通信制大学は通学制の大学と比べ安い学費で学べますが、どうせならもっとお得に学びたいですよね。
実は、一部の通信制大学にも、通学制と同様に授業料免除制度や奨学金が用意されている場合があります。
そこで今回は「通信制大学って？」「授業料免除制度って？」「授業料免除以外で安く学ぶ方法は？」「学校選びのポイントは？」といった疑問にお答えします！
最後に、授業料免除制度を持つおすすめの通信制大学もご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
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通信制大学って？
働きながら大卒取得を目指す社会人を中心に、主婦や高校を卒業したばかりの方など、幅広い層に人気の通信制大学。
通信制大学は自宅での学習をメインに年数回のスクーリングを組み合わせ単位を取得し卒業を目指します。時間的・立地的な制約が少ないだけでなく、施設利用料や交通費などがかからないことで、通学制よりも学費を抑えながら通学制と同様のに学士を取得でき、大卒認定されるのが人気の理由です。
さらに、通信制大学には難しい入試もなく基本的には書類選考＋簡単な小論文で入学可能というメリットも。しかし、入学は簡単でも自身でモチベーションを管理する必要があることで卒業率は低い傾向にあるので注意が必要です。
また、通学制大学の大きな違いとして、普通の大学生のような華やかなキャンパスライフがないという点にも要注意。サークル活動などを通して友情を育みたい！という方には向いていないかもしれません。
就職支援や奨学金・学費免除制度などについては通学制大学と比べれば手薄になりがちではありますが、近年はサポートや制度を設けている通信制大学も増えてきました。
就職支援ではキャリアセンターでの相談やWEBでの情報提供をメインに、珍しいところでは通学制のように就職先やインターン先の斡旋を行っている通信制大学もあるようですよ。
授業料免除って？
通学制と比べ、学校独自の奨学金や授業料免除などの制度が少ない通信制大学。しかし、一部の通信制大学では、一授業料免除制度を用意しています。
この項目では、通信制大学で受けられる授業料免除制度について解説します！
授業料免除とは、その名の通り通信制大学に在籍し学ぶのにかかる学費の一部を学校側が免除してしてくれる制度のことを指します。
成績優秀者を対象に通信制大学が返済不要の給付型奨学金を支給することで、授業料免除を狙いたい方はコツコツ勉強してみるのがよいでしょう。
学校ごとに免除額や授業料免除を受けられる人数は異なりますが、中には1年間分の授業料免除や、1年間分の半額の学費免除を行ってくれる場合も。
いずれにせよ、一部の授業料免除を受けられるのは嬉しいですよね。
ただし、通信制大学の授業料免除制度にも注意すべき点はあります。
1つ目はすべての通信制大学に授業料免除制度があるわけではないこと。授業料免除を受けたい場合には、制度が整っている通信制大学を選ぶ必要があります。
2つ目は、多くの通信制大学の場合、授業料免除の対象が2年次以降の正科生となること。
通学制の大学であれば、入試の成績上位者などを対象に1年次から授業料免除が行われる可能性が高いです。しかし、通信制大学の場合基本的に書類審査のみで入学が可能なため、入学時に成績の判断ができません。そのため、通信制大学の授業料免除は2年次以降の成績優秀者が対象となる場合がほとんど。
入学時点で授業料免除を受けられるかどうかの判断はできないため初年度の学費はしっかりと確保して入学するようにしましょう…！
さらに中には成績が優秀であること以外に経済的な条件が加わる場合もありますので、授業料免除制度を利用したい方は自分が条件を満たせるかも事前に確認するのがおすすめです。
また、授業料免除を利用できるのは2年次以降になりますが、早期に願書を提出することで1年次の入学時に発生する入学金を免除してもらえる通信制大学もあります。
気になっている通信制大学の学費サポートをチェックしてみてくださいね。
少しでも安く学ぶ方法は？
通信制大学は、施設利用料がかからないことで通学制の大学より学費を抑えて学習できます。さらに、一部授業料免除を受けられる通信制大学へ進学すればさらに学費を節約できます。しかし、行きたい通信制大学に授業料免除制度がない場合には、別の方法で学費を抑えたいですし、授業料免除制度がある場合にもさらに学費を安くできるのであれば嬉しいですよね。
そこでこの項目では、通信制大学の授業料免除制度以外で安く学ぶ方法をご紹介します！
通信制大学の学費免除以外の学費の抑え方をすでにご存じの方は、「学校選びのポイント」へお進みください！
授業料免除以外で安く通う方法①公的機関や民間の奨学金を利用する
授業料免除以外に通信制大学の学費を抑える方法一つ目は、公的機関や民間の奨学金です。通学制同様に、通信制大学も奨学金を利用できます。
民間企業や団体が設けている奨学金を調べたり、住んでいる地域の自治体に地域で設けている奨学金について問い合わせてみたりするとよいでしょう。
