通信制大学へ入学したものの、
・リポートや試験勉強が思うように進まず、単位が取れない。
・忙しくて勉強の時間が取れない。
・スクーリング日程が合わず、なかなか参加できない。
そのような日々が続くと、
「通信制大学の勉強は難しくて、続かないのでは?」「このまま勉強を続けても卒業できないのでは?」
と不安に感じることがあるでしょう。
「通信制大学での勉強が続かない」と挫折しそうになっているのは、決してあなただけではありません。
この記事では、
「通信制大学が続かない」と言われる理由や卒業率の実態、挫折しやすい原因を解説します。
さらに、無理なく卒業を目指すための具体的な対策法を解説します。
通信制大学の勉強が続かない理由を知り、自分に合った方法に変えることで、卒業できる可能性が高くなります。
すぐに諦めるのではなく、もう一度卒業を目指して自分の生活に合った続け方を一緒に考えていきましょう。
「通信制大学は続かない」のは本当?卒業率はどれくらい?
通信制大学の卒業率は15%程度?
通信制大学の卒業率は平均して「15%」とかなり低いといわれています。
ただし文部科学省の学校基本調査では、通信制大学に在籍している学生数や、その年度に卒業した人数が公表されているものの、全国共通の卒業率は公表されていません。
そのため、「15%程度」という数字はあくまで目安として考えた方が良いでしょう。
「卒業率が低い」「勉強が続かない」と言われるのは、やる気の問題だけでなく、通信制大学ならではの勉強と仕事や生活の両立の難しさが関係していると考えられます。
例えば、
・勉強時間の確保が難しい
・一人で学ぶことでモチベーションを保てない
・リポートや試験の進め方がわからない
などの悩みが挙げられます。
また、自分で履修登録や提出期限の管理を行う必要がありますが、日々の忙しさで後回しになり、結果的に単位取得が遅れてしまうこともあります。
このように、「卒業率が低い」といわれる理由を知り、それらの対策法について考えてみましょう。
通信制大学が「続かない」といわれるのはなぜ?
通信制大学が「続かない」「卒業が難しい」といわれる理由は、勉強の難しさだけではありません。
通信制大学では、通学制とは異なり、自分のペースで学習を進める必要があります。
そのため、
教材を読む時間やリポートを書く時間や試験勉強のための時間を確保したり、
リポートの提出期限・試験日・スクーリング日程の確認&申込などのスケジュールを自分で管理したりする必要があります。
特に、仕事や家事・育児と両立している場合は、勉強が思うように進まない日もあるでしょう。
さらに、スクーリングが平日になる場合は仕事の調整が必要になりますし、土日だったとして家庭や仕事の予定と重なって参加できないことがあります。
このように、通信制大学では勉強そのものだけでなく、仕事や生活との両立やスケジュール管理も重要なポイントになってきます。
勉強が続かない5つの理由
通信制大学の勉強が続かないのは、やる気や努力が足りないからではありません。
仕事や家事が忙しくて勉強する時間が取れなかったり、リポートの進め方がわからない・・・というように、いくつかの原因が重なっていることもあります。
勉強が思うように進まないからといって、すぐに「自分には向いていない」と決めつける必要はありません。
まずは、どこでつまずいているのかを整理し、自分の生活に合った進め方に見直していくことが大切です。
ここでは、通信制大学での挫折につながりやすい5つの理由を詳しく解説します。
1.モチベーションを保つのが大変
通信制大学へ入学したときは、「大学を卒業したい」「仕事や将来に生かしたい」と、前向きな気持ちで勉強を始めた人も多いでしょう。
しかし、仕事や家事で忙しい日が続くと、どうしても勉強が後回しになってしまいます。
「今日は疲れたから、明日やろう」と先延ばしにしているうちに、目を通していない教材や未提出のリポートが増えてしまうこともあります。
このようにタスクが溜まっていくと、どこから手をつければよいかわからなくなり、勉強するモチベーションが下がってしまいます。
また、通信制大学の勉強は、頑張った成果がすぐに見えるとは限りません。
教材を読んだりリポートを書いたりしても、単位を取るまでにはどうしても時間がかかります。
そのため、「勉強しているのに前へ進んでいる気がしない」と感じてしまい、やる気を失うこともあるでしょう。
モチベーションを保てないからといって、通信制大学に向いていないわけではありません。
やる気が出るのを待つのではなく、少しの間でも勉強を始められる習慣をつくることが大切です。
2.勉強時間やスクーリング日程の調整が難しい
通信制大学は、自分の生活に合わせて学びやすいことがメリットです。
一方で、勉強する時間は自分で作る必要があります。
