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【高卒の進路】通信制大学を選ぶ人が増えている?その理由と注意点を解説

高校卒業後の進路に迷っている高校生におすすめなのが、自分のペースで学べて学費の安い通信制大学!実は近年、高卒の進路先として通信制の大学を選ぶことが増えています。

通信制大学は「高卒扱い」「学歴にならない」「卒業できない」「就職に不利」というあまりよくない噂も耳にしますよね。今回はそのような不安がある高校生向けに、通信制の年齢層やメリット、注意点をご紹介します。高卒から通信制大学への進学を検討中の高校生や、高卒後の進路に迷う高校生はぜひ参考にしてみてくださいね!

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通信制大学は「学歴にならない」は嘘

通信制大学は学歴になります!通信制大学も四年制大学や短大と同じ正式な学校です。きちんと文部科学省に認められていますので、卒業できれば大卒扱いとなります。

2022年現在、通信制大学42大学、11短大、26大学院が設置されており全国約23万人が学びを深めています!通信制大学で「正科生」となり、卒業できれば大卒扱いです。

正科生とは履修方法の種類の1つ。通信制大学には「正科生」「聴講生」「科目別履修生」「特修生」の4つの履修方法があります。このなかで大学卒業資格を得られるのは「正科生」だけなので、よく注意しましょう!また、卒業できない場合は大学中退ではなく「高卒」となります。そこも認識して進学・卒業を目指しましょう!

高校卒業したばかりの現役生もいるの?

かつて通信制大学は「社会人が行くところ」というイメージも大きかったでしょう。しかし、近年は高校生が卒業後の進路先として通信制大学を選択することが増えています。また、コロナウィルスの影響により対面授業のないもしくは少ない通信制大学も人気となっている状況です!

文部科学省「学校基本調査報告書」(令和2年度)によると、通信制大学の正科生として在籍する18~22歳の割合は12.9%!最も多いのは40~49歳の21.0%ですが、他の年代はすべて10%台です。つまり、極端に30代が多い、50代ばかりではなくバランスよくいるのではないでしょうか?(※学部によって異なります)

キャンパスライフは通学課程同様とまではいきませんが、スクーリング授業を多く履修することや、合宿・交流会などのある通信制大学を選択することで友人を作ることも可能です。年の離れた友人ができるのも通信制大学ならではのメリットでしょう!また、なかには就職や、通学課程よりも多くアルバイト日数を入れて、収入を得ながら大卒資格を目指す高卒の人もいらっしゃいます。

卒業はできる?就職は不利にならない?

卒業できないと「高卒」と聞くと心配ですよね。また、通信制大学は就職が不利になるのではという不安もあるでしょう。実際に卒業し、就職できている人はいます。ここでは卒業の注意点と就職について解説します。

卒業のコツは自己管理力と質問力

通信制大学は自由に時間を使える分、自己管理能力(セルフマネジメント力)やモチベーション維持が問われます。課題の提出や単位認定試験やスクーリング授業の日程は自分で把握しなくてはなりません。高卒の学生には負担に感じるかもしれませんが、多くの通信制大学は在学生専用サイト(ポータルサイト)を持っています。それらを上手く活用することで忘れることは防げるでしょう。

また、テキスト学習の疑問点などをそのままにしておくとレポート作成や単位認定試験などで苦労する可能性があります。教員やアドバイザーに質問できる力も必要です。通信制大学は気軽に相談できるシステムをネットや対面で導入しているところも多いと聞きます。自分から聞きに行くことが苦手な人は、サポート制度がある通信制大学にしておくと、相談しやすいですよ。

就職は「大卒扱い」で高卒より有利!

通信制大学は先ほど解説した通り通学課程の大学と同じ「大卒扱い」となります。高卒の現役生の場合なら「新卒扱い」にもなります。

通信制大学から就職する場合の注意点は、履歴書の書き方と面接です。通信制大学しかない大学の場合は大学名と学部を履歴書に記入すれば問題ありません。しかし、通学課程もある通信制大学の場合は「通信教育課程」「通信教育部」と記載する必要があります。隠してもばれてしまいますし、ばれたときに内定取り消しになる可能性も否定できません。はじめから堂々としましょう。

履歴書に限らず面接も同じです。通信制大学卒業のカギである「自己管理能力」があることを堂々とアピールしてくださいね!

