実は社会人を経験してから作業療法士を目指すのは珍しいことではありません。
退職して学校に入学する人もいますが、働きながら作業療法士を目指す人も多いといわれています。作業療法士は、身体に障害をもつ人に対してリハビリを行う専門職。社会に出てから関心がでて目指す人のキャリアチェンジにもピッタリの職業です。
この記事では「作業療法士の就職先と向いている人」「働きながら作業療法士になる方法」「おすすめのルートと学校の選び方」を解説します。
※本ページはプロモーションが含まれています
再進学を応援している専門学校 Pick up!
日本リハビリテーション専門学校
毎年全国平均を上回る国家試験合格率で、求人倍率45倍以上。開校以来就職率は100%。
「即戦力として活躍できる作業療法士」を目指し、1000時間以上の豊富な実習で、4年間で臨床現場で役立つ知識や技術をしっかり身につけます。(詳細を見る)
作業療法士とは?就職先と向いている人
日本作業療法士協会によると、作業療法士(OT)とはあらゆる人々の「その人らしい」生活を目標に、基本動作能力・応用的動作能力・社会適応能力を維持・改善していく、リハビリテーションの専門家といわれています。
作業療法士の就職先
主な就職先は病院ですが、病院のなかでも一般病床以外に、リハビリテーション病棟や精神科病棟などで活躍することが多いといわれています。また、介護施設や療育施設など、子どもから高齢者までさまざまな人々の「作業」を通して、心と体をサポートするのも作業療法士の役割です。
作業療法士に向いている人
働きながら作業療法士を目指す人のなかには「年齢」「体力」「器用さ」を気にされる人もいますが、気にする必要はありません。体力はほかの医療職よりも必要ではありますが、迷っているのなら早めに目指した方がいいでしょう!この3つよりも重要な「作業療法士に必要な力」をご紹介します。
コミュニケーション能力が高い
思うように体が動かず、不安や焦りを抱く患者さんに対し、寄り添いながら気持ちを汲んでコミュニケーションをとれる人は作業療法士に向いているでしょう。困りごとや悩みを親身になって聞き、リハビリに取り組みやすい環境づくりも仕事の一つです。
好奇心旺盛、フットワークが軽い
作業療法は「訓練」「トレーニング」というイメージも強いですが、時には楽しい遊びを用いたリハビリ内容を取り入れることもあります。リハビリを楽しいと感じてもらえるよう、患者さんをよく観察し、患者さんが興味のあることなどにも関心を向けて柔軟に対応していける人も作業療法士に向いているでしょう。
忍耐力がある
リハビリは個人差もありますが、長期間続き計画通りにいかないことも。焦らずに根気強く対応し、落ち着いて分析する力も必要です。あきらめることなくコツコツとできる人や、患者さんを勇気づけられて忍耐力のある人も作業療法士に向いています!
働きながら作業療法士を目指す人は非常に多く、同じ悩みを抱えている人とも学校で出会えることでしょう!
働きながら作業療法士になるには
社会人や主婦、フリーターでも働きながら作業療法士になれます。
最初にも話したように、別の道からキャリアチェンジで働きながら作業療法士を目指す人は多いです。作業療法士になるには、高校を卒業後に作業療法士養成施設に入学、卒業して国家資格に合格する必要があります。これは働きながら目指す人も同様のため、全員共通してファーストステップは「学校に入学すること」となるでしょう。
作業療法士養成施設は大きく分けて3つあります。
①4年制大学
②3年制短期大学
③専門学校(3年or4年制)
専門学校はほかの科ですと2年制もありますが、作業療法士養成施設の場合は最低3年は必要です。後半で詳しく解説しますが、働きながら学業も頑張りたい人は③の専門学校を選ぶことが多く、学校側も社会人の入学を歓迎しています。
よく当サイトのLINE相談で「通信制はありますか?」というご相談をいただきますが、残念ながら作業療法士養成施設に通信制大学や通信教育はありません。「作業療法士国家試験対策の通信講座」はありますが、受験資格が得られるわけではないため注意しましょう!
大学・短大・専門学校のメリットとデメリット
ここでは、作業療法士養成施設の大学・短大・専門学校の違いを解説します。まずどのような校種にするか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
大卒資格がほしいなら「大学」
社会人や主婦、フリーターの人のなかで「大卒資格が欲しい」「教養も学びたい」という人は大学はおすすめです。
残念ながら作業療法士養成の大学には通信や夜間部はないため、働きながら作業療法士を目指すことは働き方を変えない限り難しくなります。たとえば、夜勤やアルバイトに切り替えられる人は大学という選択肢もアリです!
大学のメリットは、作業療法士としての基礎的知識や技術以外にも幅広い一般教養を学べる点。
また、4年間学ぶため3年制よりも時間にゆとりを持ち、国家試験対策にも時間をかけられることもメリットでしょう。大学院進学を検討している人にも大学進学はおすすめです。
忙しくても教養も勉強したいなら「短大」
短大は3年かけて、作業療法の基礎から応用までを段階的に学びます。4年制大学よりも1年短い分、1年次から実習や国家試験対策を実施する学校も多いといわれています。ただし、短大の作業療法士養成施設は全国に10校もなく、選択肢が少ないことと大学同様に昼間部のみということは働きながら作業療法士を目指す人にとってはデメリットです。
昼間部でもなるべく早く卒業して作業療法士になりたい人や、教養科目も勉強したい人には短大はおすすめです。
働きながらOTになりたいなら「専門学校」
働きながら作業療法士を目指す人に最もおすすめのルートが専門学校です。
短大や大学と同じ在学期間でも、専門学校は作業療法士を目指すためのカリキュラムを中心に学べます。実践的な授業も大学・短大よりも多いといわれ、即戦力としてスキルを身につけたい人は専門学校が向いているでしょう。
夜間部もあるため、働きながら作業療法士になりたい人にとって専門学校はおすすめのルート!