仕事をしている人の場合、平日の夜や休日が主な勉強時間になります。
しかし、残業や休日出勤、急な予定変更があると、計画どおりに進められないこともあります。
家事や育児、介護などと両立している人も、まとまった時間を取るのは難しいことが多いでしょう。
「休日にまとめて勉強しよう」と考えていても、疲れがたまっていて集中できなかったり、家庭の予定が入ったりすることもあります。
さらに、スクーリングや科目修得の試験は、受講・受験できる日が決められている場合があります。
平日にスクーリングがある場合は、仕事を休むための調整が必要です。
土日のスクーリングであっても、仕事や家庭の予定と重なることがあります。
日程が合わずに参加できないと、次の学期や年度になるまで単位取得が不可になる事も多いです。
通信制大学は「いつでも好きな時間に勉強できる」と思われがちですが、自分の都合ですべての授業や試験を受けられるわけではありません。
入学してから、想像よりもスケジュール調整が必要だとわかり、「勉強が続かない・・」と感じる人が多いようです。
3.一人で勉強するので孤独を感じやすい
通信制大学では、自宅で教材を読んだり、オンライン授業を受けたり、リポートを書いたりする時間が多くなります。
勉強が順調なときは、一人でも問題なく進められるでしょう。
しかし、リポートが不合格になったり、試験勉強が進まなかったりすると、「今の方法で勉強を進めても良いのか?」と不安になることがあります。
周りに通信制大学で学んでいる人がいなければ、悩みを話しても理解してもらいにくいかもしれません。
もちろん、通信制大学での学びが、すべて独学というわけではありません。
大学によっては、先生への質問制度や学習相談、学生同士の交流会などが用意されています。
ただし、自分から利用しなければ、誰にも相談できないままになってしまうことがあります。
「こんなことを質問しても良いかな?」と迷っているうちに、小さな疑問が解決できず、勉強が止まってしまうケースも少なくありません。
4.リポート学習や試験勉強が難しい
通信制大学では、教材を読むだけで単位が取れるわけではありません。
リポートを提出したり、科目修得試験を受けたりするなどの大学が定める条件をクリアする必要があります。
特につまずきやすいのが、〈リポート作成〉です。
大学のリポートでは、課題で求められていることを読み取り、教科書や参考文献を基にして内容をまとめることが求められます。
久しぶりに勉強をする人にとっては、
-
何から書き始めればよいかわからない
-
課題で何を求められているのかわからない
-
参考文献の探し方がわからない
-
どのくらい詳しく書けばよいかわからない
-
返却されたリポートをどう直せばよいかわからない
といった悩みも出てくるでしょう。
リポートが進まないのは、文章を書くのが苦手だからとは限りません。
「何を書けばよいのか」「どう直せば合格できるのか」が見えないため、手が止まってしまうこともあります。
時間をかけて書いたリポートが不合格になると、自信を失い、次の課題に取り組むのが怖くなることもあるでしょう。
リポートが合格になった後は試験を受ける必要がありますが、試験勉強をする時も、何から始めればよいか?どの範囲を勉強すればよいか?が分からず、試験に間に合わないことがあります。
さらに試験日と仕事や家庭の予定が重なり、受験できないまま単位の取得が遅れてしまうケースも多いようです。
5.スケジュールを自分で管理する必要がある
通信制大学では、勉強だけでなく、単位の履修登録や手続などの予定も自分で管理することになります。
確認する必要がある日程は、主に下記のようなものがあります。
-
履修登録の期間
-
リポートの提出期限
-
スクーリングの申込期限
-
科目修得試験の申込期間
-
試験日
-
リポートの再提出期限
-
実習や卒業研究の履修条件
仕事や家庭の予定に追われていると、大学からのお知らせを見落としたり、申込期限を忘れたりすることがあります。
一つの期限を逃しただけで、その科目の単位取得が次の学期や年度に持ち越される場合もあります。
せっかくリポートを提出したのに、試験の申込を忘れてしまい受験できなければ、勉強へのモチベーションも下がってしまうでしょう。
また、卒業に必要な単位数だけを確認すればよいわけではありません。
大学によっては、必修科目や選択必修科目、スクーリングで取る単位、実習、卒業研究などの複数の条件があります。
単位数が足りていても、必要な科目を履修していなければ、予定していた時期に卒業できないこともあります。
このように、通信制大学を続けるには勉強する時間だけでなく、期限や履修状況を確認する時間も必要です。
すべてを一人で管理しようとすると負担が大きくなり、学習が止まってしまう人もいます。
通信制大学が続かない理由は、一つだけとは限りません。
