通信制高校の教員募集について

通信制高校の教員募集について

■通信制高校の教員って?

通信制高校の教員を目指して教員募集の求人を探している方も少なくありません。
通信制高校は、全日制の普通高校や定時制高校と同様、卒業することで高校卒業の認定を受けることができるため、普通高校の教員と同様の教える技術や生徒のサポートが出来る人材でなければなりません。
授業を担当する科目も、国語・数学・社会・理科・英語の基礎科目を習得した専門の教員であり、科目ごとに教員募集されていることが通常です。
通信制高校というと、学校に通学せず通信教育を中心に授業を受けるため教員の数は最低限で済みそうなイメージがありますが、スクーリング制度によって一定の出席日数を満たす必要があるため、通学して授業を受けることも多々あります。
通信制高校は、単位制をとっているところが大多数であり、スクーリングの出席日数と単位認定試験に合格することで卒業要件を満たしていくことになります。
普通高校の教員募集と同様、教員免許の資格を持っておく必要があるため、通信制高校の教員として働くためのプロセスとしては普通高校や定時制高校の教員として働くプロセスと同様になります。

通信制高校の教員は、生徒一人ひとりのペースに合わせた指導が求められます。生徒は様々な背景を持ち、働きながら学ぶ生徒や、特別なサポートを必要とする生徒も存在します。そのため、通信制の教員には柔軟性と共感力が重要です。生徒が自宅で学習を進める際には、オンラインプラットフォームを活用した授業や、定期的な課題の提出が求められます。教員はこれらの学習進捗を細かくチェックし、必要に応じてフィードバックを行うことで、生徒の理解度を高めていきます。
また、通信制高校では、直接教室で授業を行う機会が少ないため、メールやオンライン会議ツールを通じたコミュニケーション能力も重要です。生徒との信頼関係を築くことで、学習に対する意欲を引き出し、学びのモチベーションを維持することが可能になります。教員は、学習面だけでなく、進路相談や精神的なサポートも担うことが多く、総合的な支援が求められます。
このように、通信制高校の教員は、通常の教員よりも広範なスキルセットが必要とされる一方で、生徒の成長を間近でサポートできるやりがいのある職種です。柔軟な働き方を希望する教員志望者にとって、魅力的な選択肢となり得るでしょう。
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■通信制高校の教員になるためには

通信制高校は、公立の通信制高校と私立の通信制高校の二種類が存在しており、いずれの学校も教員免許が必要です。
公立の通信制高校は教育公務員として、他の公立高校の教員募集と同様の採用試験を受ける必要があります。
文部科学省が実施している公立学校教員採用選考試験であり、通信制高校の教員として配属されても他の普通高校や定時制高校と同様の職務内容・給与体系となっています。
教員免許を取得し公立学校教員採用選考試験に合格すれば晴れて公立高校の教員として働くこととなりますが、あくまで配属先は自分で決めることができないため、通信制高校に配属されるとは限りません。
私立の通信制高校は、教員免許取得後、学校ごとに実施される教員募集の試験に合格することで採用に至ります。
私立の学校の場合、公立のように配属先が決められるわけではなく、一般企業に就職することと同様、学校ごとに採用が決まることから一度採用されれば異動や転属などはありません。
通信制高校の教員になりたい方は、私立の通信制高校の教員募集に応募する方が勤務先を自分で選ぶことができるメリットがあります。
さらに、通信制高校の教員はオンライン授業の運営や、デジタル教材の作成・管理といったITスキルも求められることがあります。これにより、学生が自宅や好きな場所で効果的に学習できる環境を提供することが可能になります。
通信制高校の教員は、一般的な教員とは異なるチャレンジを抱えていますが、その分、多様な学生の成長を支援することで得られるやりがいも大きいです。これから通信制高校の教員を目指す方は、教育に対する情熱とともに、柔軟な対応力やITスキルを磨くことが求められるでしょう。これらのスキルと心構えを持って、学生の個性やニーズに応じた教育を提供できる教員を目指しましょう。

(参考)公立高校教員の年収・給与

平均年収 平均給与(月額) ボーナス 平均年齢 労働時間(月)
777万円 47万円 212万円 44歳 160時間

 

■普通高校の教員とどう違うの?

通信制高校の教員として働く上で知っておきたいポイントがいくつかあります。
通信制高校で教える授業内容は、普通高校と同様であり、何か専門的な内容を教える訳ではないため別段特殊な勉強をする必要はありません。
気をつけておきたいポイントとしては、授業を受ける生徒のことをより深く理解しなければならない洞察力が重要です。
普通高校と比べ、生徒と接する時間はどうしても少なくなってしまいます。
通信制高校に通う生徒は、普通高校を中退した子や中卒で社会を経験した子など、普通高校に通学する多数の子どもとは異なった環境で育つ子どもが多いです。
10代半ばから後半にかけて思春期の時期にも重なるため、メンタルケアやサポートがより重要視されます。
しかし、仕事のやりがいとしては、普通高校の教員よりも異なった困難さがあるため、高い使命感をもって働いている教員の方も多くいらっしゃいます。
通信制高校の教員として働くことに興味がある方は、教員募集情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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