■通信制高校で必要な費用
通信制高校は、基本的に学校へ通学することなく高校卒業レベルまで学習することが可能な学習形態です。
通信制高校は卒業資格も認められており、単位を取得することで最短3年間で高卒認定を受けることが可能です。
通信制高校は、学校から送られてくるDVDを中心としたビデオ教材やテープ教材を基に、教科書やノートを準備することで授業を進めていきます。
最近では、インターネットによる授業配信も行われており、スマートフォンからでも授業を受けることが可能な学校も存在します。
通常の通学形式である昼間通学や定時制の夜間通学に対して、毎日通学せず授業を受けることができるため、交通費が発生せず、学校側に支払う学費に関しても、通学形式に比べて安価に設定されており、就学支援金といった補助金制度の適用を受けることも可能です。
通信制高校で発生する必要な費用としては、入学時に必要な入学金や教材・テキスト購入費用、授業を受けるための学費などが挙げられ、DVD配信の場合は教材発送料、インターネット配信の場合はパソコン代・インターネット通信費用・スマートフォン利用料などが必要となってきます。
■通信制高校の入学に関する費用
通信制高校に入学するための費用として入学金・教材費が必要となっており、一般的に、入学金としては5万円前後、教材費は5万円から10万円、教育関連諸費用として3万円ほどが発生します。
トータルとしては、15万円前後が入学に関する費用として発生すると見積もっていけば大丈夫でしょう。
各項目の金額は通常の高校と同等水準ですが、通学の高校の場合、PTA会費・生徒会費・制服代・修学旅行積立金といった項目の費用が発生するため、通信制高校よりも高額となっています。
入学時には、こうした入学に関する費用とともに、半年分もしくは1年分の学費を合わせて納入する必要があります。
■通信制高校の学費
通信制高校の学費は、授業を受ける単位数によって変わってきます。
通信制高校を卒業するためには、通学形式の高校と同様、最短3年間で卒業資格が得られますが、より自由度の高いカリキュラムを組むことが可能であるため、4年や5年かけてじっくり各単位を学ぶ方もいらっしゃいます。
このため、1年間で受ける授業の単位を自由に組み合わせることが可能であることから、何単位取るかで年間の学費が変わります。
一般的には、1単位あたり1万円から2万円となっており、高校卒業資格を得るためには合計74単位以上が必要であることから、通常1年間に25単位受講するため、年間25万円以上の学費が発生します。
公立高校では、年間で60万円以上の学費が発生することが一般的です。
比較すると、通信制高校で学ぶ方が学費を抑えることができると言えます。