一度、高校や大学を中退されて再度学び直そうとされている方や、これから高校・大学・専門学校に進学して学ぼうとされている方にとって、進学・卒業後の進路については非常に重要な要素と言えるでしょう。
進学することで将来的にどういった仕事・職業が出来るかは、進学する本人のみならず、親・兄弟といった家族も気になるところです。
各種専門学校と就職関係や通信制高校・通信制大学と就職の関係を紹介します。
■専門学校で学べる内容と就職について
専門学校は、学校教育法に基づいた専門課程を置く国公私立の専修学校や、各種資格や技能を取得するための学校を指し、その目的や内容によってさまざまな学校が存在します。
法律で定められている専門学校では、外国語・留学を目的とした語学系専門学校や、ホテル・観光・エアライン等に就職する事を目的としたサービス系専門学校、電気・電子・組込み・ロボット等の先端技術を学ぶ工学系専門学校、建築・インテリア・CADなどを学ぶデザイン系専門学校、理容師・ファッション・メイクアップなどを目指す美容系専門学校など、専門学校ごとに学ぶ内容や進路は大きく異なっています。
専門学校の教育過程は、実務に通じる即戦力を育成するための専門教育が中心となっているため、卒業後すぐに日常業務の戦力となることを目的としていることから、学んでいる専門課程を活かせる就職先では非常に有利となるでしょう。
各種資格や技能を取得するための専門学校は、卒業しただけでは資格取得することができない場合が多く、授業で資格取得のための知識習得や受験テクニックを学ぶこととなります。
地方公務員・国家公務員を目指すための公務員専門学校や、弁護士・司法書士・行政書士を目指すための法律系専門学校、公認会計士・税理士・簿記検定を目指すための会計系専門学校などが存在し、課程を修了した後に、資格試験合格を目指します。
資格取得後は、その道のプロフェッショナルとして、大手専門事務所へ就職することやご自身の事務所を開設し独立することとなります。
学ぶ内容 | 就職先の業種 | 代表的な学校 | |
---|---|---|---|
語学系 | 英会話・英文学 | 英会話学校・外資系事務所 | 神田外語学院 |
サービス系 | 接客・エアライン系 | 大手ホテル・航空会社 | 東京エアトラベル・ホテル専門学校 |
工学系 | ロボット・コンピュータ | 先端企業・ネット系 | 日本工学院 |
デザイン系 | 建築・インテリア・工業 | 建築事務所・自動車メーカー | 東京デザイナー学院 |
美容系 | ヘアカット・メイクアップ | 美容室・百貨店 | 東京ヘアメイク専門学校 |
学ぶ内容 | 資格合格後 | 代表的な学校 | |
---|---|---|---|
公務員系 | 行政法・教養 | 地方・国家公務員 | 東京アカデミー |
法律系 | 六法・論文 | 弁護士・司法書士 | 伊藤塾 |
会計系 | 簿記・税法 | 税理士・公認会計士 | 大原簿記学校 |
■通信制高校・通信制大学と就職
諸事情で、高校や大学を中退された方や進学することができなかった方が、再度学ぶことができる場として、通信制高校および通信制大学が存在します。
通信制高校・通信制大学は、一般的な全日制高校・大学と異なり毎日学校に登校する必要がなく、自宅や学校が設置する学習センターなどで授業を受けることで、単位を取得し卒業することができます。
生活上、昼間は仕事をしないといけない方は、全日制の学校に通うことが困難であるため、仕事と学業を両立させるために通信制高校・通信制大学を選ぶ理由となります。
また、家庭環境等の理由で全日制の学校に通学することが困難な方も、通信制教育を経て卒業資格を得る方も多くいらっしゃいます。
就職・転職の前提として学歴要件を課している会社が多く、労働環境としても高賃金・安定収入を得る仕事は高校・大学を卒業していることが条件となっている所が多いため、通信制高校や通信制大学への進学と就職は密接な関係があると言えるでしょう。
■専門学校独自のコネクション!
専門学校は、専門課程を集中的に学ぶこととなるため、就職後、即戦力として企業で活躍する方も多くいらっしゃいます。
多くの卒業生を輩出している専門学校は、先輩や教授が長年積み重ねて作り上げた、特定企業や特定業界との強力なコネクションを持っている学校も多いです。
特に、地元経済に密着した大企業や、中小規模の事業者でも給料や労働環境の良い就職先では、毎年、その専門学校から卒業生を受け入れている企業も多いため、専門学校のホームページや資料請求で「進路」「就職先」といった情報を調べておけば、卒業後にどういった企業で働くことができるのかイメージを持ちやすいと思います。
将来、どういった仕事をしたいのか、どんな企業・事務所で働きたいのかといった目標を定めておくことで、その業界・事業者とつながりの深い専門学校を選ぶことができるでしょう。