通信制大学を選ぶデメリットを解説!
働きながらキャリアアップを目指す社会人や、主婦の方、通学が難しい方から人気の通信制大学。
学費の安さや、自分のペースで学習できることから通信制大学での学びを検討している方も多いのではないでしょうか?
しかし、そんな通信制大学にもデメリットは存在します。
この記事では「デメリット」「メリット」「学校の選ぶときのポイント」を徹底解説します!
通信制大学を検討中の方はぜひご覧いただき、デメリットも考慮したうえで学校を探してみてください。
4つのデメリット
通信制大学でデメリットにはどんなことがあるのでしょうか。
ここではよく挙げられるデメリットを4つご紹介します。
デメリット① 卒業率が低い
安い学費で大卒資格を得られる通信制大学ですが、通学制の大学と比べ卒業率が低いというデメリットがあります。
卒業が難しい理由は「スケジュール管理」と「モチベーションの維持」の大変さにあります。
基本的に自宅での学習がメインの通信制大学ですが、学校や取りたい資格によってはスクーリングが発生します。
スクーリングは学校が指定する日時に会場へ向かう必要があり、これが社会人の方には特にデメリットとなってしまうのです。
中には、「スケジュール調整に失敗したことで単位が取れず、最短の年数で通信制大学を卒業できなかった」という方も。
土日や長期休暇中に開催されるとことが多いですが、場合によっては休暇を取る必要があったり、遠方の場合は交通費や宿泊日がかかったりします。
スクーリングをデメリットにしないためには、無理なく通える通信制大学を選ぶのがおすすめです。パンフレットやホームページでカリキュラムやシラバスをご確認ください。
やる気の維持については、友人を作ったり学習サポートが充実した通信制大学を選んだりすると、デメリットを解消しやすくなるかもしれません。
デメリット② 質問に時間がかかる
通信制大学のデメリット2つ目は、質問の返答までに時間がかかることです。
通信課程での学習は、分からないことがあった時、メールか郵便で質問ができます。
しかし、通学制と違いその場で教授に質問ができるわけではないので、質問の答えが返ってくるまで時間がかかります。
分からないことがあるままやる気を維持して学習を進めるのは大変なこと。さらに質問の仕方や対応の丁寧さも学校ごとに違いがあります。
デメリットを抱えないためには質問形式や対応の丁寧さが自分に合っている通信制大学を選びましょう。
デメリット③ キャンパスライフはあまり期待できない
通信制大学はスクーリングを除き自主学習になるため、基本的に大学へ通学する必要がありません。
華々しいキャンパスライフを期待する方にはデメリットと言えるでしょう。
「普通の大学生のようなキャンパスライフを満喫したい!」という方は、スクーリングが充実の法政大学通信課程や、大学の施設が利用可能な通信大学を選べばデメリットを解消できそうです。
通信制大学には高校を卒業したばかりの人から、社会人、定年後学び直している人など様々な年代の人が在籍しています。
スクーリングでは様々な人と交流ができるので、スケージュール的に通学がデメリットにならない場合は、受講すると人脈が広がること間違いなしです。
デメリット④ 学歴が正しく評価されない場合がある
法律上、通信制大学を卒業すれば一般の大学と同様に大卒資格を得られます。
しかし、中には就職の際に苦労した方がいるのも事実。通信制の認知度はまだ低いことから、「通信制大学は学歴にならない」と考えている一部の企業があるというデメリットも。
とはいえ、通信制大学の卒業は、明らかに通学制の大学の卒業よりも大変で難しいです。
通信制大学で学ぶことを選んだ理由や、卒業のために努力したことを自分の言葉で相手に説明できれば、きっとデメリットをメリットに変えられます!
