・就職それぞれのメリット・デメリットを確認しておくことは大切です。比較して自分にとって合っている進路を見つけましょう!進路選択に迷ったときは先ほど紹介した自己分析を何度もしてみましょう。
特定の分野の幅広い知識を学びたいなら「大学」
大学進学のメリット:
「選べる進路選択の幅が広い」
「幅広い知識を得られる」
「初任給がほかの選択肢よりも高い」
大学進学は就職する際の進路選択の幅が広いと言われています。それは、例えば同じ経済学部出身でもサービス業に勤める人もいれば、金融や保険会社で勤める人もいるからです。経済学の必修科目で全体像を掴み、選択科目でさらに知識を深めていくことができます。
大学進学のデメリット:
「学費が高い」
「入試が大変」
「自己管理能力が必要」
大学は4年間通います。4年分の学費が必要になるのです。私立大学が最も学費が高いと言われ、国公立大学は私立大学に比べると学費は安いと言われています。また、入試も合格に向けた勉強が必要です。
入学後の大変さと言えば「自己管理」。高校までと異なり、自分で必要な単位を調べて授業を選ぶ必要があります。また、課題や卒業論文などの提出は教室で一斉にではない場合もあるので、自分で期限や提出方法は把握する必要があります。
早めに社会へ出たいなら「短期大学(短大)」
短大進学のメリット:
「大卒よりも2年早く卒業できる」
「教養と専門を短期間でバランスよく学べる」
「就職率がよい」
短大はだいたい2年で卒業できます。その分、学費も安ければ社会進出も早いです。また、資格を取得できる場合が多く、大学同様に教養科目も学びますが、効率よく学ぶことができます。資格を取れることから就職率も良いと言われていますよ。
短大進学のデメリット:
「忙しい」
「選択肢の幅が狭い」
「初任給が大卒より安い」
短大は2年で卒業できる分、効率よく学ぶため忙しいと言われています。また、近年短大数は減少傾向があるため、短大や学科の選択肢もその分狭まります。そのほかにも、資格が取得できることから専門的な分野が多いため、就職先の幅も狭まるようです。短大は「短期大学学士」のため、大卒とは区別される場合があります。企業によっては給料が低いということもあります。ただし、1991年の学校教育法改正により基準を満たしていれば「学士」を取得可能になりました。
即戦力を目指すなら「専門学校」
専門学校進学のメリット:
「実践力を身に付けられる」
「専門分野を極められる」
「同じ目標を持つ仲間に出会える」
専門学校は専門分野の知識と実践力を身につけられます。また、多くの専門学校は、最新の道具を使える施設設備が充実しているところも多いです。さらに、資格取得に力を入れており同じ目標を持つ人たちが集まります。目指す道が同じ仲間がいることで、モチベーション向上にもつながりますし、卒業生も同じ道なので就職先を先輩に紹介される場合もあります。
専門学校進学のデメリット:
「就職先の選択肢が狭い」
「専門分野以外の知識を得にくい」
「進路変更が大変」
専門分野を極める分、その道には進みやすいですが他の道に行くとなると、自分自身で改めて勉強する(もしくは再進学する)必要が出てきます。進路を決める時期にはすでに、その専門でいく覚悟を持つことが必要です。
10代から自分で稼ぐ力をつけたいなら「就職」
就職のメリット:
「同年代よりも早めに一人前」
「10代から稼げる」
「頑張れば出世も早い」
高卒で就職する場合、周りが就職するころには社会人5年目。就職先によりますが、学歴ではなく正当な評価をしてくれる会社なら出世の道も早いです。10代から働くため、同世代よりも経済的に余裕が出てきます。
就職のデメリット:
「就職先の選択肢は少ない」
「初任給・生涯賃金が低い傾向」
高卒で就職の場合、募集している企業は大卒等と比べると少ないです。就職したいなら、まずは希望の業界や職種が高卒で応募可能かを確認しましょう。また、初任給は大卒よりも少ない傾向があることから生涯賃金もその分少なくなると言われています。頑張って出世することで挽回できる可能性もありますよ。
後悔の少ない進路選択を
今回は高校生が進路選択をするときに考えることや、NGな決め方、進路によるメリット・デメリットを解説しました。高校生の皆さん、進路選択の悩みが少しは解決されましたか?
進路選択の際、担任や進路指導の先生、塾の先生も相談に乗ってくれるでしょう。しかし、なかには身近な人に相談しにくい人もいますよね。なるには進学サイトでは、公式LINEで高校生、大学生、社会人の進路相談を受け付けています。
親を含む周りの大人に相談しにくい高校生や進路アドバイザーの意見を聞きたいという方はぜひLINEも活用してみてくださいね。あなたの進路選択を応援しています!