専門学校で学びたい社会人の方へ
働く中で別の業種に興味を持ったり、昔からの夢を諦められなかったり、様々な理由で専門学校へ再進学を検討する社会人の方は多いですよね。
しかし学費についてや、卒業後の再就職、入試で落ちることに不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このページでは「社会人の専門学校への入学について」「社会人が専門学校で学ぶメリット・デメリット」「学費を安くする方法」「学校の選び方」について細かく解説します!
専門学校へ再進学を検討している社会人の方はぜひ、このページを参考にしてみてくださいね。
社会人が専門学校で学び直すには?
社会人として一度は就職したけれど、更にスキルアップしたい!学歴が欲しい!全く違う職種に挑戦したい!などの思いがある方にとって、専門学校で学び直しをすることはおすすめの選択肢の一つです。
多様な専門ジャンルから自分の学びたいことを探そう
専門学校ではそれぞれの職業や資格を目指すためのカリキュラムが組まれ、効率的に専門的な知識について学べます。
大学より専門分野を絞り勉強することで、時間や学費の節約にもつながるのが嬉しいポイント。
分野も、医療・看護系をはじめ、介護福祉系、美術・デザイン系、ビジネス・IT系、エンジニア系、自動車整備やスポーツ系。声優やアニメ、ゲーム関係、音楽や映像などのエンタメ系。動物系、服飾系(デザイナー・パタンナー)、料理、製菓(カフェ・パティシエ)系、建築系、ホテル観光・ブライダル系、美容師・ネイル・メイク・ファッションを学べる美容系専門学校まで、様々なジャンルが揃っています。
どんな職業になりたいか、どんな仕事がしたいかなど自分の希望を明確にすることで、目指す進路や学校を絞ることができます。もし迷っている場合は、オープンキャンパスや説明会などに参加して、自分が本当に目指したいものは何かを確認するのもオススメです。
国家資格取得も目指せる
専門学校に通うことで管理栄養士や税理士、公認会計士、美容師、保育士、理学療法士、作業療法士などの国家資格の取得を目指すことが出来ます。
また公務員を目指す場合も専門学校で集中して学ぶことができ、資格取得へのサポートも充実しています。
専門学校や大学などの養成学校で修業し卒業することで、国家試験の受験資格を得られる職業もあります。(看護師、歯科衛生士、美容師、柔道整復師など)
保育士や調理師など特定の国家資格は、養成学校で学び卒業することで資格を得られる場合もあります。専門学校では実習なども充実しているのも嬉しいポイントです。
働きながら学びたい社会人の方には夜間部で学ぶ選択肢も
通信大学と比較すると、専門学校は高校卒業後すぐに入学する学生も多いため、10代が多くて「馴染めないかも…」と不安になる方もいると思いますが、社会人の再進学を応援する専門学校も多くあり、教職員が気にかけてくれるなどの学びやすくなる制度も用意されています。
また社会人が多く通う専門学校では、夜間部を設置しているところもあります。オープンキャンパス情報などを見ると、「社会人の方向け」や「夜間授業見学会」など、社会人に特化した説明会や見学会などが開催されている学校もありますので、気になる学校の情報はぜひチェックしてみてください。
専門学校での学び直し。再進学3つのメリット
とはいえ、今から専門学校に通うのはどうだろう…と不安な方へ、社会人が専門学校で学ぶメリットを3つご紹介いたします。
メリット① コストと時間を抑え、転職やスキルアップに役立つ専門知識・技術を学べる
専門学校は現場で即戦力になる人材を育成する場所です。
実際に現場で活躍するその道のプロから指導してもらえるほか、実技演習や資格取得に向けたサポートも充実しています。
社会人が異業種に転職するハードルは高いですが、専門学校で学び、関連する国家資格を取得すれば一気に有利になります。
さらに大学が4年制なのに対し、専門学校は2~3年の場合が多いため、コストや時間を削減し学べるのが大きなポイントです。
メリット② 社会人が学びやすい制度がたくさん
専門学校は高校卒業後すぐに入学する方も多いですが、社会人が学びやすい制度も用意されています。
<社会人向けの入試制度>
例えば入試制度。医療系、看護系の専門学校は高い学力が必要になりますが、勉強から離れていた社会人にとって学力試験は大きな壁となりますよね。
ですが、多くの専門学校では社会人入試が用意されており、書類や面接のみの選考になるなどの配慮があります。
<学費のサポート>
さらに、学びやすくなるよう社会人用の奨学金や、学費の減免など優遇制度が整っている場合も。
また、雇用保険加入期間が3年以上かつ一定の条件を満たす場合は、国から給付金を受け取れる制度「専門実績教育訓練給付金」を受け取れる可能性もあります。後の項目で、学費を安くするポイントをお伝えしていますのでご参照ください。
<働きながら通える>
夜間部が用意されている専門学校の場合は働きながら通うこともできるほか、クラスも社会人が多くなるので馴染めないか不安な人には安心です。
メリット③ 業界とのパイプや資格試験の対策が充実
専門学校は業界やその地域の企業との結びつきが強い特徴があります。
授業では企業の方やその道のプロの方の授業を受けられたり、関わりの強い企業へのインターンが行われる場合も。
求人も届き、付き合いがある企業はその専門学校の生徒を優先的に採用してくれるため、一気に異業種への転職に近づけます。
さらに、一人では対策が大変な国家資格試験や公務員試験などの勉強もしっかり対応している専門学校が多いのもメリット。
一人での勉強や異業種への転職・スキルアップが不安という社会人の方は、面倒見のよい専門学校への入学がオススメです。
社会人からの専門学校。3つのデメリット
社会人が専門学校に再進学する場合、気を付けるべきデメリットもあります。
デメリット① なんとなく専門学校に入学はNG
社会人入試制度がある専門学校があるほか、学力試験のない専門学校も多くあります。
大学と比べれば比較的入学しやすい専門学校ではありますが、大学なら4年かけて学ぶ内容を約2年で学ぶため忙しく、卒業までの道のりは大変です。
特に取りたい資格や行きたい業界が無いまま、なんとなくで専門学校へ入学してしまうとやる気が維持できなくなってしまうことも。
社会人が専門学校の昼間部へ進学する場合は仕事を辞めて臨むわけですから、覚悟を決めて入学する必要があります。
自分の学びたいこと、進みたい進路や就職先を明確にして、専門学校のメリットを最大限受け取る心意気で通うことで、デメリットを覆しましょう!