それでも学歴が気になる方は、慶應義塾大学や早稲田大学などの有名大学の通信課程や、就職率の良い通信制大学を卒業すれば就職の際も安心できるかもしれません。
通信制大学で学ぶメリット5つ
デメリットがある通信制大学ですが、メリットもたくさんあります。
ここでは、デメリット踏まえても余りある、通信制大学のメリットを5つ紹介します。
メリット① 安い学費で専門的な学習が可能
通信制大学に通う一番のメリットは学費です。通常の4年制大学と比べ、圧倒的に学費が安いという特徴があります。
大学施設の利用料がかからないため、リーズナブルな学費が実現しています。
有名大学や通学制の大学と授業を掛け持ちする教授から学ぶ機会があり、学費が安くても専門的な学びを得られるのが、通信制大学の特徴となっています。
メリット② 入学が簡単
通学制の大学は筆記の入試を受験する必要があるのに対し、通信制大学は通常書類選考のみで入学が可能です。
中には入学を希望する学部にまつわる論文や試験、面接試験などがある通信制大学もあるようですが、どれも通学制と比べれば難易度は低く簡単に入学できます。
余程支離滅裂な文章や志望動機でない限り入学は許可されるようですが、稀に不合格になる場合もあるようです…。
メリット③ 大卒資格(学士)や就職に役立つ資格・免許の取得が可能
通信制大学を卒業すると、通学制の大学と同じ大卒資格(学士)を得ることができます。就活も大卒扱いで受けることが可能になります。
さらに、通信制大学では様々な資格や教員免許が取得できるのもうれしいポイント。仕事でつかえるスキルを身に着けることができるんです。
メリット④ 時間的・立地的な制約が少ない
通信制大学での学びは自主学習がメインとなるため好きな時間に好きな場所で勉強できます。
取りたい資格や行きたい通信制大学によっては指定された場所で対面授業を受けるスクーリングも発生しますが、基本的には全国から好きな大学へ在籍が可能です。
毎日通学する必要はないので、仕事と両立したい社会人でも安心して学習できます。
さらに、最近は一切通学が不要な通信制大学もあります。スクーリングがデメリットになってしまう場合には、東京通信大学やサイバー大学など、通学不要の通信制大学を探してみてください。
メリット⑤ 編入制度や在学の仕方が充実
既に学歴がある場合、通常の4年制大学は3年次編入のみであるのに対し、通信制大学は2年~4年次に編入が可能です。(大学中退の場合も2年以上在学していた場合は編入できる可能性が高いです!)
他にも、資格取得のために足りない単位だけを取得する科目履修生という在学の仕方もあり、通信制大学には目的に合わせて学べる最短ルートが用意されています。
選ぶ時のポイントは3つ
よく通信制大学の人気ランキングや、おすすめ一覧などがありますが、人により自分に合った通信制大学は異なります。
自分のスタイルにマッチしない通信制大学を選んだことで学習が負担になってしまっては、卒業が大変になってしまいますよね。
そこでこの項目では、自分にあった通信制大学を選ぶ3つのポイントをご紹介します!
1.学びたいことが学べるか
通信制大学のデメリットとして、やる気が維持が難しいことがありました。通信制大学での学習はスクーリング以外孤独で、サボるも頑張るも自分次第。
興味のない分野を学ぶと、やる気を維持できずそのまま中退…なんてことも。中退してしまえば、せっかく通信制大学に入っても意味ないですよね。
通信制大学では、福祉や心理学、法学、英語、芸術など、幅広い分野について学べます。自分の興味が維持できる通信制大学を選び、デメリットを解消しましょう!
2.行きたい通信制大学に自分に合った学習スタイルがあるか
通信制大学の学習形態はテキスト学習、メディア学習、スクーリングで成り立ち、これらを組み合わせて卒業を目指します。
スクーリングがデメリットになるなら授業も単位認定試験も一切通学不要の大学を選びましょう。
>>「通信制大学はスクーリングなしで卒業できる?!最適な通大をご紹介!」
逆に「自分一人で学習は不安」「友達が欲しい」など、人との交流のなさがデメリットになる方は、スクーリングが充実の通信制大学を探してみてください。
しかし指定会場が自宅から遠かったり、スクーリング授業や単位認定試験の開催日程が少ない場合は、交通費や学習スケジュールがデメリットになりかねないので要注意です。
>>「通信制大学のスクーリングを完全攻略! 開催地域や時期もご紹介」
3.大学のサポート体制
通信制大学ごとに学習のサポート体制は異なります。
誰かに学習や就職の相談をしたい場合はサポートが丁寧な通信制大学へ行けば、孤独さというデメリットを解消できます。
また、どこまでオンラインでできるのかも大切な要素。
レポート提出や質問の仕方1つ取っても通信制大学ごとにオンラインで完結するか、郵便で送る必要があるかは異なります。
自分に合ったやり方ができないとデメリットになっていしまうので、オンライン化の進行度合いも事前の確認がおすすめです。
ちなみに、サポート体制がしっかりしている通信制大学ほど、卒業率が高いそうです。
自分に合っているかが最も大切ですが、卒業率にデメリットを感じる場合はサポート体制がしっかりしている通信制大学を選ぶとよいかもしれません。
自分の目標や性格に合わせた環境で学ぼう!
通信制大学は簡単に入学が可能で、働きながら安い学費で大卒資格や役立つ資格も取得できるなど、メリットが盛りだくさん。
卒業率の低さや就職への不安、キャンパスライフに期待できないなどのデメリットもありますが、学校の選び方やアプローチの仕方でメリットへ変えられるはずです。
自分の感じるデメリットを解消し、無理なく通えそうな通信制大学を探してみてくださいね!