大学中退から専門学校に再進学して成功するには?
大学に進学したものの、「思っていたのと違う」「やりたいことが出来ない」と思っている方の中には、「大学中退をして専門学校に進学しよう」と考えている方もいるのではないでしょうか。
進路相談をしていると「大学を辞めて専門学校に行って良かった!」という声も聞きますが、すべての人が大学中退から専門学校に進学して成功しているわけではありません。「子供が大学中退してから引きこもりやニートになってしまった」という親御さんの話もよく聞きます。
そこで今回はこれまでの進路相談の経験を踏まえ、メリットやデメリット、「大学中退から専門学校に再進学をして成功する人」について解説していきたいと思います。
これから大学中退を検討している方の参考になれば幸いです!
「なぜ大学中退するのか」を説明できるか
この記事を読んでいるあなたは大学中退を検討しているかもしれません。やむを得ない事情がある場合もあるでしょう。しかし切羽詰まった事情はないけれど、将来を考えて大学中退を検討している、という方は、辞める前に一度じっくり見つめてみることも大切です。
なぜ、あなたは大学中退を考えているのでしょうか?
専門学校へ進学をする場合もしない場合も、大学中退して良かったという人は「なぜ大学中退する必要があるのか」を客観的に説明できます。
「大学がつまらないから」、「専門学校の方が楽しそうだから」といったような安易な理由ではなく、大学中退しなくてはいけない理由を客観的に考えましょう。
大学は「大卒」という、新卒採用市場で幅広く役立つ学歴を手に入れることができます。せっかく大学進学のために受験し、学費を払って入学したにもかかわらず、進路変更をするのはなぜか。
親御さんをはじめ周囲の方にきちんと説明できる人は、再進学をしても成功しやすいです。
逆にきちんと説明できない場合には、大学中退をする前に、大学に通いながら良くなる方法はないか、将来の目標や興味のあることついて考ることをおすすめします。
まだわからない…という人は、次の項目のメリットやデメリット、成功する人の特徴などを参考に自分の気持ちを明確にしていきましょう。
大学中退から専門学校に行くメリットとデメリット
せっかく受験勉強を乗り越え合格した大学。本当に大学中退してもいい?
大学中退から専門学校へ行くことのメリットとデメリットをしっかりみていきましょう。
【3つのメリット】
将来が明確な人は、実践的な学びで仕事の即戦力に!
将来なりたい職業が明確な人は、専門学校へ進学しプロの講師から学べることで即戦力として働ける力を身に付けることができます。
美容系やスポーツ医療、調理製菓分野などの専門学校では実習を重ねることでスキルを磨き、就職後の仕事のイメージもつきやすいでしょう。
また、特定の分野では専門学校でスキルを身に付け卒業した方が有利になるケースもあります。旅行観光業界やデザイン業界などは学歴よりもスキルが重視される傾向があるので有利になる可能性があります。
専門学校で国家資格を取得できる!
専門学校では規定の年数を修業し卒業することで取得できる国家資格もあります。(調理師、栄養士、保育士など)
また、看護師や美容師、歯科衛生士など、専門学校を卒業することで受験資格を得られる国家資格もあります。
就職の情報が集まりやすい
専門性に特化した専門学校だからこそ、企業からの求人情報が集まりやすい傾向があります。目指したい就職先がある場合は、専門学校の卒業生の進路のチェックをおすすめします。
また、就職活動の支援が充実している専門学校も多くあります。オープンキャンパスや個別相談などでどんな求人や支援があるのかなど確認してみましょう。
【3つのデメリット】
学費が多くかかる!
費用がかかることは最大のデメリットです。大学進学で多くの学費がかかっている上に、専門学校の学費が加算されることになります。
奨学金を利用する、アルバイトをしながら夜間部に通うなどの方法もありますが、お金の面で大きな負担が生じます。
大卒資格を失う!
大学進学し卒業することで得られる「大卒資格」。大学中退してしまうと最終学歴が高卒。専門学校を卒業すれば専門学校卒となりますが、大卒資格を失ってしまうこともデメリットの1つ。
一般企業や公務員などを目指す場合、就職はできてもその後の収入が大卒の人と比べて低くなるケースもあるので注意が必要です。希望の就職先が大卒資格があった方が有利になるかなどを事前にチェックしておくことをおすすめします。
経歴を聞かれることも
就活をする時に、なぜ大学中退して専門学校へ進学したかを面接で聞かれることもあるでしょう。この記事の最初に問いかけた「なぜあなたは大学中退するのか」。その理由を明確に答えられるようにしておくことで、説得力が増してプラスの印象を持ってもらえる可能性もあります。
以上、メリットとデメリットを紹介いたしました。職種や仕事内容によっては専門学校で学ぶことが就職に有利になるケースもあります。学歴よりもスキル重視の職業を目指す場合は、最終学歴の大卒を失うよりもメリットがある可能性もあります。
また公務員を目指す場合も資格取得に特化した専門学校もありますので、デメリットを理解したうえで挑戦してみるのも良いかもしれません。
大学中退をするか、大学を卒業した方がいいかは職業や仕事によって違いがあるので選択に迷うかもしれません。希望の職業がある人は、その仕事をしている人がどんな経歴で就職をしたのかを知ることもヒントになりそうです。大きな選択となるのでじっくり考えて進むことをおすすめいたします。
専門学校に再進学して成功している人の2つの特徴
大学中退から「専門学校に再進学して成功している」人の特徴は2点あります。この項目ではその特徴を解説いたします!
