「今とは別の仕事がしたい」「国家資格が欲しい」「働きながらできるのかな」と考える社会人は多いのではないでしょうか。国家資格は民間資格と比べて独学では難しいものも多く、働きながら目指すならそれなりの覚悟も必要です。
今回は働きながら国家資格を取得したい社会人の為に、「働きながら資格を取る方法」「専門やスクールで取得できるおすすめの国家資格」「専門学校やスクールへ行くメリットや注意点」を紹介します。
この記事では医療福祉やデザイン・建築、自動車整備、web・IT関連等に興味のある方に役立つ内容を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
■目次
- 働きながら国家資格を目指す5つのメリット
- 働きながら国家資格を取得する方法
- 働きながら国家資格を目指すなら専門やスクールがおすすめ!
- 専門やスクールで目指せる国家資格
- 働きながら学校へ通う際の注意点
- 働きながら国家資格は取得できる!
働きながら国家資格を目指す5つのメリット
働きながら国家資格を取得することは非常に大変です。しかし、その大変さを乗り越えることで手に入るメリットが大きいと言われています。
メリット1.スキルアップに繋がる
今の仕事を辞めない場合も、働きながら勉強して資格を取得することでスキルアップになります。仕事の幅が広がるだけではなく、職場によっては資格手当が付く場合もあるので、お給料アップに繋がることも。仕事を辞めなくても国家資格を取るメリットはスキル獲得とお給料アップでしょう!
すぐに評価には繋がらなくても、資格を持つことで今まで対応できなかった業務にも携われるチャンスや、内容を理解して仕事ができる頻度が増えるので、自身のスキルアップには確実になります。
メリット2.仕事の選択肢が広がる
資格を目指す社会人の多くが「転職」を希望しています。特に異業種に転職する場合は、経験などもないためアピールすることも難しいです。しかし、その業界関連の国家資格を取ることで未経験で採用される可能性も高くなるでしょう。今まで応募できなかった求人に応募できるようになるだけでもチャンスが増えます。働きながら資格を取得する大きなメリットの一つは転職の際に役に立つことです。
メリット3.社会的信用が高い
国家資格は多くの場合、受験に一定条件のある場合や難易度が高いと言われています。また、「名前だけ知ってい」など知名度の高い資格も多いです。仕事をしながらの取得は大変である印象も多く、民間資格よりも「すごい」と捉える人が多いそうですよ。
メリット4.独立する際に役立つ
独立を目指す場合、実績でアピールするほかに「資格を持っている」ことで信頼してもらう方法があります。未経験・無資格でも仕事を獲得できる人はいますが、それには相当の労力が必要です。資格を持っているから簡単にできる…というわけでもないですが、信頼をしてもらうには資格がある方が相手にも知識やスキルの程度が伝わりやすいです。
メリット5.働きながら頑張ったことで自信がつく
資格を取得すると自信がつくと言われています。せっかく知識やスキルを持っていても、有資格者と無資格者なら有資格者の方が信用されやすいですよね。また、資格を取得することは周囲からの評価に繋がるだけでなく、勉強を頑張ったという達成感も得られるので今よりも自信がつくでしょう!
働きながら国家資格を取得する方法
メリットの多い国家資格を取得するにはどのような方法があるでしょうか。ここでは国家資格の取得方法を解説します!
