現在、声優は小学生から大人まで多くの人が目指している大人気の職業です。
中には、高校や大学を卒業し、社会人となってから声優を目指したいと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、社会人から声優になるにはどうすればいいのかや、目指せるとしても不安を感じている人も多いですよね。
そこで今回の記事では、社会人から声優になれるのかをテーマに「声優のなり方と仕事内容」「養成所と専門学校・スクールの違い」「社会人から目指すリスク」「目指す際の注意点」をご紹介します!
最後に、社会人から声優を目指す際におすすめの専門学校・スクールもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
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社会人でも声優になれる!
「声優に年齢制限はある?」
そんな疑問をお持ちの方も多いですよね。結論から言えば声優になるには必要な資格や年齢制限はないので、社会人からでも十分に声優という夢を叶えることは可能です。
実際、人気声優である田村ゆかりさんも地元の福岡で会社員をしながら専門学校へ通い、声優という夢を叶えたそうです。このように社会人から声優になった人もたくさんいます。
しかし、地上波のアニメで活躍する声優を目指したい場合には、アイドル売りが主流になりつつあるため、できるだけ早いタイミングから目指すのがおすすめです。
アニメ声優の場合、様々なメディアに自身が声優として出演する場合も多く、ファンの年齢層的にもどうしてもある程度の若さが求められてしまいます。
しかし、外画(洋画や海外ドラマの吹き替え)やナレーションをメインに活躍したい場合には、20代後半やそれ以上からの活躍がメインとなるため、まだまだ時間があります。
特にナレーションの場合、演技以上に相手に分かりやすく伝える力が求められるため、説得力のある話ができる声優が求められます。取引先や顧客への対応といった社会人経験は声優のナレーションの仕事にも生きてくるかもしれません。
ただ、若いうちからスキルを磨いてきた人と戦う必要があるため、社会人から声優になるには、様々な覚悟や努力が必須となるでしょう。
声優のなり方と仕事内容
前項でも触れましたが、一口に声優といっても活躍する分野は様々です。
アニメやゲームなどで色々な役柄のキャラクターに声を吹き込むのはもちろん、海外の映画やドラマの吹き替えや、テレビのナレーター、ラジオパーソナリティなど、声優の活躍の場は多岐にわたります。
さらに、最近はアイドルやタレントのように声優本人がテレビやライブなどに出演する場合も多く、昔よりもより多くのスキルが必要とされています。
社会人から声優になるには、個人で声優の公募オーディションを受け、合格してデビューを狙う方法もあります。しかし、声優業界は特殊で多くの案件については大手事務所以外に回ってこないという実情も。
そもそも経験がない状態で作品のオーディションを受けても、合格できる可能性は低いため、本気で声優になりたい!という方は声優を目指す養成所や専門学校へ入所するのがおすすめです。
その後、養成所や専門学校から事務所の所属オーディションに合格すれば、晴れて声優としてデビューできます。
近年は社会人から声優を目指す人も増加し、中には夜間に週一回や土日に通えるレッスンコースを用意している養成所や専門学校も多いです。養成所や専門学校に通っている間は正社員として仕事とレッスンを両立することも可能でしょう。
養成所と専門学校・スクールの違いって?
声優を目指すためには欠かせない「養成所」と「専門学校・スクール」。声優という目指すゴールが同じならどちらを選んでも同じというわけではありません。
この項目では、社会人が声優になるには欠かせない「養成所」と「専門学校・スクール」の違いについて解説します!
