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鍼灸師になるには?なり方や社会人におすすめの専門学校を紹介!

鍼灸師は、国家資格である「はり師」と「きゅう師」を併せ持つ東洋医学のスペシャリスト。

現役生の方はもちろん、キャリアチェンジを考える社会人や主婦の方や、マッサージの仕事をする上でキャリアアップを目指す方の中にも、鍼灸師に興味をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

鍼灸師は年齢制限もないほか、目指せる専門学校の中には夜間部がある学校も多く、働きながらでも無理なく目指せるでしょう。

そこで今回は、「鍼灸師の仕事内容」「なるにはどんな道のりか」「社会人に専門学校がおすすめの理由」をご紹介します!

最後に「鍼灸師を目指せるおすすめの専門学校」もご紹介しますので、専門学校を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

鍼灸師の仕事内容

鍼灸師は東洋医学のスペシャリストで、鍼と灸を用いて筋肉やツボを刺激して身体の不調を内側から治したり、予防するのが仕事です。

凝りや神経痛、自律神経の乱れなど様々な不調を治療して改善できるのはもちろん、人が持つ免疫力を向上させることによって病気の予防にも役立つころから人々の健康の向上に貢献できる職業で、鍼灸師の活躍の場は医療・福祉系の施設はもちろん、美容業界やスポーツ業界など幅広く、色々な場所で求められています。

鍼灸師の主な施術内容は「鍼治療」「灸治療」「脈診」「望診」の4つに分けられます。

①鍼治療

鍼灸師に必要なはり師の資格を持っていることで行えるのが鍼治療です。ステンレス製の細い針をつぼ(経穴)へ刺して刺激を与え血行を促進し、凝りや神経痛などの症状を改善します。

一言で鍼治療といっても様々で、針を短時間で抜く場合もあれば10分~15分程度置いたり、微弱な電気を流したりと患者さんの状態にあった施術を行います。

また、凝りなどの不調の治療にだけではなく、「皺やたるみ、目の下のクマの改善」や「ダイエット向けの体質改善」を目的とした美容鍼も人気を集めています。

不調の改善や予防に加え、患者さんの理想を叶えるお手伝いができるのも鍼灸師の魅力の一つかもしれませんね。

②灸治療

鍼灸師に欠かせないきゅう師の資格が必要になるのが、灸治療です。

灸治療とは、もぐさを皮膚のうえで直接燃やす直接灸、皮膚ともぐさの間に生姜などの緩衝材を挟んで燃やす間接灸のいずれかでツボを刺激し治療すること。

凝りや神経痛、自律神経などの不調はもちろん、鍼同様に体質の改善や美容の方面でも役立つ治療法となっています。

③脈診

人差し指・中指・薬指の3本の指で患者さんの手首に触れ、気の流れから病気の位置や種類、体力の強弱、臓器機能の盛衰といった身体のバランス読み取る方法。

非常に難しい診察方法で、長い期間実践を通して修得します。難しい分非常に効果的な方法とされています。

④望診

望診とは目で見ることで患者の病状を判断すること。患者さんの顔色や顔つき、皮膚・舌の状態、体つきや動きなどを見ることで病状を理解します。

脈診と組み合わせることにより、正確な判断ができるとされています。

鍼灸師に似ている資格

鍼灸師と似ている資格として、柔道整復師とあん摩(あんま)マッサージ指圧師が挙げられます。

柔道整復師は自身で判断して捻挫や打撲の治療を行える国家資格であり、あん摩マッサージ指圧師はあん摩や指圧によって血行を促進し回復力を向上させる国家資格です。3つとも心身の不調を治療するのが仕事ではありますが、このように明確な違いも存在するのです。

一部の専門学校では鍼灸師の資格に加えいずれかの資格やその他のスポーツ系の資格も合わせて取得できる場合がありますので、より活躍できる範囲を広げたい方はWライセンスを目指しながら鍼灸師になれる専門学校を選んでみても良いでしょう!

なるにはどんな道のり?

鍼灸師になるには、指定された養成校で3~4年かけて学んで卒業し、はり師ときゅう師の国家試験に合格する必要があります。

この項目では、鍼灸師の目指し方をご紹介します!

