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専門学校入学を目指す方のための入試の基礎知識

全体の約17%が専門学校に進学

専門学校は「調理や被服、医療など、一部の分野でのスペシャリストをめざす人のもの」という印象をお持ちの親御さんもいらっしゃると思いますが、今の専門学校は学問分野も多く、「社会の役に立つために実践的な技能を身につけたい」「業務に必要な資格を取得する」、また「好きな専門分野の専門家になりたい」と望まれる高校生の皆さんが専門学校の入学にチャレンジしており、文部科学省の調査結果では高校卒業者全体の約17%が専門学校の入試に挑んでいます。

高校卒業者の進路状況

専門学校は、職業教育と通じて専門的な技術教育を行う教育機関です。専門学校には大きく8つの分野があって、多くのスペシャリストを育成しています。

  • 農業分野(農業、園芸、畜産、バイオテクノロジーなど)
  • 工業分野(情報処理、自動車整備、土木・建築、電気・電子工学など)
  • 医療分野(看護、理学・作業療法、柔道整復、歯科衛生、歯科技工など)
  • 衛生分野(美容、理容、調理、製菓・製パン、栄養など)
  • 商業実務分野(経理・簿記、秘書、経営、観光・ホテル、医療事務など)
  • 服飾・家政分野(和洋裁、服飾、ファッションビジネスなど)
  • 教育・社会福祉分野(介護福祉、保育、社会福祉、幼児教育など)
  • 文化・芸術分野(デザイン、音楽、美術、演劇・映画、外国語、通訳・翻訳、法律行政、スポーツ、など)

専門性の高い専門学校は3年制以上の学科も!

専門学校は1〜4年制までと幅がありますが、全体の56%を占めているのが2年制です。また医療分野の専門学校では国家資格取得のため3年制以上の学科が多く、1~3年制を修了後さらに高度な学科を設置する専門学校も見られます。

一般入学・推薦入学のほか、AO入学がある場合も

専門学校の入学選考は大きくは一般入学と推薦入学に分かれていますが、AO入学を行うところもあります。

一般入学では「書類選考・学科試験・面接試験」の組み合わせが多く、また国家資格取得が必要な医療分野(看護系)の専門学校では、生物や化学が学科試験の出題範囲に含まれていまれており、専門性が高くなっています。

推薦入学では書類選考・面接試験・作文や小論文などのチカラを試されることもあります。さらに、一般入学・推薦入学の違いに関わらず、実技試験が課される場合もあり、保育・幼児教育のピアノ、建築・美術系のデッサン、スポーツ系の体力測定など多岐に渡ります。さらに歯科技工士の学科では、デッサン・工作の試験もあり、高い専門性を要求される場合もあります。

事前に入学・選考のスケジュールをしっかり計画しよう!

入学・選考のスケジュールとしては、エントリー(登録)の受付は入学年度前年の6月1日以降の開始となり、入学内定の事務手続きは8月1日以降に行われるのが通例となっています。

なお推薦入学やAO入学は、他の学校との併願を認めないのが一般的ですが、一部に大学や短大との併願に限って入学手続きを併願校の合格発表まで待ってくれる専門学校もありますので、詳しくは入学希望の専門学校に問合せてみてください。一般入学の場合の併願は自由なので、複数の専門学校に出願する場合は入学手続き締切日をしっかりと確認しておきましょう。

まずは各専門学校のオープンキャンパスや学校説明会に参加をオススメします。願書受付日程や入試日程、大学と専門学校との併願の内容など、各校の担当者に直接聞いて、入学に向けた入試対策とそのスケジュールをしっかり計画しましょう!

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