時間や場所の制限なく、好きな時に好きな場所で学べる通信制大学。
働きながら再進学を検討している社会人の方にとっては、非常に魅力的な進学先ですよね。
しかし、通信制大学が気になっている方の中には、出願時期や入学の流れが分からず不安な方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな通信制大学の「入学資格と入試について」「出願時期と期間」「出願の流れと必用書類」「出願時期が来る前にチェックすべきポイント」をご紹介します!
通信制大学の出願時期や入学の流れが知りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
通信制大学とは
社会人の再進学先として人気の通信制大学。まずは、通信制大学の特徴をご紹介します!
既にご存知の方は「通信制大学の入試と入学資格」からお読みください。
通信制大学とは、テキストやメディアを使用した自習と年数回のスクーリングを組み合わせて卒業を目指す正規の大学教育課程です。人件費や施設利用料がかからないことで、学費が安いのが大きな利点です。卒業すると通学制の大学と同じ学士の学位を取得できるので、大卒が条件の求人への応募や大学院への進学も可能になります。
学べる分野は文学・語学や経済・経営などから情報IT、福祉、心理学(人間科学)など様々。教員免許をはじめとした色々な資格取得も目指せるのもうれしいポイントです。(ただし、医療系の資格など、実習が発生するものに関しては通信制大学では取得できない場合もあります。)
また、通信制大学は通信課程のみの大学もあれば、通学制の大学の通信課程がある場合も。慶應義塾大学や日本大学・法政大学など、受験しようとすると難易度の高い大学も通信制大学なら書類審査のみで入学可能です。
ただし、通学制の大学と比べ卒業率は低いという特徴も。学習もスケジュール管理も自分で行わなければならないことから、モチベーションの維持が難しいこと等が原因と考えられます。
入学のタイミングは春入学と、通信制大学によっては秋入学が可能な場合も。入学時期の回数に合わせて出願時期も長めに設定されています。
通信制大学の入試と入学資格
大学進学といえば、難しい入試をイメージする方が多いですが、実は通信制大学には入試はなく、書類選考のみで入学が可能です。
ただ、慶応義塾大学など、一部の大学については小論文を求められる場合もあります。しかし、小論文といっても志望動機や志望する分野に関する内容かつ、自宅でじっくりと時間をかけて推敲できるので、心配しなくても大丈夫でしょう。
通学制の大学のようなふるいにかける試験ではないため、書類に不備がなければ不合格になることもありません。ただ、稀に面接が実施される場合があるほか、不備があると日中に通信制大学から連絡が来る場合があるので合否の発表まではしっかり連絡をチェックしておく必要があります。
また、通信制大学は以下の受験資格を満たせば誰でも出願が可能です。
- 高校を卒業している人
- 高卒認定試験に合格している人
さらに、2年制以上の専門学校や短大を卒業している人や、大学を卒業している人、大学に2年以上在籍し一定数以上の単位を修得している人など、既に高卒以上の学歴を持っている人に関しては、3年次以降への編入や転入学が可能な場合も。
既に修得している単位を認定してもらえる可能性が高いので、通信制大学に確認してみましょう。
このように、通信制大学は入学までの難易度が低く、学びたい人に対して門戸が開かれています。
しかし、定められた出願時期に出願が間に合わないと不合格になってしまうので注意しなければなりません。
出願時期は?
出願時期にきちんと出願できれば、基本的には合格が可能な通信制大学。
春と秋で二回の出願時期を用意している通信制大学もありますが、出願時期を逃してしまうと志望校によっては翌年まで入学を待たなければなりませんので、しっかりと最新の情報を追う必要があります。
この項目では、通信制大学の出願時期についてご紹介します。出願時期をもうご存知の方は、「出願の流れと出願書類」へお進みください!
春入学の通信制大学の出願時期は開始が2月ごろから締め切りが4月の下旬までと、通学制の大学などと比較し長めに出願期間が設定されています。
また、先述の通り通信制大学によっては秋入学が可能な場合も。秋入学が可能な場合の出願時期は8月頃~10月末くらいまで受け付けている場合が多いです。ただ、学校ごとにばらつきがあるので、きちんとHPや資料を確認しましょう。
4月入学の場合も4月末まで願書の提出を受付ていたりと、出願時期が長めに設けられている通信制大学ですが、早めの行動がおすすめです。
提出書類の中にはすぐに用意できないものもあり、ぎりぎりだと間に合わなくなってしまう場合も…。さらに、通信制大学は合格したらすぐに履修登録をして学習をスタートすることになるので、出願時期が来たらすぐに出願するのがおすすめです。
入学許可が下りるまでに時間がかかると、学習のスタートが遅れてしまうこともありますから、出願時期が発表されたらできるだけ早く書類を準備しましょう。
また、4月入学・10月入学で2回出願時期がある通信制大学の場合も学習期間や学費に差はない場合が多いので、思い立ったときの行動でOKです。
出願の流れと出願書類
通信制大学へ入学したい人にとって、出願の流れは非常に気になるポイントですよね。この項目では、「出願時期が来る前にすべきこと」「出願から入学までの流れ」ついて解説します!