まずは鍼灸師になるための大学・短大や専門学校へ入学する

養成校は3制の専門学校、3年制の短大もしくは4年制の大学の3種類。それぞれの学校を卒業したうえで、国家試験に合格して鍼灸師になります。

大学・短大は医療系の学部で目指すことができ、学科には鍼灸師など、資格名が入っている場合が多いです。大学短大で鍼灸師を目指す場合、鍼灸師に必要な知識に加え、一般教養などについても幅広く学べます。また、大学の場合には専門学校や短大と比べ1年間余裕があるため自分のペースで学びやすいでしょう。

ただし、社会人から鍼灸師を目指す場合、社会人入試などを利用できない場合は入試の対策が必要になります。また、通信制大学では残念ながら鍼灸師の資格は取得できないので注意しましょう。

専門学校から鍼灸師を目指す場合通学期間は3年間と、短大と同様に大学より1年早く卒業が可能です。専門学校は就職をゴールに、その道のプロを養成する学校のため、入学時は未経験でも卒業するころには即戦力に。

専門学校は非常に面倒見がよく、基礎からしっかりと鍼灸師に必要な知識や技術を得られます。

資格取得のためのサポートも充実しているため国家試験合格率が高い学校も多く、就職サポートが充実しているのもうれしいポイントです。

ただし、大学のように一般教養科目を学んだり、大卒が条件の求人への応募はできません。

鍼灸師に進路を絞っている人にはぴったりの環境ですが、幅広く色々なことを学びたい方や鍼灸師以外の選択肢も残しておきたい人は大学の方が向いているでしょう。

ご自身が鍼灸師を目指すうえであっているのが大学と専門学校どちらかを考えたうえで進路を決定してみてくださいね。

養成校で学んだら国家試験を受けて合格する

鍼灸師を目指す専門学校や大学を卒業した後、避けて通れないのが鍼灸師には必須のはり師・きゅう師の国家試験です。

受験資格は「指定された専門学校・大学・短大のいずれかで必要な技術・知識を習得している者」とされており、毎年2月下旬に年1回実施されています。

合格率は70%台を推移しており、2022年の試験ではそれぞれ合計170点(1問1点)中102点以上の人が合格となっていました。

合格率が70%台となると「落ちてしまうのでは…」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、合格者の定員数が決まっているわけではありません。しっかりと鍼灸師を目指す専門学校などで学べば十分に合格を狙えますので、安心してよいでしょう。

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社会人が目指すなら専門学校がおすすめ!

鍼灸師の養成校は大学・短大・専門学校の三種類がありますが、社会人から鍼灸師になるには専門学校がおすすめです。

最後に、鍼灸師を目指す社会人に専門学校がおすすめな理由をご紹介します!高校生の方や、既に専門学校を志望校とされている方は、まとめで鍼灸師を目指せるおすすめの専門学校をご紹介しておりますので、そちらをご覧ください!

①働きながら通える夜間部や社会人に嬉しい制度が盛りだくさん

「鍼灸師になりたいけど、大学や専門学校の昼間部に通うのは難しい…」という方もいらっしゃいますよね。

専門学校の中には、昼間部以外に夜間部の鍼灸師養成課程を開設しているところもあります。日中働きなら鍼灸師を目指したい社会人の方は、夜間部がある専門学校へ入学するのがおすすめです。昼間部でも夜間部でも、専門学校では実践的に鍼灸師に必要な知識や技術を身につけられますよ。

また、勉強にブランクがあり入試が不安な社会人の方もご安心ください。多くの専門学校では、社会人入試を実施している学校が多いので、大学のような難しい入試がなく、入学のハードルも低めです。入学後もしっかりと基礎から学べるのもうれしいポイントです。

②学費を抑え最短ルートで鍼灸師を目指せる

鍼灸師を目指す社会人の方に専門学校がおすすめな理由2つ目は、費用を抑え最短ルートで目指せること。

大学から鍼灸師を目指す場合4年間かかってしまうのに対し、専門学校は最短の3年間で鍼灸師を目指せるので、自動的に約1年分の学費が浮きます。

さらに、日本学生支援機構の奨学金はもちろん、学校独自の奨学金や学費の減免が受けられる特待生制度などがある場合も。中には社会人向けの奨学金制度を用意している専門学校もあります。

また、学費の分納が可能が学校もあるので、一気に支払うのが不安な場合には分納OKな専門学校を選ぶのがおすすめです。

③専門学校は鍼灸師に必要な知識・技術を実践的に学べる

一般教養など幅広い分野を合わせて学べるのが大学の強みでしたが、専門学校は目指す資格や分野に絞って必要な知識・技術を学びます。

卒業をする頃には現場で活躍するプロを育成するのが専門学校の強みですから、即戦力となる鍼灸師を育成するために、プロから実践的に学べるカリキュラムが整っています。座学はもちろん、実技にとても力を入れている専門学校も多いので、鍼灸師に必要な実技を実践的に学びたいという方におすすめです。

④資格取得や就職に強い!

