高校より先の進路は人生に大きな影響があるため、「なかなか決まらない」という方も多いですよね。
自分がしたいことや興味があることが明確にならないまま、どうしていいか分からない状況はとても辛いのではないでしょうか。
そこで今回は、「高校卒業後の主な進路」や「考えられる決まらない原因」「進路を決める時の考え方」「決まらない時にすべきこと」を分かりやすく解説します!
進路が決まらないことを悩んでいる高校生や親御さんは、参考にしてみてくださいね。
進路が決まらないのは珍しいことではない
周囲が進路を決めていく中で自分だけ進路が決まらないと、焦ってしまったり、自分を責めてしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし冒頭でも触れた通り、進路が決まらないという悩みを抱えている人は多くいます。
将来に関することですから、悩んでしまうのはそれだけ真剣に将来を考えている証拠。ですから、決まらないことで必要以上に落ち込んでしまう必要はありません。
時間は有限ではありますが、しっかりと自分が納得できる選択ができるよう、時間をかけて進路活動へ向き合っていきましょう!
また、お子さんの進路が決まらず悩んでいる親御さんも、焦っていると思います。ですが、あまり口を出しすぎてしまうと、お子さんがやる気をなくしてしまうケースもありますので、あくまでもサポートに徹して寄り添ってあげるのがおすすめです。
高校卒業後の主な選択肢
進学と就職どちらがいいのかや、進学する場合の校種がいっぱいあって分からないというケースもありますよね。
既に知っていることも多いかもしれませんが、まずは高校卒業後のざっくりとした選択肢と、それぞれのメリット・デメリットについて解説します!
不要な場合は「なかなか決められない原因は?」から読み進めてくださいね!
①大学
高校生の卒業後の進路として最も多いのが大学への進学です。
高校までは文理選択ごとに多少の選択科目はあるものの、基本的にみんなで同じ内容の科目を勉強してきましたよね。
しかし、大学は学部・学科に分かれているので、一般教養科目だけでなく自分の興味のある事に特化して学ぶことができます。高校までのように決まった時間割もなく、必修科目以外は自分で好きなように履修登録をします。
講義の時間以外は自由な時間が多く、サークル活動やアルバイトなど勉強以外の学生生活をエンジョイできるのも多いなメリットといえるでしょう。
また、学部ごとに学ぶ内容は違うものの、自分が興味を持った職業以外への就職もしやすく、将来の選択の幅が広い選択肢でもあります。
進路選択でざっくりと学ぶ方向性は決めたけど、職業までは絞れなかったという場合には、大学への進学がおすすめです。
ただし、学費が高かったり、自身の学ぶ姿勢次第では学生生活を棒に振ってしまう可能性があるといったデメリットもあります。
進路が決まらないからと目標がないまま進学するのではなく、大学の4年間の間で将来やりたいことを探す!という意思を持って進学するのがおすすめです。
また高校は不登校で、大学に行きたいけど通学できるか不安…という方は通信制大学という選択肢も。
通信制大学は自習がメインのため、好きな時間に自宅で勉強が可能です。しかし、学習の進行やスケジュールの管理、やる気の維持をすべて自分で行う必要があるので、通信制大学の場合は何か明確な目標を持った進学がおすすめです。
②短大
卒業後の進路に短大を選ぶ人もいます。
通常の大学が4年制であるのに対し、短大は2年~3年で卒業するので、早く社会に出られること・学費を抑えられることがメリットとなります。
卒業後すぐ就職できるのはもちろん、短大を卒業すれば大学への編入も可能。同じ系列の大学がある場合、中には編入コースがある短大も。
2年制の短大の場合、卒業に必要な単位数は4年制の大学の約半分ではあるものの、就職活動の影響もあり大学より忙しくなるので注意しましょう。
③専門学校
大学・短大と共に高校生から人気の進路が専門学校。
ひとつの分野に特化して知識・技術を学び、その道のプロを目指す養成校です。様々な分野の学校があり、就職時に役立つ資格も取得できます。
