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通信制大学で、仕事・家事・育児と両立した学習を進める!

最近、通信制大学に関する記事などが目に留まるようになってきました。
でもよくよく考えてみると、通信制大学っていったいどんな所なのか?詳しくは知らないこともあるように思います。ここでは、そんな通信制大学についてまとめてみました。

大学通信教育とは

昭和22年に学校教育法によって大学通信教育が制度化されました。その後、正規の大学教育課程として昭和25年に認可(文部省認可通信教育)されました。学びたい方たちのご要望とともに60年以上にわたって実施されてきました。平成11年4月には大学院でも修士課程の通信教育が始まり、さらに博士課程においても平成15年4月に開設されました。社会人が仕事や家事、育児と両立しながら学習できる通信制大学は、誰でも、どこでも、いつでも、何でも学習できる希有な教育機関として、これからその発展がますます期待されています。
現在、多くの大学や大学院、短期大学が通信教育(通信制大学)を実施しており、全国でおよそ25万人がそれぞれの目的に合わせて学習を進めています。

大学通信教育は、「知りたい」「学びたい」「専門的な分野を極めたい」など向学心を持ってはいるものの、地理的、時間的、立場的な制約があって、学習の機会を得難い方たちの期待に応える正規の大学教育課程です。社会人の再学習や生涯学習のステージとして、制度化され大きく門戸が開かれた高等教育機関なのです。

通信制大学の学習方法の特徴

通信制大学の学習方法は、文部科学省令による大学通信教育設置基準によって、以下の4つが規定されています。

①印刷教材等による授業
②放送授業
③面接授業
④メディアを利用して行う授業

①の、印刷教材等による授業は大学通信教育の中心的な学習方法で、大学から送付または指定された教材を個人的に学習し、各通信制大学より与えられた課題に合わせて学習成果をリポートとして提出し添削指導と評価を受けます。
さらに、こうした印刷教材による授業だけでは十分でない科目や学習内容もあるので、、③の面接授業(スクーリング)や④の放送授業(主に放送大学が実施)といった方法で常に学習効果を補完しています。
また、④のメディアを利用して行う授業は、インターネットやテレビ会議式の遠隔授業の形態で、非常に柔軟性に富む形式とも言えるでしょう。
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通信制大学の授業方法

①印刷教材等による授業

印刷した教材による自習用として、与えられた課題の学習成果を報告、提出して、これに添削指導を受けて学習を次々と進めていきます。学習を終えた科目は試験を受けて、合格することで単位を取得できます。
通信制大学で学習を進めて卒業までは、約4分の3がこの印刷した教材と報告による方法で行われます。

②放送授業

放送(ラジオやテレビ)を利用する授業方法です。すぐに放送大学を想像される方もいらっしゃると思いますが、その放送大学では、テレビとラジオを活用して通信教育を実施しており、また私立大学でも放送授業を実施している大学もあります。
また、放送大学の単位互換制度を上手く利用して、放送大学の授業科目(放送授業)を履修して修得した単位をその大学の単位として認定している他の大学や短期大学もあります。この仕組みを活用する場合、最大10単位(短期大学では5単位)までが面接授業によって修得した単位として認められています。

③面接授業(スクーリング)

印刷した教材による授業や放送授業だけでは通信制大学に望まれている全ての教育を受けるには不十分であるため、一定の時期に特定の場所に集合して講師との直接の対面して授業を行う面接授業が実施されます。

卒業するためには、大学で30単位以上、短期大学で15単位以上をスクーリング(面接授業)で履修する必要があります(編(再・転)入学の場合は軽減されます)。これは、卒業に必要な単位の約4分の1に当り、非常に重要な学習方法と言えます。
スクーリングは、特に、日々の業務や家事、育児に忙しい社会人にとっては、できるだけ少ないほうが良いと思われますが、高い水準の学習内容とその成果を安定的に維持するために大切な学習方法だとされています。各大学や短期大学によって、いろいろな実施期間、実施方法がありますので、自分が参加・出席しやすい方法でスクーリングを実施している各通信制大学や短期大学を選ぶことが、夢につながる大学卒業への近道といえるでしょう。

④メディアを利用して行う授業

現在、IT(情報通信技術)の急速な発達によって「メディアを利用して行う授業」としてテレビ会議方式の遠隔授業やインターネット等を活用した授業を実現している各通信制大学があります。こうしたメディアを活用して実施する授業で取得した単位は、スクーリングで取得した単位として取り扱うことができます。
また、専攻する科目によってはPCやスマートフォン、タブレットなどのITデバイスを通して、リポートの受付け、単位修得試験(科目試験)を行っている通信制大学もあります。

以上、4つの授業形態に、さらに学習指導(教育・学習上の指導)が実施されて、時間的、地理的制約の多い社会人に配慮した、とても学びやすい環境を提供しています。

各通信制大学の学習方法やその魅力、伝わったでしょうか?
各通信制大学ではその特徴やこだわりにあわせた多彩な教育カリキュラムを実施しています。
仕事、家事、育児と両立しながら専門性の高い学習を進めたい社会人にとって、より良くマッチングする通信制大学の教育カリキュラムを見つけるためにも、まずは資料を取り寄せて、各通信制大学の特色をよく見比べてみてはいかがでしょうか?

 

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