仕事が忙しくて勉強時間を取れず、リポートが遅れ、その遅れによってモチベーションが下がるなど、いくつかの問題がつながっていることもあります。
大切なのは、「自分の努力が足りない」と責めることではありません。
まずは、どこに負担を感じているのかを見つけましょう。
原因がわかれば、履修する科目数や勉強の進め方、スケジュールの立て方も見直しやすくなります。
通信制大学を卒業するための5つの対策法
通信制大学の勉強が思うように進まないと、「もっと頑張らなければ」「勉強時間を増やさなければ」と焦ってしまうこともあるでしょう。
しかし、無理に頑張るだけでは、仕事や家事が忙しくなったときに「やっぱり続かない」と挫折を感じやすくなってしまいます。
通信制大学を卒業するために大切なのは、今の生活に合った学び方を見つけることです。
卒業までの計画や日々の勉強方法を見直し、困ったときに相談できる環境を整えることで、学習の負担を減らせます。
ここでは、通信制大学の勉強を無理なく続けて、通信制大学を卒業するために実践できる5つの対策法を紹介します。
1.卒業までの年数を決め、無理のない学修計画を立てる
まずは、何年で卒業を目指すのかを考えましょう。
1年次から入学した場合、最短4年での卒業を目指す人も多いかもしれません。
しかし、仕事や家事などと両立しながら学ぶ場合は、必ずしも最短での卒業にこだわる必要はありません。
無理に多くの科目を履修すると、リポートや試験が重なり、一つひとつの学習が進まなくなることがあります。
予定通りに進まないことで焦りが生まれ、勉強へのモチベーションが下がってしまう可能性もあります。
学修計画を立てるときは、次の内容を確認してみましょう。
-
卒業までに必要な単位数
-
これまでに修得した単位数
-
1年間に無理なく修得できそうな単位数
-
仕事や家庭が忙しくなる時期
-
卒業を目指したい時期
-
大学の最長在学年数
例えば、仕事の繁忙期には履修科目を少なくし、比較的余裕のある時期に多めに勉強する方法もあります。
予定より学習が遅れている場合は、卒業までの年数や履修する科目数を見直しても問題ありません。
最短での卒業よりも、学習を止めずに続けられる計画を立てることが大切です。
2.スクーリングや試験の日程を早めに確認する
通信制大学では、自分の好きな時間に進められる学習だけでなく、実施日が決まっているスクーリングや科目修得試験もあります。
日程を確認するのが遅れると、仕事や家庭の予定と重なり、参加や受験ができなくなることもあります。
単位修得の機会を逃さないためにも、年間スケジュールが公開されたら早めに確認しておきましょう。
特に確認しておきたいのは、下記の項目です。
-
スクーリングの開催日
-
申込期間や定員
-
対面授業 or オンライン授業
-
科目修得試験の実施日と受験方法
-
リポートの提出期限
-
次に受講・受験できる時期
平日にスクーリングがある場合は、勤務先への休暇申請が必要になることもあります。
直前になってから相談するのではなく、日程がわかった段階で早めに伝えておくと、仕事を調整してもらいやすくなるでしょう。
土日に実施される場合も、仕事や家族の予定と重ならないか確認が必要です。
もし希望する日程に参加できないときは、別日程やオンラインでの受講が可能か、大学へ相談してみると良いでしょう。
スクーリングの実施方法は大学や科目によって異なるため、早めに選択肢を確認しておくことがポイントです。
3.締切から逆算し、予備日を含めた予定を立てる
リポートや試験勉強を「時間ができたら、やろう」と考えていると、忙しい日々を過ごすうちに、つい後回しになりがちです。
まずはリポートの提出期限や試験日を確認し、いつまでに何をするのかを逆算して決めましょう。
例えば、リポートの提出期限が1ヶ月後の場合は、次のようにタスクを分けられます。
-
1週目:課題文と教科書を読む
-
2週目:参考文献を探し、必要な情報をまとめる
-
3週目:構成を考えて本文を書く
-
4週目:内容を見直して提出する
「リポートを完成させる」という大きな予定だけを立てても、何から始めればよいのかわからず、勉強が進まないことが多いです。
そこで、
「今日は課題文を読む」「明日は参考文献を1冊探す」「週末までに構成を考える」などのタスクを小さく分けることが大切です。
また、リポートの提出期限日を大学が定めた期限よりも数日前の日程に設定しておきましょう。
急な残業や家族の予定、体調不良などで勉強できない日があっても、予備日があれば計画を立て直せます。
予定をすべて埋めるのではなく、週に1日程度は調整のための日を設けておくと安心です。
4.勉強する曜日や時間を決めて習慣化する
通信制大学の勉強を続けるには、まとまった時間ができるのを待つのではなく、日々の生活に「学習時間」を組み込むことが大切です。