メリットは、業界と太いパイプがあり、就職支援が手厚いことや、資格取得に向けたサポートも充実していることが挙げられます。
専門分野に特化した学校ではあるものの、入学時はほとんどの人が初心者なので、基礎から丁寧に教えてもらえるのもうれしいポイントになっています。
ただし、大学で4年かけて学ぶ内容を、専門学校は分野を絞って2年間で学びます。高校までのように決められた時間割に沿って行動する必要もあるなど、忙しい学生生活になることは理解したうえで入学しましょう。
④就職
進学以外にも就職という選択肢があります。
進路が決まらない人の中には、進学か就職でそもそも悩んでいるという方も一定数いらっしゃるでしょう。
特に学びたいことがない方や、経済的な事情で早く働きたい方は就職という選択肢も良いかもしれません。一度社会に出たうえで、必要に応じてためたお金で再進学をする方も一定数います。
就職の利点は、学費がかからないことや、早くから社会に出られることが挙げられます。
特に技術職に関しては、早くから現場に出ることによって将来出世できる可能性も高いでしょう。
しかし、高卒での就職の場合、求人数が限られていたり、大卒・短大卒・専門学校卒と比べ待遇が悪く障害年収が低い傾向にあるなどのデメリットも。
勉強が苦痛でないのであれば、可能なら専門学校でスキルを付けてからの就職や、大学で学びながら将来の方向性を考えてみても良いでしょう。
なかなか決められない原因は?
一言で進路が決まらないといっても、躓いている原因は人それぞれです。
この項目では、考えられる進路が決まらない原因をご紹介します!
どの段階で悩んでしまっているのかをチェックしてみてくださいね。
①将来の夢ややりたいことがないから進路が決まらない
進路が決まらない理由の中でも特に多い原因は「将来の夢ややりたいことがない」 です。
大人でも自分の進路について迷うことがあるのに、高校生の段階でやりたいことを探すのは非常に難しいですよね。なので、夢ややりたいことが現時点でなくても焦る必要はありません。
また、夢ややりたいことと考えるとハードルが高く感じると思いますが、興味があることや趣味、好きなものは何かしらある人がほとんどではないでしょうか。
夢ややりたいことが見つからず進路が決まらない場合には、まずは自分の「興味があること」「趣味」「好きなもの」を書き出してみましょう!
そこから何か興味のある学問や、挑戦したいことを見つけるヒントが得られるかもしれません。
②自分に向いているかどうかが分からない
逆に、夢ややりたいことはあるけれど、それが自分に向いているかが分からず進路を決められない人もいるのではないでしょうか。
自分の性格や性質が適しているか、狭き門だから叶うかどうか分からないなど、向いているか分からない理由は人によりさまざまでしょう。
しかし、やってみなければ成功する可能性は0%です。
なにより、やってみなければ自分がやっていけるかも判断できないはず。
昔は、一度入った会社で勤め上げるのが良いとされてきましたが、近年は就職後に進路を変更する方も多くいます。
勇気をもって踏み出せず進路が決まらないという方は、まずは調べたりやってみることで進路が定まってくる可能性が高いです。
③どうやって目指せばいいのかが分からない
自分に向いているかどうか分からず進路が決まらない人と同様に、なりたいことがあるけれど目指し方が分からず進路が決まらない人もいますよね。
高校から受験についての情報は得られても、特定の職業のなり方については教えてもらえず、進路が決まらないパターンも一定数あります。
なり方が分からず進路が決まらない人に必要なのは調査です。
何かを判断する時には情報が必要不可欠。進路が決まらない人ほど、しっかりと調べ、情報をもとに考えていくのがおすすめです。
このように、様々な進路が決まらない理由があります。
理由が明確になれば、進路が決まらない時どうすればいいのかも考えやすくなるでしょう。
次の項目では、具体的に進路をどう考えればいいのかを解説します!ぜひ、参考にしてみてくださいね。
進路決める時の考え方
進路が決まらない時は焦りや不安から、どういった手順で進路を決めればいいか分からなくなってしまいますよね。
ここでは、進路が決まらない場合の決め方を分かりやすくご紹介します!