働きながら独学で勉強する
資格によって難易度は高いですが、通勤や家事の合間などの隙間時間を利用して独学で勉強することは可能です。ただし、どの国家資格も独学で取得できるわけではありません。資格のなかには指定校等の学校を卒業する必要がある場合と、講座などを受講するもしくは独学で受験できる資格があります。ファイナンシャルプランナーやITパスポート、衛生管理者などは頑張れば独学でも合格できる国家資格です。
保育士も独学で取得可能ですが、誰でも受験できるわけではないので勉強する前に受験資格を確認するようにしましょう。
働きながら国家資格の通信講座を受講する
独学で取得できる資格の多くには通信講座があります。また、宅地建物取引士や行政書士などは通信講座を利用する人が多いようです。学校には通わなくても受験できる資格や実習が重視されていない資格は通信講座を活用する方法もあります。定期的なテストや添削などもある講座が多いので、モチベーションが続きにくい人にも人気のようですよ。
働きながら専門学校やスクールに通う
専門学校やスクールは働きながら資格取得を目指す社会人におすすめです。通学の必要はある場合が多いですが、独学や通信講座と異なり「実践的に学べる」というメリットがあります。また、関連の民間資格も目指せるなど、就職後に役立つ知識とスキルを一気に身につけられることも特徴的。さらに就職サポートも手厚いので、転職に不安を抱えている社会人も働きながら資格取得と就職を目指せます。
仕事をしながら通う場合、夜間や通信制を選ぶ方も多いですが、実習が必要な資格の場合は実習のみ日中に実施されることを注意しましょう。昼間部に通う場合は、1~2年など短期間で卒業できる学校を選び休職・退職してバイトをしながら通う方法もあります。ただし、1年制の場合は「専門士」という学位は取得できないので専門士が自分に必要かを考えてから選ぶようにしてください。
専門学校では働きながら国家資格を目指す社会人などが、学校に入りなおすことを「再進学」と言っています。近年、専門学校は再進学を応援している学校も多く、社会人の為のプログラムやサポートを充実させた専門学校も増えていますよ!
働きながら国家資格を目指すなら専門やスクールがおすすめ!
働きながら専門学校やスクールで国家資格を目指すメリットは、「資格取得のサポートをしてくれる」「実習や演習で実践力を身につけられる」「通いやすいカリキュラムや制度がある」「学びたいことに特化して学べる」「就職支援も心強い」などがあります。ここではそんなメリットについて詳しく解説します!
国家資格取得サポートが充実
専門学校やスクールの多くは、資格取得のための試験対策講座が充実しています。例えば日本医歯薬専門学校では、「国家試験対策集中プログラム」や「過去問題対策e-ラーニング」で合格までしっかりサポートしています。さらに万が一不合格した場合も無料で受験対策講座を受講できるそうです。また、資格講座がなくてもカリキュラムに試験対策の授業があるなど合格のためのサポートが行われています。
あとは、学校によりますが2つの国家資格を目指すことも可能です。独学で2つ目指すことはなかなか大変ですが専門やスクールなら、国家資格に限らず目指せる資格を複数取得でき、W受験に合わせたカリキュラムがある学校もあります。
国家資格以外に実践力を身につけられる
専門学校やスクールは座学よりも実習が多い学校もたくさんあります。実習のメリットは実際の現場に合わせた学びを深められることです。頑張れば独学で取得できる資格でも、いざ現場に出た時に苦労する可能性があります。専門やスクールなら就職後をイメージして授業を受けられるので、職場の即戦力を目指せるでしょう。
特に医療系や福祉関連の資格を働きながら目指すなら、実習やサポートが充実している専門学校やスクールがおすすめです。
働きながら通える制度がある
例えば「教育訓練給付制度」を活用すれば、上限はありますが学費の2~4割程度が国から支給されます。教育訓練給付制度は対象校が多くはない為、学校によっては働きながら通う社会人のための学費制度や入試制度を設けている学校もあるようです。
また、通学スタイルも働きながら通えるよう工夫がされている学校も多いと言われています。例えば夜間や通信制のある学校なら同じ目的を持つ仲間だけではなく、同じように「働きながら」通う人も多いでしょう。さらに東京デザインプレックス研究所のように全日制以外にも平日夜や土日のみなど、ライフスタイルに合わせたクラスを用意しているスクールもあります。
働きながら専門的に集中して学べる
専門学校やスクールは大学以上に細かなコースに分かれていることが多いです。例えば、東京工科自動車大学校は2年制の自動車整備科や4年制の1級自動車整備科など、取得したい資格や目指したい職業に合わせた細かな学科があります。ハーレーダビッドソン専科というハーレー好きのための学科がある校舎もあり、校舎ごとの特色も様々です。
就職支援も心強い
専門学校やスクールと言えば「就職に強い」と聞いたことのある人は多いでしょう。専門やスクールは、講師陣も現役のプロである場合が多く、企業との連携や学校自体が病院や会社などを運営している場合もあります。また、実習やインターンシップ先も充実しているなど、業界との繋がりが作りやすい特徴も。例えば、東京テクニカルカレッジは入学直後から就職指導をして8月末の早期内定に力を注いでいるそうです。専門学校やスクールは就職率も高いので、未経験の業界へ転職希望の社会人にもおすすめです。
専門やスクールで目指せる国家資格
働きながら国家資格を目指すなら専門学校がおすすめですが、専門学校ではどんな資格が取得できるのでしょうか?ここでは専門やスクールで取れる資格を解説します!