「声優を目指す養成所や専門学校・スクールの違いはもう知ってる!」という方は、次の社会人から目指すリスクからご覧ください。
①養成所
声優の養成所の大きな特徴は、声優事務所が新人を育成するために運営をしている点です。
基本的に所定のカリキュラムを終えた後、審査が入り入所できるかどうかが決まりますが、声優事務所が運営していることで、在学中から営業の対象になる場合も。光るものがあれば養成所時代からデビューを狙える可能性もゼロではありません。
また、その声優事務所に所属する声優から直接指導を受けられるのもうれしいポイント。養成期間も1年から2年程度の場合が多く、時間を短縮して声優デビューを目指したい社会人の方にはおすすめです。特に俳協が運営する声優の養成所・俳協ボイスはスタンダードクラス・アドバンスクラスそれぞれを修了しても1年と他の声優養成所より養成機関が短いため、声優を社会人から目指したい人にはおすすめです。
さらに近年は、レッスンが週に1回など、社会人でも学びやすいコースが出来つつあるので、働きながら声優を目指す場合も安心です。
しかし、声優養成所で学ぶ内容は応用の場合が多く、腹式呼吸や滑舌・発声などはすでにできている人がより深く声優に必要なスキルを学びに来る場合がほとんどです。
そのため、声優養成所に入所するには入所オーディションがあり、未経験の社会人から声優を目指すにはなかなかハードルが高いという実情があります。
②専門学校・スクール
声優を目指せる専門学校とスクールの大きな特徴は、養成所と違い基礎から声優になるための技術を学べるところ。声優に必要な腹式呼吸や発声・滑舌、体幹づくりはもちろん、スタジオでのマナーまで、マイク前の演技以外も多くの知識と技術を学べるので、社会人からいきなり声優を目指す場合もおすすめです。
さらに、養成所は声優事務所が運営しているため進路がその事務所しかないのに対し、声優を目指す専門学校の場合は卒業のタイミングで複数の事務所を対象にしたオーディションが行われます。「どうしてもこの声優事務所に行きたい!」という明確な目的がある場合にはその声優事務所が運営する養成所へ行くのが近道になりますが、そうでないなら専門学校で色々な声優事務所を見たうえで決めるのが良いでしょう。
声優の専門学校といえば全日制で週5日というイメージが強い方も多いと思いますが、近年は声優の養成所と同様に社会人でも通いやすい夜間コースや土日に通えるコースもあります。
また、入学に実技審査がある場合はあるものの、声優養成所のような難しい内容のオーディションはなしで入学が可能なため、今まで声優の勉強をしてこなかった社会人の方も安心です。
因みに、声優スクールの場合は養成所と同様に卒業しても学歴になりませんが、独自でカリキュラムを組めるため時代の流れに合わせて求められる声優を育成するカリキュラムが組まれている場合も。
できれば複数の声優を目指す学校を比較したうえで、自分に合ったカリキュラムがある専門学校やスクールを選ぶのが社会人が声優になる近道といえるでしょう。
社会人から目指すリスク
社会人から声優になった人も多くいますが、社会人から声優を目指すリスクももちろん存在します。
社会人が声優を目指す場合には、高校生や大学生が声優を目指す以上にしっかりリスクを理解したうえで覚悟を持って声優の道へ進む必要があるでしょう。
この項目で目指す際に考えられるリスクについて解説します。
①夢が叶う確率は低い
声優を目指す社会人に限ったことではありませんが、声優は超人気職で、夢が叶う確率はそもそもとても低いです。声優業界のシステム上、事務所への所属も非常に困難とされているほか、事務所に所属できたとしてもオーディションに合格して役を掴めるとは限りません。
さらに、近年はアイドル売りも増えていることから、社会人から声優を目指すのは遅いわけではないものの、声優を目指す学生と比べれば不利になるのも事実です。特に女性声優の場合、男性以上に若さを求められる現実があります。
社会人から声優を目指す場合も、夢が叶わない可能性があることを理解しておきましょう。
ただし、アニメ声優以外の、外画(吹き替え)声優やナレーターなどを目指したいのであれば、27歳以上の社会人からでも遅いということはなく、可能性がより広がります。
②社会人からすぐに声優になれるわけではない
