バイオ技術者とは、バイオテクノロジーを用いて生活を豊かにするお仕事。
ぱっと聞いた印象では、「難しくてどんな仕事か想像つかない…」と感じる人も多いのではないでしょうか。
しかし、バイオ技術者の仕事の成果は、私たちの生活をより便利にしています。
また、「なりたいけどなるにはどうすればいいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は「バイオ技術者の仕事の内容」「なるにはどうすればいいのか」「なるには持っておきたい資格」「向いている人の特徴」をご紹介します!
バイオ技術者になるにはどうすればいいのか気になる方はぜひ最後までご覧ください。
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バイオ技術者の仕事内容
バイオ技術者の仕事は、バイオテクノロジーを用いて研究や開発を行い、問題を解決すること。
バイオ技術者のバイオとは、生物学と技術を組み合わせた言葉である「バイオテクノロジー」の略称です。
バイオテクノロジーは日本では生命工学・生物工学とも呼ばれ、名の通り生物の化学反応や機能を技術に応用することを指します。
バイオ技術者になるには高度な技術や知識が求められますが、平均年収は580万円程度と全国の平均年収よりも高い傾向にあるようです。
貢献できる分野は医療や保健衛生、畜産・農業・水産などの食品、環境、エネルギーなど幅広く、就職先により研究内容は様々。大学や公的研究機関、食品や薬を開発するメーカーの研究・開発部門などが多様な就職先が挙げられます。
しかし、これだけでは具体的にバイオ技術者が何をしているのか分かりにくく感じる方も多いですよね。
具体的な仕事例としては、
- 安定して生産をできるように、遺伝子を組み替え野菜を品種改良する
- 新たな薬や食品・調味料の開発
- 再生医療に役立つ培養できる細胞の研究開発
などが挙げられます。
生命を技術によりどの程度操作すべきかなど倫理的な問題はあるものの、正しくバイオテクノロジーを利用できれば、多くの分野を発達させたれるのがバイオ技術者です。
なるにはどうすればいいの?
バイオ技術者になるには、バイオテクノロジーに関する知識や技術を修得する必要があります。
そのため、バイオ技術者になるには大学や専門学校があり、それぞれ専門的に時間をかけて学ばなければなりません。
この項目では、各養成校での目指し方やメリット・デメリットをご紹介します。
大学からバイオ技術者になるには
大学からバイオ技術者になるには、生命科学部や生命工学部・理学部・農学部・薬学部・工学部などの学部に入学する必要があります。ただ、大学により学部や学科の名称は異なり、例えば同じ生命工学科だとしても学校ごとに学べる内容に違いがあることもあります。
自分がどんなことを学びたいのかを明確にしたうえで、シラバスやカリキュラムを確認して入学しましょう。
大学からバイオ技術者を目指す利点としては、もっと研究したいと感じた場合に大学院へそのまま進めること、そして大卒以上が応募条件の求人に応募できる点です。
また、自主的にたくさん研究をしたい場合なども、ゼミや卒業研究でじっくりと興味を深められる大学が良いでしょう。
ただしデメリットとして、入試が難しいこと、学費の高さが挙げられます。受験科目を高校で履修できていない人や志望校のレベルに到達できなさそうな人、費用を抑えて夢を叶えたい人がバイオ技術者になるには、大学より専門学校が向いているかもしれません。
専門学校からバイオ技術者になるには
バイオ技術者になるには、生命工学や生命科学などに特化した学科やコースがある専門学校から目指すのもおすすめです。
専門学校は特定の職種のスペシャリストを育てる養成校のため、バイオ技術者になるには欠かせない知識と技術を基礎から応用まで専門的に学べます。
また、専門学校は業界との繫がりが深いため授業はその道で活躍するプロの講師が行ったり、就活の際には企業から直接求人が届く・就職支援が手厚いなどのメリットも。さらに、大学より在学年数が短いため学費も抑えられます。
さらに、専門学校は即戦力を育てる養成校であるため、設備が充実している場合も多いです。
ただ、専門学校は大学のように一般教養科目は学ばず専門分野についてのみ学ぶ場合がほとんどのため、入学後に進路を変更したくなっても専門分野外への就職は難しいという問題もあります。
しっかりとバイオ技術者になりたいという目標を明確にしたうえで進学するようにしましょう。
なるには持っておきたい資格
バイオ技術者になるには、必ず必要な資格はありません。しかし、資格は知識や技術力を持っていることの証明になります。
