再進学でオトナも学校選びをしよう!
社会に出て働いているけど「他にやりたい仕事が見つかった」「資格をとって転職したい」「憧れの仕事を諦めたくない」…という方も多いのではないでしょうか?そんな社会人の方には「再進学」がおすすめ!
「再進学」とは、社会人になってからや、大学・短大などを卒業してから改めて学校に進学すること。社会人からの進学というと年齢的に不安に思う方も多いですが、歳は関係ありません。毎年大勢の社会人が大学や専門学校へ再進学をしています。
特に専門学校では、「高校新卒者」の割合は約7割で、あとの3割が大学・短大の卒業(中退者を含む)、高卒で働いている社会人やフリーターと言われています。
今回は進路相談アドバイザーとして社会人の進路相談にもお応えしているナガサキが「専門学校の再進学」に絞って、社会人の専門学校への再進学におけるメリットや手順、専門学校の人気の分野などをご紹介します!
社会人が再進学を行うメリット
「社会人から専門学校に再進学すること」にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
就職サポートが充実
専門学校は大学と違い、一人ひとりの就職サポートに力を入れている場合が多いのが特徴です。そのため社会人が自分で転職活動をするよりも詳しく、業界就職の方法を身につけたり、インターンやアルバイトに挑戦したりできます。
就職に関して詳しく知りたい時は、気になる専門学校の「就職率」や「卒業生の就職先」などを確認してみましょう!
就職率が高いということは、それだけ学校全体でのサポート体制が万全だということがうかがえます。また専門職の業界や企業からの求人情報が集まりやすいのも専門学校ならではです。
実際に再進学から希望の業界へ就職した先輩の話を聞くことで就職活動が進めやすくなったり、再進学をすることで自分と同じ境遇だった人と知り合えたりなどのメリットもあります。
実務的な実習や特別な機材など、学ぶ環境が充実している
音楽系や調理系など特別な機材や施設を必要とする学科をはじめ、看護や介護、保育などの福祉系、スポーツ系の学科では、独学ではなかなか体験しにくい実務的な実習を経験できるのも専門学校のメリット!
専門学校では実際プロとして活躍している・していた講師の方が直接教えてくれるので、業界のことについて詳しく話を聞けることも!専門的なスキルを高めることで、目指す未来に近づけます。
資格を取得できる
職業によっては「資格」が必要な場合があります。専門学校であれば一般スクールでは取得できない様々な資格を目指せます。
特に国家資格によっては、専門学校で目指すと大学よりも安く短期間で習得出来るものもあります。社会人として働きながら勉強する再進学も可能です。
なりたい職業が「国家資格必須」の場合には、ぜひ専門学校への再進学を検討してみてください。
教育訓練給付金を利用できる(可能性がある)
すでに社会で2年以上働いている場合には、教育訓練給付金の対象になることがあります。給付対象の講座であれば、学費の最大70%が給付されるなどのメリットがあります。
退職して再進学をするなど、学費に不安な再進学を目指す社会人はぜひ検討ください!給付条件の詳細はハローワーク等で確認ができます。
>>社会人の再進学でも奨学金は借りれるの?という方はコチラも
入学までの手順と注意するポイント
再進学は社会人にも色々なメリットがあるとわかったところで、具体的に入学までどのように進めたら良いのかを見ていきましょう!
①再進学して学びたい分野・目標を明確にする
せっかく再進学をするのであれば、どのような目的で、どうして再進学をしたいのかを明確にしておきましょう!
専門学校は大学よりも安いですが、それでも高価な買い物です。在学中は多くの時間を勉強に使います。
学び直しを100%有効活用するために、まずは再進学の目的・理由をはっきりさせましょう!
②志望校を探す
目的・理由が明確になったら、志望校を決めていきます。
フィーリングで決めることも悪くはありませんが、再進学して失敗をしないためには最低限抑えるべき点を確認しましょう!
▼通学、学費負担は問題ないか
通学が大変な学校では次第に勉強が大変になってくるでしょう。また学費についても負担が大きければ、中退してしまう原因になります。
無理のない範囲で最低限の学習環境が整えられるかをチェックしましょう!
