「大学に入学したけど、やりたいことと違った」
「資格を取得して、就きたい仕事がある!」
「新しい夢が見つかった!」
このような思いを持つみなさん、大学生が専門学校に進学することは可能です!
中退して再進学する人もいれば、ダブルスクールを選択する大学生もいますし、専門学校もみなさんを歓迎していますよ!
今回は、専門学校を目指したい大学生が気になる「専門学校の進学方法」「奨学金や就職事情」「専門学校のメリットと注意点」について紹介します。再進学すると決めている人も、このまま大学に在籍するか再進学するかどちらがいいか迷っているみなさんもぜひ参考にしてみてくださいね。
- 大学生の専門学校受験の方法は?
- 専門学校へ再進学するメリット
- 再進学後の奨学金や就職は?
- 専門学校に行きたい大学生は、この2点に注意して目指そう!
大学生の専門学校受験の方法は?
大学生が専門学校へ進学しなおすことは、珍しいことではありません。
大学中退後に専門学校へ行く人もいれば、大学4年生のときに今後の進路に悩み、卒業後に専門学校への進学する人もいます。ここでは主に中退して専門学校へ進学する大学生向けに「専門学校へ進学する流れ」「入試について」をご紹介します。
大学生が専門学校に入学する方法
中退の場合は高校生のときと大きく変わりません。大学から専門学校へ進学する場合、単位を引き継げないことの方が多く、基本的には編入ではなく専門学校の1年生から再スタートとなります。
ただし、専門学校によって異なる可能性があるため、現在大学2年生以上で専門学校を希望する人は、専門学校に問い合わせてみましょう。
専門学校へ進学するための流れは以下の通りです。
1.興味のある分野を絞る
2.サイトを見る、資料請求する
3.オープンキャンパスに行く
4.入試方法を決定する
5.受験する
資料請求やオープンキャンパスの時点で、入学金や学費のことをきちんと調べておきましょう!
「1.興味のある分野を絞る」がとても重要です。なんとなくで決めずに分野を絞り、専門学校を数校見学したうえで最終的に1校に絞るのがおすすめ。
まだ中退していない大学生は、大学の退学届受付期間を確認してください。専門学校の合否発表後でも退学届受付期間が間に合うのであれば、合格してから速やかに大学中退手続きを行いましょう。
大学生の専門入試方法は?
専門学校の総合型選抜(AO入試)や一般入試は、高校生のほかに大学生や短大生も対象です。
「高等学校を卒業した方」と書いてあれば大丈夫ですが、必ず受験資格の条件は確認しておきましょう。
社会人入試とわけていない専門学校は、社会人も一般入試の対象者です。そのため、大学生の入試の選択肢は指定校推薦や学校推薦以外は高校生と同じ場合が多いといわれています。
そのため、大学生が専門学校を受験する場合、出身高校の卒業証明書または卒業証書のコピーが必要となります。もしも卒業証書や卒業証明書を紛失された場合は、1日でも早く高校に問い合わせましょう。
高校は学生の卒業後5年間は成績などの保存をすることとなっています。卒業して5年以内であり、先生方の繁忙期でなければスムーズに証明書を再発行してもらえますよ。
専門学校へ再進学するメリット
大学生が大学を中退して専門学校に入るメリットは5つあります。
1.専門分野を実践的に学べる
専門学校と大学の大きな違いは、専門分野への知識とスキルの獲得です。
大学生は1年次に教養科目を中心に学び、2年次以降に各分野の基礎から応用を学んでいきます。一方で、専門学校は2~4年間で専門分野に関する基礎から応用、就職後を見据えた技術の獲得を目指します。
専門学校在学中に現場で使えるスキルや知識を得ることで、職場の即戦力となれるのは、専門学校に入る大きなメリットの1つでしょう。
2.現場や業界の状況がわかる
専門学校は現場で活躍中の講師や、以前は現場で活躍していた講師から直接学べます。業界で必要とされるリアルなスキルや知識、現場での立ち振る舞いなど、テキストからは学べない話を聞けるチャンスが数多くあります。この違いも大学にはない専門学校ならではの魅力です。
3.実習の充実度が高い
専門学校は授業の半分が実習のところもあります。
企業や施設、病院での現場実習はもちろん、専門学校内にサロンやカフェなどを作り、販売や商品開発などをすべて学生が実践できる本格的な内部実習の場を作っている学校も。お客様を相手に実践しながら学べるので、在学中に社会に出る際に必要なスキルを身につけられるのです。
座学もありますが、実習を通して即戦力を目指すためのスキル獲得に力を入れる学校も多く、本格的な実習は専門学校の魅力の1つといわれています。
また、分野によっては企業コラボやコンテストなど、実績作りができる学校もあります。その分忙しくはなりますが、このような実績が学生のうちからあると、就職活動でアピールできるものが増えて有利になっていくでしょう。
4.資格の受験対策が可能