希望する就職先へ行くためにも、バイオ技術者になるには以下のような資格を取得しておくと良いでしょう。
・バイオ技術者認定試験
日本で最も歴史の長いバイオ技術者に関する検定です。
初級・中級・上級の3つの難易度に分かれており、社会で活躍できるバイオ技術者になるには欠かせない知識や技術を認定する試験として実施されています。
初級は「基礎生物学」・「基礎化学」・「遺伝・育種」「食品」・「微生物」「植物」「バイオ実験技術」の分野の実験技術や基礎知識について、中級ではバイオ技術の基盤になる知識の確認と、指導者の指示でバイオ関連実験を安全・適切に実行できるかを問われます。
最も難易度の高い上級では、いよいよバイオ技術に関する基礎と応用の知識や技術に加え自身でバイオ関連実験を安全・適切に実施できるかを試されます。
バイオ技術者になるには、しっかりと知識と技術をアピールする必要がありますから、ぜひ取っておきたい資格の一つといえるでしょう。
・技術士
技術士とは、技術系の資格の中でもトップクラスの難易度の国家資格で、バイオ技術者になるには技術士の生物工学部門を取得しておくと有利になります。
この資格では、生物学に関する知識を社会に役立てる技術にすることを目的としています。まだ知名度がそれほど高くはないものの、合格率は低く難易度が高い資格であることから持っていれば有利になる資格の一つです。
・食品衛生管理者
食品や添加物を製造したり加工したりする施設で、食品の衛生を管理する国家資格です。食品関係の研究をするバイオ技術者になるには、持っておくと便利な資格といえるでしょう。選んだ学部によっては講習を受けるだけで資格を得られるので、進学先の学校や学部・学科が対象になるか事前に調べておくのがオススメです。
バイオ技術者に向いている人の特徴
ここまで、バイオ技術者の仕事内容や目指し方、持っておきたい資格などをご紹介してきました。しかし、どんなに興味があっても自分に合っているか分からないと目指すのが不安という方もいらっしゃいますよね。
そこで最後に、「バイオ技術者になるには、こんな人が向いています!」という特徴をご紹介します。
観察力や分析力、想像力などがある
バイオ技術者になるには、問題点を見つけるための観察力と観察した結果を分析する分析力、そしてその分析から仮説を導く想像力が欠かせません。
さらに、そこから新たな技術や製品を開発する必要もあるため創造力が必要になる場面も。
バイオ技術者をめざすなら、幅広い視野や能力が必要なのです。
勉強するが好き
バイオ技術者になるには、勉強が好きであることも重要な要素です。
専門学校や大学でバイオ技術者になるための学問を学べば終わりということはなく、世界的に研究が進んでいることで日々新しい知識や技術がアップデートされていきます。しっかりと関心を持って新しい情報を追い、勉強し続けることもバイオ技術者には必要です。
粘り強く柔軟性がある
バイオ技術者の仕事は、バイオ技術や知識を活かし課題を解決することです。しかし、解決策を切り拓くことは簡単なことではなく、粘り強く問題に向き合い続けなければなりません。さらに、一つの仮説に固執しすぎては解決が遠ざかりますから、柔軟に思考を切り替えて色々な方法を探る必要も。
バイオ技術者になるには、粘り強さや柔軟性といった資質も必要でしょう。
なるには英語力も必要
「バイオ技術者になるには、理科が得意なら良いのでは?」と考える学生さんも多いですよね。しかし、バイオ技術に関連する研究は日本だけでなく世界中で行われています。
そのため、英語の論文を読んで調べることもあれば、自身の研究をまとめたレポートや論文作りの際に英語力を求められることも。バイオ技術者になるには、英語に苦手意識を持たず、一定のレベルまで上げる努力をしなければなりません。
以上がバイオ技術者に向いている人の特徴でした!しかし、一番大切なのは、バイオ技術者になりたいという気持ちです。
今は当てはまっていなくても、意識しながら生活することで目指せる可能性は高まりますので、諦めず頑張ってくださいね。
まとめ
バイオ技術を用いて私たちの生活の問題を解決し、未来をより良くする職業がバイオ技術者でした。そんなバイオ技術者になるには、明確な学歴の制限はないものの、生物工学や生命科学などの系統の学問や技術を身につける必要があります。
基礎から応用まで、バイオ技術者になるための技術や知識を最短で身につけるには専門学校がおすすめです!
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