■医療系国家資格
作業療法士
理学療法士
介護福祉士
あん摩マッサージ指圧師
はり師・きゅう師
臨床検査技師
救急救命士
愛玩動物看護師
歯科衛生士
視能訓練士
医薬品登録販売者
など
医療系資格は働きながら目指す人以外にも子育てがひと段落した女性などにも人気の資格です。専門学校で目指せるものは非常に多いですが、「受験資格」といって卒業と同時に取得できるわけではなく卒業後に試験を受ける必要がある資格も多いので注意しましょう。
■デザイン・建築・web系国家資格
一級建築士
二級建築士
基本情報技術者
ITパスポート
など
■整備関連の国家資格
危険物取扱者
自動車整備士(1級、2級など)
など
■人気の民間資格・検定
インテリアコーディネーター
色彩検定
ファッション販売能力検定
日本化粧品検定
マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスター
医療事務
ファイナンシャルプランナー
日商簿記検定2~3級
秘書検定1~3級
Illustratorクリエイター能力認定試験エキスパート
Photoshopクリエイター能力認定試験エキスパート
など
民間資格は国家資格と合わせて取得することでさらに仕事の幅を広げられます。また、上記の民間資格や検定は国家資格と一緒に取得しなくても仕事に活かせる資格・検定も多くておすすめです。
働きながら学校へ通う際の注意点
ここまでは、働きながら国家資格を目指すなら専門学校やスクールがおすすめだと解説しました。しかし、働きながら通う場合の注意点もあります。この項目では注意点を解説しますので、よく読んで理解し自分に合う学校を見つけましょう。
注意点1.なんとなく入学はNG
大学と比べると、専門やスクールは比較的入学しやすいですが、2年で基礎から応用までを学ぶ学校が多いため、卒業までかなり忙しいスケジュールになります。なんとなく「この資格がいいかな」という気持ちで入学してしまうとモチベーションが維持できなくなることも。社会人が通う場合、学校以外の時間は仕事をするためプライベートの時間も作りにくいです。目的と覚悟を持って入学しましょう。
注意点2.残業は今まで通りできない
今までは仕事が終わらないときに残業していた人も、夜間の学校なら授業があるので残業ができません。職場に再進学を報告して業務調整をしてもらうなど、周りの協力を得る必要があります。万が一、どうしても残業する必要がある場合を考えて、授業の振替ができるかも確認しておきましょう。
注意点3.自己管理が重要
社会人が学校に通う場合、体調やスケジュール管理がこれまで以上に重要です。体調を崩すことで、学校も仕事も休むことになります。休むことが悪いわけではないですが、気をつけた方がいいでしょう。しかし、自己管理は一人で頑張ることはありません。学校の相談制度や家族に協力を得るなど、周りの力も借ることで最後まで楽しくしっかり勉強できる環境を整えることに繋がります。
注意点4.就職応募条件をチェック
企業によっては大卒以上しか応募できない場合もあります。もしすでに行きたい企業が決まっている場合は、事前に募集要項を確認した方が安心です。一方で、先ほどのメリットで解説したように専門やスクールは業界や企業との繋がりが深い学校の方が多いので、行きたい学校の就職実績もあせて確認してみてくださいね。
働きながら国家資格は取得できる!
今回は働きながら国家資格を取得するための方法や、専門・スクールで目指せるおすすめの資格などを解説しました。国家資格の難易度は様々で、なかには独学で取得できるものもあります。しかし、働きながら勉強するのは非常に大変です。だからこそ、働きながら資格を目指す社会人や大人を歓迎している専門学校やスクールに通うことがおすすめ!
再進学を歓迎している学校はたくさんあるので、どこが自分に合っているのか分からない人も多いですよね。専門学校やスクールに働きながら通うメリットは多いですが、通う際の注意点やデメリットもあります。ここまで解説したように、目的と覚悟を持ってしっかり調べて入学することが大切です。
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働きながら国家資格を目指すあなたのことを応援しています!