社会人から声優になる場合、すぐにでもデビューしたいと考える人が多いと思います。しかし、社会人に限らず声優になるには必要な技術をしっかりと身につける必要があり、公募の作品オーディションに合格した場合を除き、すぐに声優として活躍することはまずありません。
多くの養成所や専門学校・スクールでは1年~2年の養成機関の後事務所に所属できるかどうかが決まります。
なので社会人が声優になるには、最短でも1年以上の時間を費やさなければスタートラインに立てないことを覚えておきましょう。
③普通の社会人より声優の給料は低い
デビューしたての声優の給料はアニメに1本出演すると15000円と、決して高くはありません。ゲームや吹き替えであればアニメより金額が高いものの、そもそも声優は会社員ではなく個人事業主となるため、仕事がなければ給与も発声しません。
さらに、事務所と声優でギャラを分ける形になるため、契約内容によってはさらに自分の元へ入ってくる金額は少なくなります。
声優一本で食べていくのは難しく、多くの声優はバイトをしながら声優を続けているのが現実です。少なくとも、社会人として働いている今より、給与は少なく不安定になる可能性が非常に高いです。
安定を手放してでも夢を掴みたいという覚悟がない場合には、注意しましょう。
④社会人が声優を目指す場合、今の仕事は続けられない可能性が高い
中には、現在の仕事を続けながら声優をしようと考えている社会人の方も多いと思います。しかし、現在正社員として働いている場合には、声優との両立は不可能と考えたほうが良いでしょう。
というのも、声優の仕事は突然決まることも多いのです。オーディションの話がいきなり来たり、収録の前日や当日に台本を渡されたりするのはよくある話。声優になった以上、声優の仕事を優先しなければなりません。そうなれば、臨機応変に休暇を取れない正社員として働きながら声優を続けるのは厳しいでしょう。
養成所や専門学校・スクールに通う期間、正社員として働きながら目指すのは良いと思います。しかし、いざ事務所に所属が決まった際にはしっかりと会社を辞め、アルバイトに移れるよう準備を進めておくようにしましょう。
目指すときに注意すべきポイント
社会人の方が声優を目指す場合、効率的な方法を選ばなければ、すぐに声優としてデビューできるタイムリミットが来てしまいます。
そこでこの項目では、社会人の方が最短で声優を目指すために注意すべきポイントをご紹介します。
①所属する事務所に知名度があり、なおかつ自分に合っているか
声優になりたい社会人の方が注意すべきこと1つ目は、声優事務所の選び方です。
声優の事務所選びのポイントは所属したい事務所に知名度があり、なおかつ自分のやりたい仕事の方向性の案件が回っているかどうか。
声優という仕事のデメリットとして、事務所に所属していないと仕事が回ってこないというものがあります。
さらに、大きな案件が回っているのは有名な大手声優事務所のみで、無名の小さな事務所の場合はそもそも仕事が回っておらず、ワークショップの費用ばかりが掛かり赤字になってしまうケースも。
また、アニメの案件に強い声優事務所もあれば、外画(吹き替え)やナレーションに強い声優事務所もあるなど、所属する声優事務所次第で所属した声優の方向性も決まってきてしまいます。
しかし、声優事務所に所属する場合、契約してしまうと多くの場合1~2年は移籍ができません。
社会人から声優をめざすなら、できるだけ早く仕事に結びつかなければ声優としてのタイムリミットも迎えてしまいますから、しっかりと吟味して自分に合った大手の声優事務所に所属しましょう。
事務所に所属しなければ残念ながら無名の新人に仕事が回ってくる可能性は限りなく低いです。
大手声優事務所に所属できなかった場合には、声の仕事は趣味程度に抑え、同人サークルや個人製作のドラマCDやゲームなど、小さな案件を請け負うフリーランス声優と社会人を両立する道を選ぶのも1つの選択かもしれません。
②色々なスキルが必要なため、養成所や専門学校・スクールに行く必要がある
声優を目指したい社会人の方の中には、「声優は絵に合わせて声の演技をするだけだから、俳優や女優より簡単そう」と考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、そんなことはありません。声だけで全身の動きを表現するのはむしろ至難の業で、画面に合わせてしゃべるだけでなく、呼吸法から感情の乗せ方、聞こえやすい滑舌や正しいイントネーションなどたくさんのスキルを身につける必要があります。