また、日本学生支援機構の奨学金も利用が可能です。ただし、過去にも日本学生支援機構から奨学金を借りている場合、借りられる額に上限が設けられる場合もあるので注意しましょう。
さらに、近年話題の大学無償化(高等教育の修学支援新制度)も条件に該当すれば使用可能です。家計状況と成績・学習意欲で既定の条件を満たし、なおかつ卒業から2年以下であれば社会人でも利用が可能となっています。
授業料免除以外で安く通う方法②社会人向けの給付金もチェック
学びたい科目が厚生労働省が定めた講座に該当する場合、学費の一部が返ってくる教育訓練給付金制度もあります。これは働きながら学ぶ社会人のスキル・キャリアアップを応援する制度で、「雇用保険加入期間が1年以上」の条件を満たす方が対象となります。また、既に教育訓練給付金の受給経験がある場合も、前回の教育訓練受講の開始日以降に雇用保険の加入期間が3年以上あれば対象となります。
ただ、その場で授業料が免除されたり減額されるのではなく、後から返還される形になるので一時的に自分で建て替える必要があります。注意しましょう。
授業料免除以外で安く通う方法③学費の安さも学校選びの基準にする
通学制課程と比べれば、授業料免除がなくとも学費を抑えて大卒認定を受けられる通信制大学。しかし、有名私立の通信課程に関しては、通信制大学の中だと学費が高い傾向にあります。
新卒での就職活動でなく、中途採用を狙う場合には特に学歴は関係ありませんので、大卒取得だけが目的であれば学費が安い通信制大学を選ぶとよいでしょう。
ただ、有名私立大学の中には授業料免除制度がある学校もありますので、有名私立を卒業したいけど学費を抑えたい！という方はそういった学校を目指すのもおすすめです。
また、「学費を抑えるなら国公立の通信制大学を探せばいいのでは」と考える方もいらっしゃると思います。しかし、国公立で大卒資格を取れる通信制大学はありません。国立大学である秋田大学には通信講座がありますがコース履修生か科目履修生の募集しかなく、卒業しても学士は得られないので注意しましょう。
学校選びのポイント
学費を抑えて働きながら大卒を目指せる通信制大学。全国に様々な通信制大学があるところで、どこに進学すればいいか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最後にこの項目で通信制大学の選び方のポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①通信制大学で学べること
通信制大学選び方の中でも最も大切なのは、学びたいことが学べるかどうかです。社会人の方は取得したい資格を明確にしたうえで通信制大学を選ぶ方も多いでしょう。しかし中には、大卒資格取得を目的に学びたいことがあいまいなまま進学を検討されている方もいらっしゃると思います。
しかし、通信制大学は学習はもちろんスケジュールやモチベーション管理も自身で行う必要があるため、興味のない分野を選ぶと非常に大変です。モチベーションを維持し卒業するためにも、興味を持てそうな学部がある通信制大学を選びましょう。
②スクーリング
通信制大学選びで注意すべき大きなポイントとして、スクーリングも挙げられます。自習がメインとなる通信制大学ではありますが、年に数回キャンパスや指定会場で学ぶ対面授業(スクーリング)が発生します。スクーリングの日程が合わせにくい通信制大学や、指定会場が遠い通信制大学を選んでしまうと会社を休む必要が出てきたりと、社会人の負担になってしまう場合も。
とはいえ、対面で学ぶことで単位が取得しやすくなったり、同じ通信制大学で学ぶ様々な検歴を持つ仲間に出会えたりすりメリットもあります。そのため、負担にならない日程や場所でスクーリングが開催されている通信制大学を選ぶのがおすすめです。
また、どうしても通学を避けたい場合には、すべてオンラインで完結するオンラインスクーリングやメディア授業で代替が可能な通信制だ学を探すとよいでしょう。
③通信制大学の学び方が自分に合うか
通信制大学の選び方のポイント3つ目は、学び方です。同じ通信制大学でも、学び方は異なります。テキスト(教科書)とメディア(動画)どちらをより多く使い学ぶのかや、レポートの提出方法は郵送かオンラインかなどを気になる通信制大学ごとに調べて比較するようにしましょう。
学び方が合わないとそれが負担になってしまうこともあります。しっかりと自分に合った学びが可能な通信制大学を選択してくださいね。
④行きたい通信制大学に欲しい制度やサポートが整っているか
通信制大学の選び方のポイント4つ目は、欲しい制度やサポートが整っているかどうかです。
通学制の大学は必ずキャリアセンターがあり、就活時には何らかのサポートを受けられますが、通信制大学は全国に学生が散らばっていることから就活サポートがない場合もあります。就活について相談したい方は、通信制大学に就活サポートが用意されているか確認しましょう。
さらに、通信制大学に学習サポートも異なります。相談できる場所がどのように設けられているのかも事前に把握しておくと安心ですよ。