成功している人の特徴2点
・やりたいことが専門学校に行かないと絶対にできないことである
専門学校は大学と異なり、専門的な職業訓練をする学校です。勉強といっても座学よりも実技が多く、就職に直結しやすい特徴があります。
例えば、美容師になりたい場合には美容師の国家資格が必要ですし、看護師になりたい場合には医療・看護系の学校で一定期間以上学ぶ必要があります。大学で4年間勉強していても制度上目指すことが出来ない職業に就きたい場合、専門学校に通う必要が出てきます。
また資格が必要ない場合、例えばデザイナーなどの技術職においても専門学校に進学することで就職しやすくなるケースがあります。
特にデザイン系の場合には採用面接時に作品のポートフォリオを提出する場合があります。専門学校に通っていれば授業の中で制作したものを使うことができます。また専門学校の支援を得ながら就活をすることで、目指す仕事や就職に近づく可能性もあるでしょう。
・迷いや後悔がない
専門学校に再進学したことを後悔したり、将来は大丈夫だろうかと迷うこともあると思いますが、成功していく人たちは迷いや後悔を口にすることはありません。「今までやりたくても出来なかった、目の前の勉強が楽しい」と、一生懸命取り組んでいる人が成功しているようです。
踏みとどまった方が良い人
・明確な目標を持っていない人
専門学校の特徴は、専門職を目指す職業訓練ができることです。専門学校に入ってこうなりたい!という明確な目標が無い状況で入学してしまうと、実習や課題などハードなスケジュールについていくのがしんどくなって辞める可能性がでてきます。
特に決まってないけど、なんとなく就職しやすそうだから、楽そうだから、という安易な気持ちで専門学校進学を考えている場合は一度考え直した方が良いでしょう。大学を卒業したら大卒資格を得られるので、一般企業に就職するなら有利になる可能性もあります。
・学費を用意するのが難しい人
デメリットでもあるように、とにかく費用がかかります。専門学校の昼間部で2~3年集中して学ぶ場合は、その分の学費を確保していく必要があります。お金を稼ぎながら通う場合、学業の時間が取れずに専門学校に通えなくなってしまうなどのケースも。
親に相談する、減免制度や奨学金などを扱っている専門学校に相談するなど、事前の準備が必要です。
大学中退にあたり注意する点
・学費の確保!
専門学校の勉強に集中できるように事前に準備しておくことが大切です。奨学金の利用も、大学時に借りていた場合は再申請が必要になり、審査が通りにくくなる可能性もあるので注意が必要です。
奨学金には日本学生支援機構の奨学金制度、自治体の奨学金制度、専門学校の奨学金制度があります。利用を検討している方は対象になるかや手続き方法など事前に確認しておきましょう。
・親御さんの許可を取る!
大学中退する際は退学届けに保証人の署名捺印が必要になります。多くの方は親が保証人になっているため、大学を辞める際は親の同意を得る必要があります。
再進学を成功させる学校の選び方
再進学を成功させるための学校の選び方について、3つのポイントをご紹介します。ただ人気の専門学校やおすすめされた学校を選ぶのではなく、自分に合った専門学校を選びましょう!
学校の選び方3つのポイント
将来なりたい職業に直結した学びであること
専門学校は様々な分野があり専門性に特化しているので、進学した先が自分の目指す職業に直結しているのかをしっかりと見極めることが大切です。
また基本的に専門学校は大学に比べて空き時間が少ないカリキュラムです。その中でもさらにハードな時間割、課題が多い専門学校の方が力はつきます。自分の力が確実に身に就く専門学校を選ぶようにしましょう。
毎年同じ企業への就職実績があるか
学校によっては毎年同じ企業への就職実績がある場合、それは企業からその専門学校が信頼されている証にもなります。ただ有名な大手企業で毎年何千人、何万人と採用している企業よりも、採用数が限られている優良企業の方が、専門学校の実力を推し量る上で良いでしょう。
無理なく通えるか
大学中退して専門学校に進学をする時、何より大切なことは「専門学校を中退しない」ということです。専門学校までも中退することがないように、学費面や立地などで無理がない学校を選びましょう。
毎日通う専門学校。在校生や講師の雰囲気、学びの環境は目でみてみないとわからないことも多いです。オープンキャンパスや体験入学に参加して雰囲気をつかむことも大切です。
入学するまでの流れ
大学中退の手続きの他、専門学校入学のための書類の準備、手続き、入試の準備などが必要です。
書類の準備
通う専門学校が決まったら、その学校が必要とする書類を準備しましょう。
卒業証明書・調査書・成績証明書が主な書類となります。調査書などは卒業した高校に発行してもらう必要があるので、高校に問合せて準備しておきましょう。
大学中退者や社会人の再進学を応援している専門学校も!
以上「大学中退から専門学校への再進学」について解説してきました。
大学中退は将来に関わる大きな選択となるので、この記事を参考にじっくり検討していただけたら幸いです。
大学を辞める理由を明確にして、就職やその先の将来を見据えた専門学校選びをして進んでいきましょう。
大切なことは退学を負い目に感じず、専門学校に再進学してやりたい仕事をやるんだ、という気概だと思います。
周囲と違う進路を歩むことで不安になることもあると思います。それでも自分の道を切り開いていくためには、良い専門学校との出会いも重要です。
専門学校の中には、大学中退者や社会人の再進学を応援している学校が多数あります。
オープンキャンパスや体験入学に参加しながら、これらの専門学校を参考に自分の決めた道を信じて、常に明るく前向きに進んでくださいね!