①興味があることや好きなことから関連する学問や仕事考える
夢ややりたいことがなくて進路が決まらない時は、まず自分の興味のあることや趣味、好きなこと、勉強していて楽しい科目などを書き出してみましょう!
大学や専門学校などでは、高校までと違い分野を絞って学んでいきます。なので適当に決めて入学してしまうと、その分野を好きになれず勉強していて辛くなってしまうことも…。
なので、夢ややりたいことがなくて進路が決まらない方は、興味のあることや好きなことに関連したことが学べる進路へ進むのがおすすめ。
書き出してみることで客観的に自分を見つめられるほか、考えも整理されやすいくなるので、自分の好きなことと向き合いやすくなります。
もし、興味があることや好きなことが思いつかない!という場合には、家族やお友達に自分が何を好きそうかを聞いてみると、何か見えてくるかもしれません…!
また、現在高校1・2年生で、すでに進路について考えている人は、好きな科目が理系と文系どちらに多いかなどを参考にしてみるのも良いでしょう。
②実際に興味を持てそうな学問や仕事を深堀する
興味があることや好きなことを書き出せたら、どんな学問や仕事につながるかを調べてみてください。
「○○(好きな物) 学問」で検索したり、「○○(好きな物) 仕事」で検索すると、関連する学問や仕事が出てきます。種類を確認したら、それがどんな学問なのかや仕事なのかの詳細を確認してみましょう。
好きなことに関連する学問を深堀りすることで、進路が決まらないと悩んでいた人も、やってみてもいいかなと思える進路が見つかる可能性は高いです!
進路変更はしたくなった時にいくらでもできます。
一生の方向性と考えると進路が決まらなくなってしまうと思うので、今の自分が楽しく勉強できそうなことを考えてみてくださいね!
③深堀したら目指せる学校を探してみる
自分の興味が持てる学問や仕事が見つかった人や、やりたいことが自分に合っているか分からず進路が決まらない人・夢はあるけどなり方が分からなくて進路が決まらない人は、具体的に該当する学部や学校を探していきましょう!
学問が分かっている人は「○○(学問名)が学べる学部」、仕事が分かっている人は「○○(職業) なるには」と検索すると、おすすめの学部や、そういった校種で目指せるのかが分かってきます。
あとは学校検索ができるサイトなどで進学先地域などを絞り込んでいくと、候補がより絞れます。
具体的に学校を探したら、実際にオープンキャンパスに参加してみると、より自分に向いているかも判断しやすいです。
受験生なのに進路が決まらない高3の方は焦る気持ちも分かりますが、入学後のミスマッチを減らすために、一度は足を運んでおくのがおすすめです。
決まらない時にすべきこと
決め方は分かったけれど、進路が決まらない…進路選択は大きな決断ですから、そんな方がいるのも当然です。進路が決まらないという人は、もっと深く調べてみたり、自分と向き合ってみるのがおすすめです。
そこでこの項目では、進路が決まらない時にすべきことをご紹介します!
