通信制高校とは

■通信制高校と他の高校の違い

高校に進学し大学合格や就職を目指す方にとって、普通高校以外にも通信制高校や定時制高校といった選択肢もあります。
普通高校は、昼間通学で3年間通うことにより高校卒業資格を得ることができ、大学受験か就職を選ぶことになります。
定時制高校は、夜間通学になるため普通高校に比べて1日の授業時間が少ないことから、3年間で卒業するカリキュラム以外にも、4年で卒業するカリキュラムが存在します。
通信制高校は、通学の必要がなく、基本的には自宅で教科書・問題集を開きながら映像・DVD・インターネット授業を受けることになります。
通信制高校は、さまざまな形態の高等学校の中でも、時間的・場所的な制約がないもっとも自由な形態の高校であるため、経済的な事情で通学が難しい方であっても仕事と両立することが可能です。

■通信制高校のメリット・デメリット

通信制高校には、普通高校と形態が大きく異なっているため、さまざまなメリット・デメリットが存在します。
通信制高校のメリットとしては、通学から解放されるため基本的には自分の好きな時間に授業を受けることができる点にあります。
通信制高校とは、主に自宅で学習することや学校が設置する学習センターで学ぶことができ、事前に収録された授業を閲覧することになるため授業時間に縛られないことから、仕事やアルバイトとのスケジュール調整を自由に組むことができます。
また、普通高校のように同級生と机を並べて授業を受けることもないため、勉強に集中できる環境で学ぶことができる点も大きなメリットになります。
通信制高校のデメリットは、普通高校で楽しみな学園祭・文化祭を筆頭とした学校行事がほとんどない点にあります。
高校は、勉強するだけでなくクラブ活動や学校行事を通じて社会に出る前の基礎を構築する場でもありますが、通信制高校では、基本的に勉強集中型となりがちなので、こうした楽しみが少ないことがデメリットとなります。

通信制高校

■通信制高校のシステム

通信制高校とは、学習内容やカリキュラムといった高校卒業レベルの学力を身につけるための基本的な指導要領は普通高校と同じですが、自宅中心の学習スタイルによって単位を取得し卒業要件を満たしていくことになります。
自宅では、DVDといった各種メディアやインターネットで配信される授業を受けつつ、教科書・問題集を解くことで学習していきます。
通信制高校といっても、全く通学しなくていい訳ではなく、定期的にスクーリングと呼ばれる面接指導を受講する必要があります。
スクーリングや添削を受けることで普通高校と同等のサポート・相談を行うことができます。
学習が進んだら、実施される単位認定試験を受けることで卒業要件として必要な単位数を獲得していきます。
なお、通信制高校の卒業要件とは、3年以上の在学と、74単位以上の必要単位数を取得することで卒業が認定されます。
通信制高校を卒業することで、普通高校と同様、高卒資格を得ることができ大学入試試験を受験することが可能となります。

 

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