朝が早い寿司職人の1日
大手回転寿司チェーン店などは、冷凍ものを一括して仕入れ、各店舗へ毎日配送される仕組みを持つお店もありますが、昔ながらのお寿司屋さんでは、毎朝職人が市場で水揚げされた新鮮な魚介類を朝4時ぐらいから始まる競りで競り落とし、店へ持って帰りますので、毎日早起きでないと務まりません。市場から帰ったら今度はすぐにお昼用の仕込みに入る場合も多く、そのままランチが終わるまで職人として腕を振るうこともあります。
昼の営業が終わり、夜の営業が始まるまでいったん閉店するお店であれば、昼の片付けが終わった後、夜の仕込み開始までに2~3時間程度の休みを取る場合もあります。見習いが少ないお店では、昼のお客様が帰った後も片づけや食材の追加、団体客への準備など、なかなか休めないこともあります。こうしたことから、寿司職人は体力が不可欠だともよく言われています。
寿司職人になるには、親方に弟子入りして見習いをしながら職人としての技術を覚えていく、昔ながらの修行と、専門学校に通って短期間に集中して技術を身につけて就職する方法の二つがあります。
昔は若くして弟子入りすることもあったため、親方が親代わりになって面倒を見る役割をしながら修行させることが一般的でした。しかし、今は、昔と異なり修行を始める年齢が高いため、20代後半で一人前になることもあります。
ハローワークなどで求人の紹介を受けることもありますが、自分が見込んだお店や親方に直接お願いするなど、積極的な弟子入り活動も良いですが、弟子入りするには知人からの紹介が一般的で、弟子入り先も確かといえます。
寿司職人を目指す専門学校もある!
寿司は繊細な技術と深い知識が求められる日本の伝統的な食文化であり、本格的に学ぶには専門的な教育が必要です。寿司職人を養成する専門学校では、魚のさばき方やシャリの握り方といった基礎技術から、食材の選び方、衛生管理、店舗運営まで幅広く学ぶことができます。
また、実践的なカリキュラムが組まれているため、実際の店舗での研修や、現役の寿司職人から直接指導を受ける機会もあります。さらに、海外での寿司需要が高まる中、国際的な視点を持った教育を提供する学校も増えています。寿司職人を目指すなら、専門学校で基礎をしっかり学び、一流の技術を身につけましょう。
大切なことは「やりとげる」こと
弟子入りの場合、少しでもお給料をいただきつつ寿司職人の仕事を修得していきますが、専門学校の場合は授業料を払って技術を覚えていくことになります。いわば、一人前になるまでの時間の差があるわけですが、自分自身の取り組み方や、必要費用、技術・知識修得までの期間などによっても選択肢が変わってきます。
ただ、とても大切なことは、一度決めたら簡単にやめたりはしないことです。寿司職人の仕事だけでなく、どんな仕事であっても、社会へ出れば忍耐、我慢が必要になってきます。どのような環境、状況でも学べるもの、修得できることは必ずあります。一人前になるためには、社会に出て活躍するためには、辛いことがあっても耐え、ただ黙々と技術を磨いていくことが、後に大きな実を結びます。
専門学校であれば共に学ぶ仲間の存在があり、寿司職人としての知識、技術を学び修得する時も、お互い支えあって進めていくことができますし、就職後も近況を伝えあい、情報交換するなどして寿司職人としても見識を深めていくことができる筈です。
一度、寿司職人の専門学校の資料を取り寄せてみて、各専門学校を検討してみてはいかがでしょうか?