進路が決まらない時に①本を読んだり、ネットで調べたりしてみる
進路が決まらない時は、進路を決定する方法に関する本や、どんな学校や職業があるのかを解説している本を読んだり、ネットで調べてみたりするのがおすすめです。
色々な方の体験談や考え方に触れることで、何かヒントが見つかる可能性があります。
興味のある分野や好きなこと、学びたいことや目指したい職業が絞れている場合には、関連する大学や専門学校の資料を取り寄せ読んでみるのも良いでしょう。
具体的なイメージが広がるはずです。
進路が決まらない時に②自己分析をしてみる
自分が何に向いているのかがわからず進路が決まらない場合、自己分析が有効です。
適職診断や適性テストなど、ネットには無料で使える自己分析ツールがたくさんあります。
診断やテストの結果として出てきた仕事のなり方を調べてみると、進路選びの参考になるかもしれません。
また、自分が小中学生のころなりたかった仕事などを振り返ってみるのもおすすめです。
進路が決まらない時に③親御さんや先生など、周囲の大人に相談してみる
進路が決まらないまま行き詰ってしまった時には、親御さんや先生など、周囲の大人に相談してみるのもおすすめです。
親御さんは、一番近くで子どものことを見ています。息子や娘から進路が決まらないことを相談されたら、一緒に考えたり調べたりしてくれる可能性は高いです。また、声はかけずとも、進路が決まらず悩んでいる姿を見て心配している親御さんもいるかもしれません。
子どもの長所や特性も親御さんはよく知っているはずですから、進路選びにおいて大きなヒントをもらえるのではないでしょうか。
また、学校や塾の先生は様々な生徒の進路活動を見守った経験があります。進路が決まらないことを相談してみれば、参考になる話を聞けるのではないでしょうか。
進路が決まらない時に④実際に学校へ足を運んでみる
高1・高2はもちろん、受験を控えた高3もオープンキャンパスへ参加してみるのがおすすめです。
高校受験の際も、中3の時などに親御さんと見学へ行った方も良いのではないでしょうか。
進路が決まらないときは、とりあえず少しでも気になる大学や専門学校に見学に行ってみましょう!
実際に足を運ぶことで、先輩と話すことで学校の雰囲気が分かったり、校舎やその周辺を確認することで大学生や専門学生になった自分を想像できるはずです。
また、大学や専門学校のオープンキャンパスでは、体験授業を開催している場合も。
例えば、自動車の専門学校であれば整備士体験ができたり、調理の専門学校であれば本格的な料理に挑戦できたりと、自分がその職業や分野を好きになれそうかもチェックできます!
入試に関する話も聞けるので、ネットや本で調べる以上に生の情報を入手でき、進路が決まらない人にはおすすめの進路活動になっています。
また、専門学校のAO入試は複数回オープンキャンパスへ参加していることが出願条件になる場合も。
高3でまだ進路が決まらないけどAO入試を受ける可能性がある人はしっかり条件を確認しましょう。
進路が決まらない時に⑤理想のライフスタイルを考える
将来やりたい職業が見つからず進路が決まらない人は、ライフスタイルから考えるのもおすすめ。
例えば、趣味の時間をしっかりと持ちたいのであれば、残業が少なさそうな職業を選びたいですよね。
そういった職業に何が該当するのかや、どこに進学すればその職業を目指せるのかなどを考えてみましょう。そうすれば、その職業を目指すためにどんな大学や専門学校へ進学すればよいかが見えてきます。
それでも、進路が決まらない時に⑥は消去法
どうしても進路が決まらない時は、消去法で考えてみましょう。自分が絶対に勉強したくない科目や嫌いなこと、なりたくない職業などを書き出し、それに該当しないことを学べる大学や専門学校へ進学する方法があります。
進路が決まらないからと完全に適当に選ぶのではなく、嫌なことを避けて進学すれば、少なくとも勉強が苦痛になる可能性は減らせるのではないでしょうか。
また、文系か理系かによっても目指せる学部は異なるので、文系か理系かだけでも選択肢は一気に狭まります。やりたくないこと、好きじゃないことを洗い出して、将来的に興味を見いだせそうな学部を選んでみてくださいね。
まとめ:自分で考えたうえで、周囲の意見も聞いてみよう!
進路が決まらないと焦ってしまいますが、色々調べてたり、周囲の意見を聞いたりするのはとても大切です。
ぜひ、ご自身の好きなことや興味のあることから関連する学問や仕事を調べ、納得できる進路を見つけてみてください。
進路の神様公式LINEでは、進路や進学に関するお悩みを受付けています!
進路が決まらない方の中には、ふわっとしていて周囲にアドバイスを求めにくい方もいらっしゃると思いますが、進路の神様の進路相談LINEはふわふわした状態の質問でも大歓迎です。
「進路が決まらない!」「行きたい大学や専門が校や大学が決まらない!」といったお悩みがあればぜひお聞かせください。
一緒にどんな進路があるかを考えましょう!