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通信制大学がおすすめな高卒の人・入学前の注意点

通信制大学のメリットは、費用面や自宅で学習できる点などがあります。高卒以上であれば正科生として入学可能なので、高校生に通信制大学はおすすめです!そのなかでも特におすすめの人と、通信制大学のデメリットを踏まえた「入学前に確認してほしい注意点」を解説します。

通信制大学はこんな高卒の人におすすめ

・資格が欲しい人

通信制大学は様々な国家資格取得を目的とした人が集まる場でもあります。資格取得に力を入れる通信制大学も多く、資格が欲しい高卒の人におすすめです。目指せる資格は、例えば教員免許や保育士、司書、博物館学芸員、社会福祉士受験資格、精神保健福祉士受験資格、建築士などがあります。

・学費を抑えたい人

通信制大学は学費が安い!通学課程の学費は私大の場合4年間で400万円が平均です。通信制大学なら100万円前後で済みます!奨学金制度も利用できる通信制大学ばかりなので、返済計画を立てる必要はありますが、負担はさらに減らせるでしょう。学費が気になる高卒の人にも通信制大学はおすすめです!

・入試や学力に不安がある人

大学進学には受験が必須ですが、通信制大学は学力テストがありません。志望理由や願書などの書類選考のみです。学力に不安や心配はあるけれど、大学に進学したい人は通信制大学がおすすめ!学部や学科の種類も複数あるので、自分の行きたい分野が通信制大学にもあるなら進路選択の1つに通信制大学を入れてみるのはどうでしょうか?

通信制進学の際、ここは注意!

・卒業は通学課程より大変!?

通信制大学は卒業が難しいと言われています。その理由は、入試がないぶん単位認定試験やレポート課題で通過しない限り、いくら授業を受けても単位を取得できないからです。しかし大学ごとに試験やレポート作成のコツを教えてくれたり、先輩や先生、サポーターなどに相談することはできます。サポート制度を上手く活用することも通信制大学卒業のカギとなります。

最初にも解説したように、卒業できなければ大学中退ではなく「高卒」です。通学課程と異なり、自分で管理して行動する場面が多くなることは注意しましょう!

・学校選びも重要

通学課程も学校選びは大切ですが、通信制大学選びこそ重要。高卒の人で通信制大学を希望する人のなかには「大卒になれればどこでもいい」と考える人もいますが、それでは卒業は難しいです。自分の興味関心や、必要と思われるサポートを把握して通信制大学を選びましょう。

また、在宅学習が中心の生活に不安がある人は通学課程のある大学もおすすめ!通学課程のある通信制大学なら、大学図書館や就職支援センターなどの利用ができる場合も多いです。さらに卒論が書けるか心配な人は、卒論が必修科目ではない通信制大学にするという方法もあります!大学の資料請求やオープンキャンパスに参加して自分に合う大学を探しましょう!

【高校生の新しい進路選択】高卒から通信制大学へ!

通信制大学は高卒の社会人を中心にニーズが高い大学。しかし、経済面や学力面に心配のある高校生や、通学負担を減らしてコツコツ資格取得を目指したい高校生にも「通信制大学」はおすすめです!

また、通学制課程と比較しメディア授業などのインターネットを使った授業が充実しています。なかにはPCだけではなく、タブレットやスマホでも講義を受けられる通信制大学もありますよ。なるには進学サイトでは通信制大学のご紹介や、資料請求が無料で行えます。ぜひ高校卒業後の進路候補に通信制大学を検討してみてくださいね!

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この記事を書いた人

なるには進路相談室スタッフ

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2017年10月よりLINEを通じた進路相談を開始し、2022年6月にはLINEの友だち登録数は6,000人を突破。
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