また、前項でもご紹介した通り、一部授業免除がある通信制大学や、独自の奨学金を持つ通信制大学もあります。授業料免除や奨学金を利用して進学したい方については、学費サポートに注目するのもおすすめです！
⑤編入制度にも注目！
既に大学・短大や専門学校を卒業していたり、2年以上在籍し一定数以上の単位を取得している場合には通信制大学に編入できる場合もあります。既に何らかの学歴がある方は編入の可否を基準に加えてみるのも良いかもしれません。
3年次編入をすることで学ぶ期間を短縮できるので、卒業までの道のりがぐっと楽になりますよ！
授業料免除制度のある通信制大学をご紹介！
社会人が働きながら学びやすい通信制大学。
自分が学びたいことが学べるかが一番大切ではありますが、授業料免除を受けられる通信制大学は気になりますよね…！そこで、給付型の奨学金や入学金の免除などの学費免除が受けられる通信制大学(2023年度最新版)を一覧でご紹介します！
気になる通信制大学に授業料免除制度があるかチェックしてみてくださいね。
日本大学 通信教育部
学部：法学部・文理学部・経済学部・商学部
日本大学通信教育部では、2種類の独自の授業料免除制度があります。
1つ目は、2年次以降の人物・成績が優秀かつ経済的理由から修学困難な正科生を対象に1年間分の授業料を免除するもの。そして2つ目は人物・成績が優秀な方を対象に1年間の授業料の半額を免除するものとなっています。
授業料免除額が大きいのは非常に嬉しいポイントですね。
学校情報
日本大学 通信教育部
学びやすさNo.1
所在地：東京都
法政大学 通信教育部
学部：法学部・文学部・経済学部
法政大学通信教育部奨学金という、通信教育部創立50周年を記念して設立された奨学金があります。
本科生を対象に、スクーリングの実費を通信制大学が上限6万円まで負担してくれる奨学金になっています。スクーリングを多く利用しながら学び授業料免除を狙いたい方に良いかもしれません。
学校情報
法政大学 通信教育部
伝統を礎に、通学課程と変わらない質の学びを通信制で提供
所在地：東京都
武蔵野美術大学 通信教育課程
学部：造形学部
武蔵野美術大学の授業料免除を受けられる奨学金は2種類あります。
造形に関する能力と学習意欲を選考し、年間の授業料の全額か半額を贈与する「武蔵野美術大学通信教育課程奨励奨学金」と、卒業生の募金と奨学金基金をもとに校友会で選考を行い卒業見込みの4年生へ贈与する「武蔵野美術大学校友会奨学金」です。
学校情報
武蔵野美術大学 通信教育課程
つくる力が私を変える
所在地：東京都
明星大学 通信教育課程
学部：教育学部
大学には奨学金や学費免除制度はありませんが、大学院まで進むと給付型の奨学金制度があり、実質一部の授業料免除となります。
また大学無償化の新制度の対象校にもなっているので、条件を満たし大学院まで進学したい方には良いかもしれません…！
学校情報
明星大学 通信教育課程
「明星通信で教員になる」教育系通信制大学入学者数No,1
所在地：東京都
産業能率大学 通信教育課程
学部：情報マネジメント学部
産業能率大学には、上野通教奨学金制度・校友会奨学金制度・シニア奨学金制度の3つの給付型の奨学金があり、授業料免除を受けられます。
学業成績が優秀で経済的理由で修学が難しい方を対象とするのが上野通教奨学金制度で、半期分の授業料免除となります。
校友会奨学金制度は過去1年間に30単位以上を修得し一定以上の成績を収めた4年次の学生に5万円の授業料免除をする制度、シニア奨学金制度は入学時に満60歳以上の正科生に半期分の授業料免除をする制度となっています。
学校情報
産業能率大学 通信教育課程
実践的教育と「学びやすさ」で卒業まで全力で応援します
所在地：東京都
サイバー大学
学部：IT総合学部
独自の給付型奨学金のような授業料免除制度はありませんが、早期に出願をすることで入学金を免除してもらえます。
1年次のタイミングで確実に学費を削減できるのは嬉しいですね。
学校情報
サイバー大学
日本初！通学せずに大卒がめざせるフルオンライン大学
所在地：福岡県
東京通信大学
学部：情報マネジメント学部・人間福祉学部
畠山奨学金という給付型の奨学金あります。卒業年次の学費納入期に給付される奨学金で、返済不要のため一部授業料免除が狙えます。強い向学心を持ち、経済的に学費を補う必要があると認められた学生が対象となります。
放送大学
学部：教養学部
公益財団法人北野生涯教育振興会の返済義務のない給付型の奨学金を利用することで、一部授業料免除となります。また、教育訓練給付金の対象講座もあるので、給付金の利用で学費減免を狙いたい方にもよいでしょう。
この記事を書いた人
なるには進学サイトでは皆さんの進路相談にお答えしています。
2017年10月よりLINEを通じた進路相談を開始し、2023年5月にはLINEの友だち登録数は8,000人を突破。
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