▼社会人受け入れ体制はあるか
高校生ばかりの専門学校よりも、社会人学生に慣れている専門学校の方が良いでしょう。なぜなら社会人に慣れている方が授業のサポートであったり、学校によっては夜間部があったりするからです。
慣れているかの基準の一つとして、学生全体の社会人の割合を把握しておきたいです。
また再進学の社会人向け入学方式がある、奨学金などの学費サポートを用意しているなどの場合もあります。再進学で有効なものは積極的に活用していくことをオススメいたします。
気になる専門学校が見つかったら問合せや、学校説明会や個別相談会に参加して確認するなどをしておくと安心です。
③入学試験を受ける準備をする
社会人入試を活用する場合には、書類審査+面接(+小論文)が多いようです。試験内容が学校によっても違いますが、「なぜ再進学をしたいのか?」「卒業したらどうしたいのか?」などは必ず聞かれます。しっかりと対策準備をしておきましょう!
専門学校で学ぶ。社会人に人気の分野は?
基本的にはどのような分野の専門学校であっても社会人から再進学は可能です。
今回は進路アドバイザーをしている中で、特に社会人からの再進学相談が多い分野をご紹介いたします。
1.国家資格系
先に述べたとおり、職業によっては就職のために国家資格が必要な場合があります。専門学校の中でも一定の人気があり、毎年社会人の再進学ニーズもあります。具体的には、美容師や看護師、歯科衛生士、保育士などです。
2.デザイン・芸術系
社会人の中でも若年層、また大学卒業後すぐに再進学を目指す方はデザイン・芸術系の専門学校が多いです。具体的には、ファッションデザイナーやスタイリスト、グラフィックデザイナーなどです。
3.憧れの職業系
社会人になってからでも憧れの職業になる夢が捨てきれず、専門学校への再進学を目指す方もいます。具体的には、声優やアニメーター、イラストレーターなどです。
社会人からの進学が不利ということはありません。学びの意識が高い社会人は、「高校卒業して入学した学生に良い刺激を与えてくれる」と、好印象な専門学校もあります。
社会全体としても、再進学者増加のため、社会人の方向けに再進学制度が整ってきています。ぜひ活用をしてみてはいかがでしょうか。
専門学校で学び直すために
専門学校への再進学を検討している皆様へ。専門学校へ進学するメリットや手順などをご紹介いたしました。
最後に、専門学校で学び直す時の心構えや注意点を質問形式にしてみましたので、ご自身に問いかけながら専門学校への再進学を検討するヒントにしていただけたら幸いです。
専門学校へ再進学する場合、今の仕事をどうする?
昼間に授業がある専門学校に再進学をする場合は、一度退職をしなければならないので相当な覚悟や準備が必要となるでしょう。しかし、最近では夜間に授業がある専門学校も増えてきています。
その場合は、働きながら学ぶことも可能です。しかし働きながら学ぶことは容易ではありません。スケジュール管理や、体調など自己管理が必要となってきます。
仕事を続けながら学びたい場合は、夜間学部のある専門学校を探してみましょう。
学費や生活費の確保は大丈夫?教育訓練給付制度は使える?
項目1でもご説明した「教育訓練給付制度」。専門学校の受講したい講座が教育訓練給付金制度の指定になっている場合、この制度を利用することができれば後から最大70%の学費が戻ってくる可能性があります。教育訓練給付制度は厚生労働省が支援している制度なので、ハローワークの管轄となっています。
雇用保険に2年以上加入している方(在職中の方。受講開始日が離職してから1年以内の方)は対象になる可能性がありますので、ぜひ最寄りのハローワークに行って確認してみましょう!
また専門学校ごとでも減免制度や奨学金制度などを独自に行っている学校もありますので、説明会や個別相談などでぜひ確認してみてください。
あなたのやりたい仕事につながる専門学校?
専門性に特化している専門学校だからこそ、ピンポイントでやりたい仕事に就く技術を身に付け就職に繋がるかを確認しておくことは大切です。専門学校のホームページでは卒業生がどんな職業に就いているのかも掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
専門学校への再進学を検討する皆様へ
専門学校も視野に入れてみよう!と思われた方は、ぜひ気になる専門学校のパンフレットや資料を取り寄せてみましょう。なるには進学サイトでは専門学校の資料を取り扱っております。ぜひ気軽に資料請求してくださいね!
そして専門学校を決める上で大切なことは、自分の目で見て感じること。
まずはオープンキャンパスに行ってみることをおすすめいたします!オープンキャンパスでは、在校生の雰囲気や学校の施設、教職員や講師の方々の対応をみることができるので、検討する目安にもなります。
社会人の学びについてより詳しく知りたい方は、社会人向けの学校説明会や個別相談でじっくり相談して不安や悩みを解消していきましょう。専門学校によっては、再進学を検討する社会人向けの説明会や、教育訓練給付制度の説明会を行っている学校もあります。ぜひ足を運んでみてくださいね!