一方でデメリットもあります。「大卒資格を得られない」「忙しい」の2つです。4年制であれば大学卒業同等の「高度専門士」を得られますが、3年制の場合は専門士のみ。求人によっては応募できない可能性もあるため、自分が目指す方向性に大卒資格が必要かを考え3年制か4年制かを選択しましょう。
働きながら目指すなら「専門学校」
働きながら作業療法士になるには、専門学校がおすすめです。ここでは、作業療法士を目指せる専門学校ならではの魅力と働きながら通う人の学校の選び方をご紹介します。
専門学校がおすすめな理由
1.実用的なスキルを学べる
作業療法士を目指す学科は、作業療法士に必要なカリキュラムが組まれています。また、専門学校は臨床実習が多く、在学中からリアルな現場で作業療法士としての仕事を経験できます。校内実習だけでなく、提携先の病院や施設で実践的に学べるので、即戦力としての力をつけられるのも魅力です。
なかには病院のリハビリ助手として働きながら勉強している人もいます。「リハビリ助手」「作業療法助手(OTA)」と検索すると求人が見つかります!作業療法士の仕事を最も近くでサポートできるので、働きながら実践的に学べますし、現場ならではの経験を積むこともできますよ。
2.夜間部がある
働きながら作業療法士になりたい人は、日中に仕事をしている人が多いでしょう。夜間部が設置されている専門学校は多くあり、同じ境遇や志の仲間と出会えるメリットもあります。また、ほかの医療資格を持っていてWライセンスを目指している人にも出会えることがあるため、現場の話を聞ける…ということもあるようです。
3.学費が比較的安価
大学と比較すると専門学校の方が学費は安い傾向にあります。また、奨学金制度や教育ローン以外にも「教育訓練給付金」の対象校もあります。はじめて給付を受ける場合は通算1年以上、雇用保険の被保険者期間があれば対象者となる可能性が高いです。ただし、どの学校も給付対象ではないためあらかじめしっかり調べるようにしましょう。
4.サポート体制が充実
専門学校の作業療法士科は定員30~40名のところが多く、少人数で丁寧に指導してもらえます。また、国家試験対策も充実しており、合格率の高い学校も多いです。就職率も高く、病院やリハビリ施設などとのつながりの深い学校ばかりなのも安心!
働きながら目指す人の専門学校の選び方
・3年制か4年制か
作業療法士は養成施設で3年以上学ぶことで試験を受けられます。3年制と4年制のどちらがいいかを選ぶのは、専門学校選びの一歩ともいえるでしょう。3年制の場合は基礎学習・演習・臨床実習・国家試験対策を3年間で行う学校が多いです。働きながら短期間で卒業を目指したい人や、早く現場で有資格者として働きたい人は3年制が向いています。
一方で仕事との両立は非常に大変であることから、働きながら作業療法士を目指す人は「4年制」を選択する人も。4年制は大卒同等の「高等専門士」が付与されるため、大学院進学や大卒を条件にする病院への就職も目指せます。仕事との両立と、資格取得後のことを考えて3年制か4年制かを選ぶようにしましょう。
・試験合格率や就職先
一人ひとりの努力の結果ではありますが、学校全体で一丸となり国試対策をしている場合は合格率も高くなるといわれています。授業内以外にも特別講座や個別指導などを実施する学校もあれば、1年次からコツコツと試験対策を進める学校もありますよ。働きながら勉強するのは大変ですが、仲間がいるだけで心強いですよね!
就職率は90%以上の学校が多いため、就職率よりも「就職先」に着目してみましょう。医療法人関係が経営する学校や提携先が充実した専門学校なら、ほかのところよりも多くの求人が優先的にまわってくる場合もあります。就職先や実績にも目を向けたり、就職面談や個別サポートがあるかなども確認するようにしましょう。
厳選!働きながら作業療法士を目指す人におすすめの専門学校
作業療法士養成課程には通信制がないため、働きながら勉強したい人は専門学校がおすすめです。学校だけでなく、3年制と4年制の両方を比較することで、より自分の求める学校が見つかりますよ!施設設備や雰囲気を見るためにも、まずは直接学校へ足を運んでみましょう。
最後に「なるにはサイト厳選」の働きながら作業療法士になりたい人へおすすめの専門学校を3校、ご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「もっと知りたい!」「近くに夜間部の学校があるかわからない」など、進学にお悩みのある人はLINEで気軽にご相談下さいね。
この記事を書いた人
なるには進路相談室スタッフ
なるには進学サイトでは皆さんの進路相談にお答えしています。
2017年10月よりLINEを通じた進路相談を開始し、2022年12月にはLINEの友だち登録数は7,000人を突破。
通信制大学や専門学校の質問もお気軽ご質問ください!
【進路相談】進路の神様を友達登録して話しかけてみてください!