さらに、体力や体幹も必要なため筋トレを行ったり、仕事の内容によっては歌唱力やダンススキルが必要になることも。
また、イベントやラジオではトークスキルも求められるなど、近年の声優は昔以上に様々な技術を求められます。
技術を身につけるには、しっかりと養成所や専門学校・スクールなどに通う必要があるので注意してください。
④だらだら目指さない
社会人に限らず、声優を目指す人にありがちなのがだらだらと夢を追ってしまうこと。現在の声優業界のシステムの場合、養成所のカリキュラム修了後に声優事務所の入所審査で落ちると別の事務所の養成所に入り直さなければならず、入所審査に合格しない限り色々な事務所の養成所をぐるぐると回り続けてしまう状況に陥ります。
実際、お金と時間だけをかけて結局声優になるという夢を掴めなかった方は多いので、社会人の方が今から声優を目指す際には、しっかりと「何年以内に声優になる」というような目標を立てるのがおすすめです。
期限を決めることで周囲の理解も得やすいほか、貴重なお金や時間を無駄にせずに済みます。
また、養成所は運営元の声優事務所しか入所審査審査を受けられないのに対し、専門学校やスクールの場合は複数の声優事務所のオーディションを同時に受験できます。
一度に複数の声優事務所を受験したい社会人の方は専門学校やスクールから声優を目指すのがおすすめです。
声優になりたい社会人の方におすすめの専門学校・スクールをご紹介!
一言でまとめれば、社会人から声優になるにはデメリットも方が多く、簡単な道のりではありません。しかし、社会人からでも声優を目指すことで、「やりたいことに挑戦した」と感じ人生に後悔を残さないで済むのは、最大のメリットではないでしょうか。
社会人からでも声優を目指し、成功した人が多くいるのも事実です。
声優という夢に挑戦してみる価値は十分にあるといえるでしょう。
時間がない中で、声優として必要な技術や演技力を一から学ぶには、応用を学ぶ養成所よりも専門学校・スクールがおすすめです。
最後に、社会人におすすめの専門学校・スクールをご紹介しますので、声優になりたい社会人の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
総合学園ヒューマンアカデミー夜間週末講座 声優・タレント・ボーカル講座
所在地:北海道・宮城・埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・大阪・兵庫・広島・福岡・沖縄
コース名:声優専攻
特徴:養成所を経由しない直接所属オーディションの開催や、在学中に現場でインターン経験を積めるのが魅力のスクール。業界に必要な知識や技術を学べます。
日本ナレーション演技研究所
所在地:東京
コース名:声優養成科 アニメアフレコ専攻 洋画アフレコ専攻 ゲームアフレコ専攻 ナレーション専攻 などから、2年次後期に2つを選択。
特徴:プロの現場で経験を積めるため、在学中から仕事デビューが可能など、社会人の方に嬉しい声優の専門学校。学内オーディションで声優・ナレーター事務所への所属を目指せます。
アミューズメントメディア総合学院
所在地:東京・大阪
コース名:声優学科
特徴:エンタテイメント業界のプロが作った声優も目指せるスクールで、デビューに強い体制が整っています。声優タレント専科は夜間&日曜のみで声優を目指せるので、社会人の方にもおすすめです。
代々木アニメーション学院
所在地:北海道・宮城・東京・愛知・大阪・石川・広島・福岡
コース名:声優タレント科
特徴:アニメ・ゲーム・外画(吹替)・ナレーションといったどんな仕事もこなせる声優を育成することを目指す養成校。社会人から声優を目指す人向けのコースも。
日本ナレーション演技研究所
所在地:東京・千葉・埼玉・千葉・神奈川・宮城・愛知・京都・大阪・兵庫
コース名:基礎科・本科・研修科
特徴:在学中でも実力を認められると、マネージメント対象となるのが魅力のスクール。レッスンが週1回~OKなのも社会人には嬉しいポイント。
学校情報
専門学校 東京声優・国際アカデミー
所在地:東京都
特徴:声優や俳優を育成する声優養成科、営業や企画・広報などを目指す国際コミュニケーション学科があります。恵比寿駅より徒歩5分。