「時間が空いたら勉強する」と決めていても、仕事や家事が忙しいと、空き時間はなかなか生まれません。
あらかじめ勉強する曜日や時間を決めておくと、学習を始めやすくなります。
例えば、次のような方法があります。
-
出勤前に15分だけ教材を読む
-
通勤時間に講義動画を視聴する
-
火曜日と木曜日の夜にリポートを進める
-
土曜日の午前中に試験勉強をする
-
日曜日の夜に翌週の予定を確認する
毎日、長時間の勉強をする必要はありません。
15分程度でも定期的に教材に触れることで、学習から離れる期間を短くできます。
リポートも一度に仕上げようとせず、「今日は教科書を読む」「次は構成を作る」「本文を100文字書く」といった形で、少しずつ進めましょう。
複数の試験を控えている場合は、すべての科目を同じように勉強するのではなく、優先順位を決めることも必要です。
必修科目や卒業時期に影響する科目、次回の試験まで期間が空く科目などから優先すると、限られた時間を使いやすくなります。
最初から厳しいルールを作ると続きません。
まずは「週に2~3日」「1回15分」など、無理なく取り組める習慣から始めましょう。
5.一人で抱え込まず、大学や周囲のサポートを活用する
通信制大学では、一人で教材を読み、リポートや試験勉強を進める時間が多くなります。
分からないことがあっても、「自分で解決しなければならない」と考え、悩みを抱え込んでしまう人もいるでしょう。
しかし、すべてを一人で解決する必要はありません。
そこで、大学によっては次のようなサポートが用意されています。
-
教員への質問制度
-
履修や学習に関する相談
-
リポートの書き方講座
-
オンラインでの個別相談
-
学生同士の交流会
-
図書館や電子資料の利用
-
キャリアに関する相談
リポートが不合格になったときは、評価だけを見て諦めず、講評や修正点を確認しましょう。
何を直せばよいかわからない場合は、「課題の意図を正しく理解できているか」「不足している内容は何か」など、できるだけ具体的に質問すると、次にやるべきことが見えやすくなります。
スクーリングや試験に参加するために、職場や家族の協力が必要になる場合もあります。
通信制大学で学んでいることや、卒業を目指している理由を伝え、早めに日程を相談しておきましょう。
また、学内イベントや学生交流会、SNSなどを通じて、同じように学んでいる仲間とつながるのも一つの方法です。
悩みや学習の進み具合を共有できる相手がいれば、「悩んでいるのは自分だけではない」と感じられることもあります。
ただし、SNSを利用するときは個人情報の取り扱いに注意し、リポートの内容や試験問題の答えを共有することは避けましょう。
勉強へのモチベーションが下がったときは、「なぜ通信制大学へ入学したのか」「卒業後に何を実現したいのか」を改めて振り返ることも大切です。
大学や周囲のサポートも活用しながら、自分の生活に合ったペースで卒業を目指していきましょう。
焦らなくても大丈夫!自分に合った学び方で卒業を目指そう
通信制大学は、自分の生活に合わせて学べる一方で、リポートや試験、スクーリング、履修スケジュールなどを自分で管理する必要があります。
仕事や家事などで忙しい日が続けば、勉強が思うように進まず、「このまま続けられるのだろうか」と不安になることもあるでしょう。
しかし、通信制大学の勉強が続かないからといって、通信制大学に向いていないわけではありません。
勉強が止まってしまうのは、勉強時間を確保できないことや、リポート・試験の進め方がわからないこと、スクーリングの日程を調整しにくいことなどの様々な理由があります。
まずは、自分がどこでつまずいているのかを整理することが大切です。
そのうえで、
-
卒業までの年数や履修科目を見直す
-
スクーリングや試験の日程を早めに確認する
-
締切から逆算し、余裕のある計画を立てる
-
勉強する時間を決めて習慣化する
-
大学や周囲のサポートを活用する
といった対策を、できることから少しずつ取り入れてみましょう。
すべてを一度に変える必要はありません。
「今日は教材を10分読む」「今週中にスクーリングの日程を確認する」など、小さな行動から始めるだけでも十分です。
予定通りに進まない時期があっても、これまでに取り組んできた勉強が無駄になるわけではありません。
卒業までの道のりを少し長くしたり、履修する科目を減らしたりしながら、自分の生活に合ったペースで進めることも立派な選択です。
「せっかく入学したのだから卒業したい」という気持ちが残っているのでしたら、今すぐ諦めなくても大丈夫です。
学び方や計画を見直し、困ったときには周囲の力も借りながら、一歩ずつ進んでいきましょう。
あなたも自分に合った方法を見つけることで、通信制大学の卒業を目指せますよ。