デメリット② 卒業時の年齢に注意
今までと異なる業界への転職を検討している場合には、卒業時の年齢にも注意しましょう。
同じ業種への転職の場合は今までの経歴が重視されますが、異業種への転職の場合にはいくら専門学校で学んだあとでも年齢がネックになる場合があります。
卒業時の年齢が28歳以上になってしまう社会人の方は注意した方がいいでしょう。
デメリット③ 学歴フィルターに注意
企業によっては、学歴を重視した採用をしており、求人の応募条件が大卒になっている場合があります。
行きたい企業の求人が大卒以上の場合、せっかく専門学校で学んでも面接すら受けられない状況になってしまいますので、しっかり事前に確認しておきましょう。
社会人から専門学校で学び直したい場合は、事前にしっかりと確認し心構えをしていくことが大切になります。
専門学校の学費を安くするには?
社会人が専門学校に再進学する場合、できるだけ抑えたいのが学費ですよね。
学費を安くするには、社会人の学費減免制度がある専門学校や、国からの給付金の対象校となっている専門学校がおすすめです。
<教育訓練給付金制度を利用する>
国からの給付金として支給される「教育訓練給付制度」があります。
雇用保険の加入期間が2年以上などの特定の条件を満たすと受給できる給付金で、レベルに応じて「専門実践教育訓練」「特定一般教育訓練」「一般教育訓練」の3種に分かれています。
受給の条件や指定を受けている講座がある専門学校は厚生労働省のHPで確認ができますので、利用して専門学校に通いたい社会人の方はぜひご確認ください!
また申請手続き等の時間がかかるので、該当の専門学校に通うことを決めたら、すぐに最寄りのハローワークでご自身が該当するかを確認するのをおすすめいたします。
専門学校によっては、社会人向けに教育訓練給付金制度について詳しく説明会を行っている学校もありますので、利用を考えている方は積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
<奨学金制度を利用する>
日本学生支援機構の奨学金や、各専門学校、自治体で設けている奨学金制度などがあります。
年収や年齢、成績など利用条件が決められているので自分が該当するか情報を確認しておきましょう。
また、各専門学校が独自で行ってる奨学金制度については、専門学校の個別相談などでじっくりと確認することをおすすめいたします。
世帯収入などの条件が合えば給付型奨学金を受けることもできますので、気になる方は調べてみてください。
<教育ローンを利用する>
国のローンと民間金融機構が扱うローンの2種類があります。
教育ローンはいつでも必要なタイミングで申し込みすることができるので、入学時に必要になる費用にも充てることができるのが社会人には嬉しいポイントです。
融資の条件などが異なってくるので、利用を考えている方は調べて検討しましょう。
このように社会人からの学びを応援する制度がたくさんあります。奨学金や国の給付金を使用したい場合には学校にどんな制度があるかや、教育訓練給付制度の対象になっているかの確認することをおすすめいたします。
社会人の学校選びのポイント
この項目では、社会人の方にオススメの専門学校選びのポイントをご紹介いたします。
<募集要項や実績をチェックしよう>
人気の専門学校は早期に学生の募集人数が満了する場合もありますが、毎年定員割れを起こしている専門学校もあります。
人気がない専門学校の場合、生徒数減少が続くことで運営に必要な費用が十分確保できず機材が古いままという場合も。医療系やCG・デザイン・ゲーム系などの専門学校は機材の新しさも重要になりますので、必ず確認しましょう。
他にも、国家試験や公務員試験の対策内容や合格率、就活サポートの充実度などを確認すると、安心して異業種転職に臨めます。
<直接話を聞きに行こう>
社会人の方がどのように学んでいるのかなど、実際の学校の雰囲気を体感するには直接学校へ行くのが一番!オープンキャンパスや、社会人向けの説明会や授業見学会などに積極的に参加して検討しましょう。
また詳しく聞きたい場合は、専門学校の「個別相談」がオススメ!あまり他の人には聞かれたくない込み入ったこともざっくばらんに相談することが出来ます。気になることを聞いて準備しておけば安心ですし、個別相談での対応をみることで、ここならやっていける!という指針にもなるかもしれません。
異業種への転職に挑戦したい社会人の方は是非、ご自身に合った専門学校を探してみてください。夢への第一歩を応援しています!