一般的に通学制の大学には入学難易度の参考となる偏差値があります(※偏差値…全体のなかでの位置を示す値。偏差値50を中心にして、そこからどれくらい上位、あるいは下位に偏っているかを示す数値。)。通信制大学では、基本的に入学難易度を示す偏差値はありません。多くの通信制大学では、書類選考によって入学できるかどうかが決まる為です。希望したのに入学できないということはほとんどありません。
一方で、通信制大学は独習が基本となることなどが影響し、卒業が難しくなっています。卒業難易度は多くの場合、その大学の通学制に比例する場合が多いようです。例えば、通学制大学の中でも入学難易度が高いとされる慶應義塾大学の通信制は、同じように卒業難易度が高いようです。
大学別の卒業率などは各大学のHPなどを調べれば見つけることができます。全体の卒業率は約15%前後と言われています。編入制度等を利用しない場合、卒業まで4年間の長丁場になるため、途中で諦めてしまう方や単位数を満たせず、より長期間学ぶ必要の出る方が少なくないようです。通信制大学に通う方の多くは、すでに社会人として会社勤めをしているサラリーマンの方や、主婦の方などです。4年間のうちに、様々な理由で学習の継続が難しくなるようです。
ただ、本当に学ぶ意欲のある方にとって、卒業率はそこまで気にするべきポイントではありません。独習が基本となる通信制大学では、「学べる分野に興味を持っているかどうか、卒業までめざし続けられる目標があるかどうか、そのために自律して学習を継続することができるかどうか」の方が重要です。
通信制大学で学びたいがやはり卒業率が気になるという方も当然中にはいらっしゃいます。そのような方は、卒業率が高い通信制大学の特徴を押さえ、それを踏まえて学校探しをすることがおすすめです。
しかし、入学が容易である一方、通信制大学での学習は自己管理能力が求められるため、卒業することが必ずしも簡単ではありません。そのため、卒業率が高い通信制大学は、学生をしっかりサポートする体制が整っていることが多いです。例えば、定期的なカウンセリングや学習進捗のフィードバックを行うことで、学生が挫折しないように手助けする取り組みが見られます。
さらに、オンラインでの講義や教材の提供が充実していることも、卒業率に大きく影響します。これにより、学生は自分のペースで学習を進めることができ、仕事や家庭と両立しながら効率的に学ぶことが可能になります。特に、インタラクティブな学習ツールやコミュニティフォーラムを活用することで、他の学生や講師との交流を深め、学習意欲を高めることができます。
また、カリキュラムが柔軟で、学生のニーズに合わせた学びが提供されていることも重要です。例えば、専門性の高いコースや資格取得を目指すプログラムが用意されている通信制大学は、学生のキャリアアップに直結するため、卒業意欲を高める要因となります。さらに、社会人や子育て中の学生に配慮したスケジュールやサポートがあると、学業継続のハードルが下がり、卒業率の向上に寄与します。
卒業率の高い通信制大学の特徴
1、学習をサポートする体制がしっかりしている。
例えば、イーラーニングシステムがしっかりしている、電話やメールなどで学習内容や学習方法の相談ができる、担任がいる、など。独学に苦手意識のある方は特にこの点は気にされたほうが良いでしょう。
2、通学制の難易度が自分の力と比較して高すぎない。
前述したとおり、通学制の大学の入学難易度と、通信制の大学の卒業難易度は比例する場合が多いです。そのためA大学の通信制を卒業したい方にとって、A大学の通学制に入学して充分やっていけるかどうか、は一つの有効な指標になり得ます。
3、履修方法や、履修できる科目のバリエーションが豊富。
通信制大学での学習はテキストを用いた独習が基本となりますが、スクーリングと呼ばれる面接授業やインターネットを介した双方向型のメディア授業、何度も繰り返し見ることのできる映像授業などを積極的に行っている学校もあります。自分が最も学びやすい授業形態を選べることが良いでしょう。
同時に、より興味を持てる、よりやる気を持って取り組める科目を選ぶ事も重要です。そのため、受けられる授業のバリエーションの豊富さもチェックしてみてください。
4、スクーリング(面接授業)の回数、通いやすい日程や立地かどうか。
スクーリングとは直接学校に赴き、そこで先生から生の授業を受けたり、実習授業に参加したりすることです。独習よりもやる気が出るという方も少なくないですが、一方でこれが負担となって卒業を断念する方もいらっしゃいます。例えば、スクーリングが平日にしか開講されず仕事があるからいけないという場合や、遠すぎるために通うのが大変という場合です。卒業するためには、最低何回通学する必要があるのか、また日程はいつか(土日祝日だけでなく平日も行く必要があるのか)、アクセスは良いか、等は是非チェックすると良いでしょう。
卒業率の高い通信制大学
最後に、より具体的に卒業率の高い学校をご紹介いたします。通う通信制大学を決める際の参考にして頂ければ嬉しく思います。
【人間総合科学大学】
○概要:日本で唯一、「心身健康科学」の博士・修士の学位を授与する教育機関。
○卒業率:67%
○卒業率が高いと思われる特長:
1、面接授業(スクーリング)科目は基本的にインターネットで受講可能。
2、わかりやすいオリジナル教科書を利用。
3、学生一人ひとりの学修をフォローする担任教員が付く。
詳細情報:http://naruniha.com/school-info/data/354
資料請求:https://naruniha.com/request/type/1/data/354
【産業能率大学】
○概要:世の中で実際に役に立つ能力を育成する実学教育を根幹とする学校。
○卒業率:65.7%(※入学者の8割以上を占める3年次編入学者の最短学習期間2年間での卒業率)
○卒業率が高いと思われる特長:
1、「面白い」「仕事で役に立つ」「受講しやすい」と評判のスクーリング。
2、自分の都合のよい会場で希望する科目を受験できる科目修得試験。
詳細情報:http://naruniha.com/school-info/data/586
資料請求:https://naruniha.com/request/type/1/data/586
【サイバー大学】
○概要:文部科学省から認可を受けた日本で初めて、通学不要で大卒資格が取得できるインターネット大学。
○卒業率:78.4%
○卒業率が高いと思われる特長:
1、通学不要。
2、いつでもどこでも受講可能。
詳細情報:http://naruniha.com/school-info/data/962
資料請求:https://naruniha.com/request/type/1/data/962