専門学校の一番の特徴は面倒見の良さ。鍼灸師になるには欠かせない資格取得のサポートや、就職支援がとにかく手厚いのが専門学校の魅力です。

鍼灸師を目指すには、はり師・きゅう師それぞれの国家試験に合格しなければならないのが大きなポイント。国家試験の受験に不安を感じる方も多いですよね。しかし、鍼灸師を目指す専門学校ではカリキュラムの中にしっかりと国家試験の対策も含まれています。

実際に、高い合格率を誇る専門学校も多いので、合格率などをチェックしたうえで鍼灸師を目指す学校を選んでみるとよいかもしれません。

また、専門学校は就職にも強いです!業界との繫がりが深く、授業もプロの鍼灸師が担当していることが多いのはもちろん、専門学校には毎年たくさんの求人が直接届きます。しっかりと就職のあっせんをしてくれるほか、就職セミナーも開催されますので、鍼灸師として異業種転職を目指す社会人の方にはとてもおすすめの環境となっています。

鍼灸師になるにはおすすめの専門学校はこちら!

鍼灸師を目指すなら、知識はもちろん実技を実践的に学べる専門学校がおすすめ!

専門学校は資格取得や就職にも強く、鍼灸師を最短ルートで目指せます。1年間養成期間が短いため費用も抑えやすいほか、学校独自の奨学金制度も魅力です。

学校により特徴やカリキュラムは異なりますので、ぜひ一度オープンキャンパスや学校説明へ足を運び、自分に合った鍼灸師を目指せる専門学校を探してみてください!

最後に、鍼灸師を目指す方におすすめの専門学校をご紹介します!

なるには進学サイトに掲載されている学校は無料で資料請求やオープンキャンパスの予約も可能ですので、ぜひご利用くださいね。

■関東にあるおすすめの専門学校

日本健康医療専門学校

万全の国家試験合格サポートがあり、全国でもトップクラスの合格率を誇る鍼灸師を目指せる浅草の専門学校です。午前部・午後部の二つの時間帯から選べます。

ゼミはスポーツ鍼灸・美容鍼灸・伝統鍼灸・鍼灸研究の4つがあり、自分が理想とする鍼灸師像に合わせ専門性を深められるのもうれしいポイントです。

さらに、鍼灸師学科と類似資格である柔道整復師を目指す柔道整復学科に加え、付帯教育のスポーツトレーナー養成コースも学ぶことでNSCA-CPTも同時に取得が可能!

鍼灸師はもちろん、スポーツトレーナーを目指したい方にもおすすめです。

日本健康医療専門学校

最短でプロスポーツトレーナーを目指す!
所在地:東京都台東区

日本医学柔整鍼灸専門学校

美容鍼灸・スポーツ鍼灸・婦人鍼灸・高齢者鍼灸の4分野の鍼灸を学んで鍼灸師を目指せる、高田馬場にある専門学校!

上海中医薬大学と提携し、中国・上海への研修や中医学セミナーも実施しています。「日本鍼灸」と「中国鍼灸」をそれぞれ身につけたい方におすすめの専門学校です。社会人向けの入試制度もあり。

日本医学柔整鍼灸専門学校

技術と心で未来をひらく。
所在地:東京都新宿区

■関西の専門学校 

森ノ宮医療学園専門学校

少人数制で基礎から技術までしっかりと身につけ、鍼灸師を目指せる大阪の専門学校!午前コース・昼間コース・夜間コースの3つのコースから選べます。

現役の鍼灸師などの治療家はもちろん、日本オリンピック委員会強化スタッフやスポーツトレーナー、医師、森ノ宮医療大学の教員など様々な講師から学べます。時には、有名な治療家を外部講師として招いて授業をすることも。臨床のプロから現場を学び、即戦力の鍼灸師を目指したい方におすすめの専門学校です。

社会人入試や、既卒者を応援する学費減免制度もあります。

学校情報

森ノ宮医療学園専門学校

常に現場を意識した学びの展開で、プロの医療者を育成する
所在地:大阪府大阪市


大阪医療技術学園専門学校

日本唯一、美容と医療両方のプロが目指せる専門学校!鍼灸美容学科では、鍼灸師の資格取得を目指しつつエステティシャンやパーソナルトレーナーも目指せます。

医療・美容業界のトッププロから学びながら、実容鍼灸サロンやエステサロンでの学外実習で実技を磨き美容分野に強い鍼灸師を目指せます。

また、手厚い資格取得サポート・就職支援に加え、大卒資格が欲しい方向けの大学卒業資格取得サポート制度も。

学校情報

大阪医療技術学園専門学校

技術と心で未来をひらく。日本唯一、美容と医療両方のプロが目指せる
所在地:大阪府大阪市


明治東洋医学院専門学校

「知識」「技術」「態度」「プロフェッショナリズム」を身につけながら鍼灸師を目指せる専門学校。昼間部・夜間部から好きな方を選べます。

Web上で予習・復習ができたり、夜間部を対象にオンデマンド授業を活用したりとICT教育により時間を有効に使えるのが大きな特徴です。

鍼灸師と柔道整復師のWライセンスを応援する学費優遇制度や、早期合格者には学費の減免が発生する社会人入試も。

明治東洋医学院専門学校

心に寄り添える医療人になる。
所在地:大阪府吹田市

この記事を書いた人

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