国家資格以外にも、スキルアップになるさまざまな民間資格の取得を目指せるのも専門学校の特徴。特別講座を設けている学校もあれば、とある授業を履修することで受験対策ができる場合もあります。
公務員試験や国家資格対策も力を入れている専門学校が多く、受験資格のみ得られる資格の場合であっても卒業後にサポートしてくれる専門学校もあります。大学生のなかには公務員を最短で目指すために専門学校へ進学しなおす人もいるようです。
大学と異なり、少人数制で授業を受けられるため、先生との距離も近く質問しやすい環境が整っています。
5.夜間も選べる
専門学校は同じ分野に対し、昼間部と夜間部の両方を設置している場合があります。
大学生が中退して専門学校へ進学する際、心配になることの1つは学費ですよね。日中にバイトなどをして、夜間部に通う選択肢も専門学校なら可能です。なかには正社員やフリーターとして働きつつ夜間部に通う人もいます。
そのほかにも夜間部に限らず専門学校は、その分野に応じたバイト先を紹介してくれる場合もあります。調理や製菓、福祉系など現場で勉強しながら、学校でも勉強できるのは専門学校ならではのメリットでしょう。夜間ではほかの業界から同じ道を志す仲間にも出会えるため、資格取得以外にも人脈を広げたり、「社会人の話が聞けて面白い!」という声も聞きます。
再進学後の奨学金や就職は?
大学生が専門学校へ行くのは珍しくないですが、学費や就職のことは気になりますよね。
まず学費は、奨学金を借りる場合は要注意です!特に大学でも奨学金を借りている大学生は、大学と専門学校の両方に許可を取る必要があります。また、大学の奨学金を専門学校へ引き継ぐことはできないため、大学の奨学金制度を停止してから、専門学校で新たに奨学金の申請をしましょう。
借りれた場合も、返済は大学分と専門学校の分の両方が必要なので、返済計画を立ててから借りてくださいね!
また、日本学生支援機構や学校独自の奨学金以外に、病院等の奨学制度があります。
これは看護師や介護福祉士、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士などの資格支援を自治体や病院、施設、企業などがしてくれる制度です。条件は資格取得・専門学校卒業後に指定の病院や施設で定められた期間勤務すること。
この奨学金制度は、勤続年数が貸与機関を超えた場合は奨学金返済が免除されます。ただし、多くの場合は期間中に退職すると返済の義務が課されるためよく注意してください。各病院等で条件は多少異なるため、詳しくは近隣や希望する病院・施設の奨学金制度を調べてみましょう。
就職は有利になるといわれています。分野にもよりますが専門知識やスキルが身につくからでしょう。
大学生が専門学校へ「再進学」する理由の1つが、大学では得られない専門知識や技術の獲得、資格取得のためといわれています。分野によっては大卒の方が給料は高くなりますが、企業と学校との繋がりがあるのも専門学校の魅力。「○○学校の専門学生を採用したい」と専門学校を信頼している企業や施設も数多くあります。
先輩の紹介や実習先に就職など、大学よりも就職方法が広い場合もあるため、心配の必要はありません。ただし、事前に進学予定の専門学校の就職先や就職率、就職サポートについて調べておきましょうね。
専門学校に行きたい大学生は、この2点に注意して目指そう!
大学生が専門学校へ行くのは珍しいことではありません。
ただし、大学生が専門学校へ進学する際、入試方法や奨学金以外にも注意すべき点があります。「就職の幅の狭さ」「目的の明確化」の2点です。
就職には有利ですが、業界や職種は大学と比較して狭まります。大学の場合、資格必須の職業以外は基本的に応募可能です。未経験でも研修などがあるため、「大卒」であれば勉強していない分野でも就職できる場合があります。
一方で、専門学校進学の場合は「大卒」が条件の求人には応募できません。専門学校に届く求人も専門学校で学べる分野が中心となります。選択肢が狭まるため「絶対にこの分野へ行きたい」「この資格を活用して就職したい」などの目的が必要でしょう。将来を見据え、「専門学校ではないとダメだ!」という思いと明確な目標が重要です。
もしも、大卒資格も捨てがたく、でも学びたいことがある場合はダブルスクールという手もあります。
ダブルスクールは、同時に2つ以上の学校に在籍する方法です。大学生の場合、2つの大学へは進学できないため、専門学校の夜間部に進学することとなります。ダブルスクールのデメリットは費用がかかり多忙になること。大学生がダブルスクールを検討する場合、自分にとって大学と専門学校のどっちがいいのか考えてから選択しましょう!
志望校を決める際は、専門学校のHPや資料で情報を集め、説明会や体験入学などにも参加するのもおすすめです。自分の目で確かめ、いくつかの専門学校を比較したうえで進学する学校を決めましょうね!