出願時期が来る前にすべきこと
まず、志望校を確定させ資料と願書を取り寄せたら、手続きに必要な出願書類をチェックします。チェックした後は、出願時期が来るまでにその書類を準備するだけ!
出願書類はきんと志望校ごとに確認するのがおすすめですが、よく求められる提出書類は以下の通りです。
- 入学志願書
- 最終学歴の卒業証明書など
- 顔写真
- 住民票または戸籍抄本
一部の通信制大学では、上記に加え健康診断書や志願理由書、さらには小論文の課題などの提出を求められる場合も。
また、出願書類の提出と同時に入学金や学費などの納入も求められるので注意しましょう。
中には発行や取得に時間がかかるものもありますので、出願時期の1カ月ぐらい前から動き始めるのが安心です。
出願時期が来たら出願!
出願時期が来たら、揃えた書類を提出します。提出方法は郵送のところもあれば、WEBで出願が可能なところも。
郵送の場合、締め切り日付の消印が有効なのか、それとも締切日に必着なのかによっていつまでに提出すればよいのかが異なります。また、簡易書留での発送など、発送方法の指定にも注意が必要です。
いずれにせよ、早めに動いていれば何かトラブルがあっても余裕を持って対応できますので、「出願時期になったらすぐ出す!」ぐらいの勢いで準備しておくのがおすすめです。
出願後から入学までの流れ
出願後は、いわゆる入学試験の受験などの必要はないため、入学許可が下りるのを待つだけ。合否の結果が送られてくる日が決まっているので、ひたすら待ちましょう。ただ、書類に不備があった場合には通信制大学から連絡が来るので、日中はこまめに連絡のチェックをしておくのがおすすめです。
入学許可が下りた後は、履修登録を行い、教材が送られた時点で通信制大学の学生としての学びがスタートします!
出願する前にチェックすべきこと
ご紹介したように、通信制大学の出願期間は長めに設定されていますが、余裕を持って願書を提出するのがおすすめです。
では、出願時期を迎えた時、スムーズに出願できるよう注意しておくべきことはなんでしょうか?
最後に、通信制大学に出願する前にチェックすべきことをご紹介します。
通信制大学に学びたい学部や授業があるか
出願時期が来る前に注意すべき点1つ目は、「通信制大学で学びたいことが学べるか」です。
通信制大学は、通学制の大学と比べ入試の難易度は低いものの、卒業率は低く卒業までの難易度は高いことでも知られいます。卒業率が思わしくない原因は、学習からスケジュール管理までをすべて自分で行う必要があること。
通信制大学での学びのモチベーションを保つには、学びたいことを学べるかどうかは非常に大切といえるでしょう。
志望する通信制大学が学びやすい環境かも要チェック
出願時期が来る前に注意すべき点2つ目は、「通信制大学の学習環境」です。
通信制大学のスクーリング地域の行きやすさはもちろん、レポートの提出や単位修得試験などがどの程度オンラインで可能かなどをチェックしましょう。
同様に、出願もオンラインでできるところと郵送のところがあります。
学ぶ環境が自分に合っているかも重要な要素ですから、きっちり出願前にチェックするのがおすすめです。
編入制度を利用したい人は詳細も出願時期が来る前に確認
通信制大学の出願時期にチェックすべきこと3つ目は、「編入制度などの詳細」。
編入制度はすでに専門学校や大学卒業の学歴や、一定期間以上在籍し単位を修得した後退学した人が、在籍期間を短縮し卒業を目指せる制度です。
編入制度を利用する場合、過去に取得し単位が認定されるかを事前に通信制大学へ確認するのがオススメ。というのも、通信制大学ごとに単位の認定方法や基準は異なります。出願時期が来る前に気になる大学へそれぞれ確認しておくと、学校選択にも役立つでしょう。
その他、分からないことは通信制大学へ問い合わせてみよう
初めて通信制大学で学ぶ場合、不安に感じることや分からないことは多くあると思います。そんな時は、ためらわずに通信制大学に問い合わせてみましょう。入学相談の担当の課がある場合がほとんどですので、案内してもらえるはずです。
また、年に2回全国で行われる合同説明会や、各通信制大学のオンラインオープンキャンパス・説明会などに参加してみるのもおすすめですよ!
出願期間が長いとはいえ、出願時期が来てから慌てて志望校を確定したり、問い合わせをしていると出遅れてしまいます。しっかり出願時期が来る前に必要な情報をそろえて志望校を確定し、出願時期と同時に願書を出せるように準備しましょう!
まとめ:出願時期になったら早めに願書を提出しよう!
再進学を目指す社会人から人気の進路である通信制大学。
通学制の大学と比べ卒業率は低いものの受験のハードルが低く、学費を抑えて大卒や様々な資格取得を目指せます。
通信制大学の出願期間は長いものの、早く合格許可が下りれば早くから勉強を開始できるため、出願時期が来たらすぐの出願がおすすめです!